RA用FSP v4.4.0同梱e2 studio 2023-04

RAファミリ用FSP v4.4.0同梱e2 studio 2023-04
RAファミリ用FSP v4.4.0同梱e2 studio 2023-04

2023年5月26日、RAファミリ最新版FSP v4.4.0を含むe2 studio 2023-04が公開されました。今回の2023-04から、ビルド、デバッグ対象を事前設定していたプロジェクト選択プルダウンリストが無くなりました。

消えたプロジェクト選択リスト

e2 studio 2023-01までは、プロジェクト選択プルダウンリスト(下図、太枠)で、ビルド、デバッグの対象プロジェクトを設定し、その後、🔨、🐞アイコンのクリックで対象ビルド、または、デバッグする手順でした。事前の選択リスト設定をうっかり忘れ、別プロジェクトをビルドした方も多かったと思います。

e2 studio 2023-04からは、このプロジェクト選択ダウンリストが無くなりました。

e2 studio 2023-04はプロジェクト選択リストが消えた
e2 studio 2023-04はプロジェクト選択リストが消えた

その代わり、Project Explorerでアクティブプロジェクトを選択するだけで、🔨、🐞アイコンも連動してアクティブに変わります。競合他社Eclipse IDEと同様の操作になった訳です。こちらの方が直接的で間違いも無いでしょう。

注)リリースノートには、本変更が記載されていません。e2 studio 2023-04を初めて起動した時、筆者は、このユーザインタフェース変更に驚き、リリースノートを改めて確認した程です。

e2 studioインストール後のアクション

e2 studio 2023-04インストールは、従来方法と同じ、ダイアログに従って操作すれば終了します。

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e2 studioインストール最後のダイアログは、リリースノートやWhat’s Newに、起動マーク✅がデフォルトで付いています。筆者は、これら✅を外し、Launch e2 studio?を✅に変えます。

通常、What’s New等は読まないためです。今回は、それぞれに目を通して印象に残った点を示します。

What’s New in “RA” e2 studio 2023-04

e2 studio 2023-04がサポートするルネサスMCUファミリは、RAファミリ以外にも6種あり、What’s Newには、これら各ファミリの変更内容が混合表記されています。この混合表記を止めるのが、What’s New冒頭のファミリアイコンです。

New in ”RA” e2 studio 2023-04
New in ”RA” e2 studio 2023-04

RAをクリックすると、RAのみの内容が抜粋されます。このWhat’s New in “RA” e2 studio 2023-04の中で印象的だったのが、Darkテーマ改善です。

Darkテーマへの変更は、e2 studioのWindows>Preferences>General>AppearanceでThemaプルダウンリストをデフォルトClassicからDarkへ変更し、Applyクリックです。Darkテーマが気に入ったら、Restartクリックで設定完了です。

元のClassicに戻すことも簡単です。Dark/Classic、お好みのテーマでe2 studioを使えば良いと思います。

Release NoteのLinux環境充実

久しぶりに見たリリースノートの中で印象に残ったのは、Linux環境へのインストール方法(English日本語)充実です。4Kなど高解像度モニタでのアイコン表示なども記載されています。

MCUクロス開発環境が、マルチプラットフォーム化しつつあるのを実感しました。

Afterword:変化へ順応

従来e2 studio利用のコツだったビルド、デバッグ手順の変更、突然でした。コツ不要になったので、👍と評価します。使い慣れたツールでも、今回のようにHMIが突然変わることがあります👎。

順応のため、通常あまりチェックしないリリースノートやWhat’s Newを見ました。その結果、得られた事柄もあり、プラスマイナス0とします。



RAファミリFSP v4.3.0公開

お知らせ:3月31日金曜投稿はお休み

虫歯治療
虫歯治療

3月31日の金曜投稿は、虫歯治療のため休みます🤒。先週投稿と同じ内容です。

RAファミリFSP v4.3.0公開

RAファミリ向け最新FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01
RAファミリ向け最新FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01

2023年3月19日、RAファミリ最新FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01が公開されました。1月16日公開の他のルネサスMCUファミリ向けe2 studio 2023-01公開から2ヶ月遅れです。

過去のRAファミリFSP更新と異なる点を説明します。

FSP v4.3.0新規インストール

過去のRAファミリFSP更新は、最新e2 studio内に複数のFSPが同居できました。例えば、1つ前のe2 studio 2022-10では、FSP version 4.2.0~3.6.0が同居しており、選択可能でした。

今回のFSP v4.3.0は、新規e2 studio 2023-01フォルダへFSP v4.3.0が新規インストールされます。従って、FSP v4.3.0は、この新規e2studio_v2023-01_fsp_v4.3.0フォルダから起動されます。

FSP v4.3.0新規インストールe2 studio 2023-01
FSP v4.3.0新規インストールe2 studio 2023-01

高密度モニタ125%~175%スケーリングのツールバー表示改善

高密度モニタとは、4K(3840×2160)など解像度が高いモニタのことで、最近流行中です。フルHD(1920×1080)に比べ、縦横2倍の表示が可能です。

但し、4K解像度では、Windows表示テキストが小さすぎて見にくいため、125%~175%の拡大表示へ変更し利用するのが一般的です。e2 studio 2023-01では、このスケーリング変更時のe2 studioツールバー表示が改善されました。

高解像度モニタ活用中の方なら表示変更が判るでしょう。筆者は、100%表示の愛好家ですので、具体的な改善内容は、残念ながら判りません。

関連投稿

MCU開発に適すモニタ解像度(1920×1080~3K)。
MCU開発に適すモニタサイズ(メインモニタ:24~27型、ノートPC:16型)。

まとめ

FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01デフォルトインストール
FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01デフォルトインストール

最新FSP v4.3.0同梱e2 studio 2023-01デフォルトインストールが、新規FSPインストールに変わり、これが高解像度モニタ用のツールバー起因なのかは、筆者のPC環境では判りません。

しかし、新規インストールの方が、過去開発環境をそのまま維持できるメリットもあります。デメリットは、ディスク容量など軽微です。

流行のPC環境に伴ってMCU開発環境も変化します。より効率的MCU開発環境へのステップアップ更新と考えます。


RAファミリ開発環境Tips

ルネサス統合開発環境:e2 studioが、2022-01へバージョンアップされました(2022年1月16日号TOOL NEWS)。RAファミリは、「ソフトウェアパッケージ(=FSP)が同梱されたインストーラをダウンロードしインストールを行うこと」と、アップデート方法に注意書きがあります。

ところが、リンク先インストーラのe2 studioバージョンは、本日時点で昨年12月9日のFSP v3.5.0更新時、2021-10のままです。e2 studioは旧バージョンのため、2022-01へ手動にてアップグレートが必要です。

RAファミリ開発環境 GitHub状況

上記のように、RAファミリ開発環境は

・統合開発環境:e2 studio
・FSP(Flexible Software Package)とFSP版数に対応した評価ボードサンプルコード

の2種類、サンプルコードを含めると3種類が、それぞれ別タイミングでバージョンアップします。

また、ダウンロード先がGitHub内にあるため、RAファミリ開発環境の全体像と役割を把握していないと、混乱が生じます。そこで本稿で、整理します。

ちなみに、本日時点のRAファミリ開発環境GitHub状況が下図です。

GitHub上のRAファミリ開発環境のFSPとe2 studio(橙色がニュースリンク先)
GitHub上のRAファミリ開発環境のFSPとe2 studio(橙色がニュースリンク先)
GitHub上のRAファミリ評価ボードのサンプルコード
GitHub上のRAファミリ評価ボードのサンプルコード

RAファミリ開発環境 全体像と役割

「主役はFSP、e2 studioは脇役」、これがRAファミリ開発環境の役割です。

従って、FSPバージョンアップ時は、新FSP用ワークスペースを作成し、ここへ、旧FSP開発アプリケーションをコピー(インポート)、新FSPワークスペースでRAアプリケーション開発を継続するのがお勧めの開発手法です。

※HAL API生成ツールがFSPです。つまり、HAL(Hardware Abstraction Layer)より上位のRAアプリケーションは、FSP版数に依存しないのが本来の姿です。現状のFSPは、HAL API自体も変わる可能性があり「下位互換性」が未保証のため、安全策をとります。

もちろんe2 studioバージョンアップ時も別フォルダへインストールすれば、新旧両e2 studioの併用が可能です。但し、脇役e2 studioは、主役FSPほどの安全策は不要です。

例えば、前章のFSP v3.5.0インストーラのe2 studio 2021-10を手動更新(e2 studio>ヘルプ(H)>更新の検査クリック)し、2021-10へ上書きインストールした場合は、初めにインストールしたC:\Renesas\RA\e2studio_v2021-10_fsp_v3.5.0フォルダへ、e2 studio 2022-01が上書き更新されます(赤字v2021-10部分は不変)。

手動更新が成功したかを確認するには、e2 studio>ヘルプ(H)>e2 studioについて(A)をクリックし、下記ダイアログVersion:2021-10部分が、2022-01へ変わったことを目視確認します。

e2 studio 2021-10の手動2022-01更新確認方法
e2 studio 2021-10の手動2022-01更新確認方法

主役FSP更新、脇役e2 studio同一版対処

e2 studioはバージョンアップなし、FSPのみバージョンアップする場合は、GitHubからFSP_Packs_<version>.zipをダウンロードしインストールすれば、FSPのみの更新も可能です。この場合は、e2 studio内で新旧FSPが選択可能です。

この場合も、新旧FSPで開発アプリケーションのワークスペース分離が無難です。

理由は、プロジェクトのFSP設定ファイル:configuration.xmlにFSP利用版数が記述されており、旧FSPを新FSPへ変更する場合、下記ワーニングが表示されるからです。OKクリックで新FSPがアプリケーションへ適用されます。

アップグレートFSPへの変更方法とワーニング表示(FSP v3.4.0→v3.5.0の例)
アップグレートFSPへの変更方法とワーニング表示(FSP v3.4.0→v3.5.0の例)

利用FSP変更後、Generate Project Contentをクリックし新FSPでのHAL APIを再生成、当該プロジェクトクリーン、再ビルドでコンパイル成功すれば、同じアプリケーションで新旧FSPが使えます。

FSPアップグレートは、新規RAファミリ追加、新規周辺回路追加など、「旧FSP提供以外の新規追加」が主な内容ですので、基本的に旧FSP開発アプリケーションは、新FSPでもコンパイル成功するハズです。

評価ボードサンプルコードがFSP版数対応なのは、これら「新規追加の使用例」を示すためです。(もちろん、旧FSPバグ修正も含む)。

※但し、RTOS関連アップデートもFSP更新に含まれることには注意してください。RAベアメタル開発では、新旧FSPコンパイル成功確率は高いハズですが、RTOS開発時は、新FSPリリースノートに目を通し、RTOS関連の変更有無確認が必要です。

コンパイル不成功の時は、新FSP環境で当該プロジェクト再設計が必要になります。

まとめ

RAファミリ開発環境は、新旧版が全てGitHub内にあり、統合開発環境e2 studio、FSP、評価ボードサンプルコードのアップグレートがそれぞれ別タイミング、付属説明も簡易なため混乱します。混乱回避のためにRAファミリ開発環境の役割とFSP更新Tipsを示しました。

FSPが主役、e2 studioは脇役、これがRAファミリ開発環境の役割です。FSPアップグレート時は、新旧FSPワークスペースを分離し、新FSPワークスペース内で再度HAL APIを生成、生成HAL APIがそのまま旧アプリケーション上でコンパイル成功すれば、安全にFSP更新ができます。

おまけ:Windows 11アップグレート

WIndows 11アップグレート可能通知
WIndows 11アップグレート可能通知

弊社Windows 10 21H2に、Windows 11アップグレートOK通知が届きました。

弊社のPCは、IoTベンダのMCU開発ツールが主役、Windowsは脇役です。今すぐの11アップグレードはNGですので、「今はWindows 10の使用を継続します」をクリックし対処しました(なお、Windows 10 21H2大型更新方法は、コチラの関連投稿を参照)。

多くのIoT MCU開発ツールの公式推薦Windows OSは、未だWindows 10です。

公式推薦OSが、Windows 11に変った後に11化しても遅くはありません。今秋の11大型更新に向け11も進化中ですので、状況観察します。

ルネサスCS+ V8.00.00更新

2018年11月27日、ルネサスエレクトロニクス(以下ルネサス)のIDE(統合開発環境)CS+が、V7からV8.00.00にメジャー更新されました。主な変更内容は、11月27日発売の第3世代RX(RXv3)MCUへの対応です。

CS+ V8.00.00無償評価版

CS+は、RL78、RX、RH850、V850、78K0R、78K0のMCU開発に使います。無償評価版は、以下のROM容量制限があります。

無償評価版のROM容量制限
RL78、78K0R、78K0R 64Kバイト以内
RX 128Kバイト以内
RH850 256Kバイト以内

同じくルネサス無償提供EclipseベースIDEのe2 studioは、この容量制限がありません。

しかし、e2 studioにはコンパイラがパッケージされていませんので、各MCU対応のCS+と同じ無償コンパイラをインストールして使用します。その結果、コンパイルできるROM容量は、CS+無償評価版と同じになります。
※CS+もe2 studioも容量制限を外すには、コンパイラ有償ライセンスが必要です。しかし、個人レベルでの購入は、高額出費を覚悟してください。

CS+もe2 studioも機能的には同じです。Eclipse IDEを使った経験が有る方や、世界標準指向ならe2 studio、それ以外は、IDE全機能が1パッケージ提供で、チュートリアル付き、更新方法も簡単なCS+が便利です。

第3世代RXv3の第一弾はモータ制御製品

第3世代RX(RXv3)MCU
第3世代RX(RXv3)MCU(出典:ルネサスサイト)

ルネサス独自開発の32ビットRXv1/RXv2 MCUに対する命令セットの上位互換、5.8 CoreMark/MHzへの性能向上などが特徴の第3世代RXv3製品化第1弾は、モータ制御に適したRX66T(ROM256Kバイト~1Mバイト)です。

RXの性能を活かしたソフトウェアを開発するには、CS+無償評価版では128KバイトROM容量制限があるため力不足です。残念です。

ルネサス買収懸念とリスクヘッジ

11月24日のビジネスジャーナルに、ルネサスの買収に対する懸念記事が掲載されました。本ブログでも10月1日にルネサスのIDT買収の複数懸念記事は紹介しましたが、今回は、インターシル買収と現状のルネサス経営への懸念という点で異なります。

ゴーン容疑者が崖っぷちの日産を復活させたように、経営陣の舵取りは、その会社のみならずルネサスMCUの使用者(我々)の技術人生にも影響を与えます。

車のエンジン ≒ MCU、エンジンの気筒数 ≒ MCUビット数、車所有者 ≒ エンドユーザに割当てると、我々が開発するソフトウェア、ハードウェアの最終利用者は、装置を使うエンドユーザです。このエンドユーザが気にするのは、燃費(消費電力)や安全性(セキュリティ)、トータルコスト等で、どのMCUを使って開発するかを気にするエンドユーザは、殆どいないと思います。

ルネサスCS+のようにROM容量制限がある無償IDEや、MCU毎に専用デバッガが別途必要でArduinoコネクタを持たない評価ボード、これらは他のMCUベンダーのそれらと比べると少数派、日本独自仕様です。

関連投稿:MCU評価ボード2018

もちろん、多数派、世界標準に合わせた環境やMCUを提供することが最上ではありません。しかし、ルネサスの場合、本稿のような独自MCUを新開発する一方で、多数派標準と同じ土俵のARM Cortex-M系Synergy MCUなども提供中です。ルネサスの中に潤沢なリソースがあれば別ですが、これまた日本独自の働き方改革が叫ばれる時期、選択と集中ができていないと感じるのです。

技術者リスクヘッジ
技術者リスクヘッジ

ルネサスが技術的に優れていても、ガラパゴス携帯のようにならないことを祈りつつ、技術者個々人でリスクヘッジ(リスク回避)を考えることも大切だと思わせる記事内容です。

関連投稿:ルネサスの買収に対する懸念記事、技術者個人のリクス分散必要性の章

速報:Windows10 1607のマイコンIDE動作確認

Windows 10 Anniversary Update、Red Stone 1(RS1)のリリースが8月2日実施されました。

弊社マイコンテンプレート使用中のマイコンIDEを、このWindows 10 RS1、1607で動作確認しましたのでお知らせします。

IDEは、全て8月3日時点最新版です。マイコンテンプレートソフトのコンパイルと評価ボードへのダウンロード動作を確認しました。

マイコンIDEの詳細はコチラ、評価ボードはコチラに一覧表を掲載しております。

※Windows10 1511で動作していたものは、今のところ1607でも問題なく動作します。
※Windows 7時代に購入した評価ボードは、一部Windows 10で動作しない場合があります。この場合は、ボードドライバ(USBドライバ)の更新で動作するようになります。

Windows 10 1607動作確認マイコンIDE
マイコンIDE(ベンダ名) Windows 10 1607動作確認バージョン
CS+ for CC(ルネサス) V4.00.00 [15 Mar 2016]
e2 studio(ルネサス) Version: 5.1.0.022
LPCXpresso(NXP v8.2.0 [Build 647] [2016-07-18]
Kinetis Design Studio(NXP Version: 3.2.0
PSoC Creator(Cypress PSoC Creator  3.3 CP3 (3.3.0.9604)
Arduino IDE(Intel 1.6.10 Hourly Build 2016/07/26

 

EclipseベースのマイコンIDE

4月はマイコンIDE関連のブログ記事を3件記載しました。まとめにEclipseベースのマイコンIDEを概説します。

統合開発環境:Integrated Development Environment, IDE

ソフトウエアを開発するには、ソースを記述する「エディタ」、記述ソースをターゲットコードへ変換する「コンパイラ」、コードをターゲットへダウンロードしデバッグする「デバッガ」…など色々なツールが必要です。これらツールをひとまとめにパックしたのが、統合開発環境:IDEです。

Eclipse

Eclipse(「イクリプス」または「エクリプス」)は、IBMによって開発された統合開発環境の一つ。高機能ながらオープンソースであり、Javaをはじめとするいくつかの言語に対応(Wikipediaより抜粋)。

オープンソース、OS非依存、多言語対応、プラグインによる機能追加などの特徴を持つEclipseは、マイコン開発のみならず様々な「ソフト開発環境のフレームワーク」として世界中に普及しています。

V4.5が現在の最新版で、コードネームはMars(火星)。今後のリリース予定が下表です。

eclipse schedule (Wikipediaより抜粋)
バージョン リリース日 コードネーム コードネームの由来
4.4 2014/06/25 Luna 月を意味。
4.5 2015/06/24 Mars 火星を意味。
4.6 2016/06予定 Neon 元素の一つ、ネオンを意味。
4.7 2017/06予定 Oxygen 元素の一つ、酸素を意味。

多様性と差別化、OS非依存

多種多様なマイコンをベンダ各社は供給中です。

EclipseベースのIDEは、フレームワークはそのままで、自社の多様なマイコン毎に異なる「APIコード生成ツール」や「コンパイラ」の、その部分のみをプラグインで追加/交換できますので、マイコンベンダにとって好都合です。

さらに、他社との差別化機能になるプラグインの開発に労力を集中できます。APIコード生成ツールでは、NXP(旧Freescale)のProcessor ExpertやCypressのGenerate Application、ルネサスのコード生成などがその例です。

MCUコアがARM Cortex-M0/M0+で同じでもマイコンの周辺回路は各社異なります。この異なる周辺回路を活かすAPIコード生成ツールとその使いやすさが差別化ポイントです。

また、WindowsやiOSへも使えるOS非依存性も開発者に歓迎されています。

e2 studioの例

以上のことを知ったうえでEclipseベースのIDEの1つルネサスのe2 studioのソフトウエア構成図を見ると、内容がよく理解できます。

e2 studio plugin
e2 studio plugin(ルネサスe2 studio説明より抜粋)

マイコンIDEの主流はEclipseベースのIDEですが、マイコンIDE早期習得のコツ、ポイントのページで示したように、IDEで本質的に差が生じるのは「マイコン機種依存のAPI生成ツール」とした根拠をここでは示しました。