KDSの評価ボード:FRDM-KE02Z40Mのサンプルソフトが少ないことは以前記載しました。そこで、別ボードサンプルを使う場合や、CWサンプルをインポートする場合は、「Copy projects into workspaceのチェックを外す点」に注意してください。☑したままでインポートすると、インポートソースの表示ができません。
CodeWarriorサンプルソフトのインポート例
新プロジェクト作成
自前のプロジェクト作成時は、File>New>Kinetis Design Studio Projectを選択します。プロジェクト名を入力後、BoardsかProcessorsを選択します。Boardsとは、FRDMなどの評価ボード、ProcessorsとはKDSでサポートしているKinetisシリーズのことです。残念ながらFRDM-KE02Z40MはBoards選択肢にありませんので、Processors>Kinetis E>MKE0x/KEA>KE02Z/KEAZN(20MHz, 40MHz)>MKE02Z64xxx4を選びます。この後、コード生成ツールとしてProcessor Expert: PEを使うか否かの選択をします。
CS+は、78K、RL78、V850開発用の「CS+ for CA, CX」と、RX、RH850開発用の「CS+ for CC」の2つのIDEに分割されました。アップデートは、旧CubeSuite+のアップデート・マネジャで行えますが、RL78開発をする方は、「CS+ for CA, CX」のみをUp対象にし、使わないRXやRH850用のツールは、統合アンインストーラで削除すると、より少ないディスク容量で環境構築ができます。
ニュースには様々な変更内容が記載されていますが、私はCS+ for CA, CXが、旧CubeSuite+と同じに見えました。IDEの2分割と既知の問題修正で、新バージョンの3にしたと思います。対応マイコン種類が増えたので小回りが利くように分割し、今後は、各IDEで個々にUpする方針だと推測します。
新CS+での動作確認
前回Up時に発生したコード生成パラメタが新環境へ引継がれないという不具合もなく、Win7/8.1ともに、あっさりと新CS+ for CA, CXを使ってコード生成→プロジェクト再ビルド→ダウンロード→実行確認に成功しました。