Surface Pro 4 Windows 11 22H2手動アップグレード

Microsoft Surface Pro4(出展:www.comptoir-hardware.com)
Microsoft Surface Pro4(出展:www.comptoir-hardware.com)

知人のMicrosoft Surface Pro 4 (第6世代Core m3、RAM/4MB、SSD/128MB、解像度/2736×1824、Windows 10 22H2)を、Rufus 3.21を使って最新Windows 11 22H2へ手動アップグレードしました。

アップグレード後のWin11 22H2で、Word/Excel、ブラウザ、動画視聴など快適に動作中です。

Surface Pro 4

2015年11月発売のSurface Pro 4は、2-in-1。いわゆるノートPCとタブレット端末を一体化し、自宅、職場など、あらゆる場面に適応するようにMicrosoftが開発した12.3型ノートPCです。

スペックから判るように、Word/Excelと動画視聴が知人の主な用途です。公式Win11アップグレード要件を満たさないため、Windows 10のまま利用中でした。

現状ハードウェアやWin10利用に何ら問題がないものの、Win11アップグレートできれば嬉しいので可能か?と相談を受けました。

Win11要件未達PC手動アップグレート

Microsoft Media Creation Toolの代わりにRufusを使うと、Win11要件未達PCを手動でアップグレードできます。

前回投稿は、Rufus 3.20を使いました。今回は、2022年11月28日更新のRufus 3.21を使います。投稿済み更新手順を再掲します。

変更点は、Win10/11共に最新版22H2へ変わったこと、アップグレート前のSurfaceは、Win10 22H2へ更新済みであることです。

Windows 11 22H2手動大型更新手順
準備 1. Win10 22H2バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
2. Win11 22H2インストールメディアダウンロード
3. RufusでWin 11 22H2インストールUSB作成
更新 1. Win10 22H2起動状態でインストールUSB setup実行
2. Rufusダイアログに従い数回クリック
3. Win11 22H2大型更新完了

Rufus 3.21

Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成
Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成

準備3.のRufus 3.21によるWin 11 22H2インストールUSB作成の様子です。USBは、8GB容量でOKです。

Rufus 3.21のWindows 11インストールスキップ画面
Rufus 3.21のWindows 11インストールスキップ画面

更新2.のRufus 3.21 Win11インストールスキップダイアログです。全項目スキップしました。

Win11インストールスキップ内容が、Rufus 3.20に比べより判り易くなりました。また、Rufus 3.21では、Win10のusernameが自動的にダイアログへ設定されます。

このusernameローカルアカウントで、Win10アプリケーションとユーザデータ保持のままWin11へアップグレードができます。

ネットワーク速度によりますが、準備・更新含め半日程度でWin11手動アップグレードが完了します。

Windows 11 22H2 Surface Pro 4

Win11アップグレード後のSurface Pro 4は、搭載メモリが4MBと少ないため動画再生時8割程度の使用量、CPU/GPU使用率も高いです。

しかし、Word/Excelやブラウザ、動画視聴などの知人想定用途では快適に動作します。筆者は、特に不満や性能不足は感じません。解像度2736×1824の動画再生は、字幕エッジが綺麗に見えます。また、2-in-1のため、モニタが持ち方により縦横に変化しますので、Win11デフォルトタスクバー中央配置も便利です。

本手動アップグレートにより、ご要望どおり知人自身でWindows 11 22H2 Surface Pro 4を試せます。不満ならば、バックアップを使ってWin10へも戻せます。

また、弊社Win11 PCの2ヶ月実績投稿から、本SurfaceをWin11のまま継続利用しても、Windows Updateなどの運用問題は生じないと思います。

Windows Security Update Bリリース配布

Windows Security Update 1月11日Bリリース
Windows Security Update 1月11日Bリリース

2023年最初のWindows Security Update Bリリース配布が、1月11日(水曜)に始まりました(再起動必要)。Bリリースは、適用必須です(関連投稿:3種の累積更新プログラム)。現在、弊社PCは、特に問題なく適用済みです。



Windows 11 22H2更新2ヶ月

最新Windows 11 22H2大型更新の一般公開は、2ヶ月前の2022年9月21日。弊社3PCを手動にてWin11 22H2へ更新後、2か月経過状況を示します。

Win11 3PC状況

Windows 11 22H2大型更新後、2ヶ月間に配布されたUpdateと現在のPC状況
Windows 11 22H2大型更新後、2ヶ月間に配布されたUpdateと現在のPC状況

Win11更新後、2ヶ月間に配信された9件のWin11 Updateと、現在のPC状況です。

3PC中、1台はWin11アップグレード要件を満たしていませんが、3PCとも上記状況です。また、3PCともWin11に、今日現在不具合はありません。

他のPCと同様、TPM要件未達PCでも、Win11にアップグレードできUpdateも2ヶ月間の更新の履歴から正常に適用できたことが判りました。

関連投稿:Win11 22H2手動大型更新方法

3種の累積更新プログラム:B、C、定例外(Out of Band)

Windows Updateは3種類あり、この2ヶ月間に提供されたWin11 Updateは、これら3種類全てを含みます。

  • Bリリース:毎月第2水曜(日本時間)配布。適用必須。
  • Cリリース:Bリリース以外の月例配布。適用任意。
  • 定例外(Out of Band)リリース:B/C以外の緊急配布。適用必須。

最初の図のKB5019509が定例外、KB5019980/KB5020622/KB5018427がBリリース、それ以外がCリリースです。弊社は、Cリリースでも配布時に即適用する方針です。

Microsoftは、2023年のBリリース配布スケジュールを公開しています。Bリリース内容が重要だからです。

2023年1月11日、2月15日、3月15日、4月12日、5月10日、6月14日、7月12日、8月9日、9月13日、10月11日、11月15日、12月13日(全て日本時間)。

PCを運用していれば、定期的にPC自身がWindows Updateチェックを行います。従って、これら日程のカレンダー登録までは不要だと思います。

但し、Bリリース重要性、適用必須はお忘れなく!

関連投稿:Windows重要パラメタ

結論:Win11 22H2更新後2ヶ月実績

Windows11無償アップグレード完了
Windows11無償アップグレード完了

Win11要件を満たすPCと同様、アップグレード要件未達PCであっても、Rufus利用で最新Win11へ手動更新でき、Updateなども問題なく適用できることが、この2ヶ月間で判りました。

OSコアがWin10と同じWin11の操作性は、Win10と大差ありません。Win10アプリケーションも、Win11で動作します。新しいOSに慣れる目的なら、Win10との機能差が少ないWin11は適しています。

関連投稿:Rufus利用Windows 11要件未達PCアップグレード方法Windows 11ペイント改善

新PC購入はWindows 12発表後

Win11アップグレード要件、特にセキュティ関連が厳しくWin10のまま使い続けるユーザも多いと思います。

Win10は、2025年10月14日にサポート終了、残り3年です。ちなみにWin10 22H2でも、2024年5月14日までの18ヶ月サポートです。残り3年の間にWin11対応新PC購入が、多くのユーザアクションでしょう。

ただ、Win10比セキュリティ強化のWin11は、関連投稿Rufus利用の無理やりアップグレードでも本稿で示したように十分に使えます。無理やりアップグレードの不安は、累積更新プログラムの適用、万一に備えたバックアップなど、基本的PC運用で小さくできます。

要件を満たすWin11 PC2台と無理やりアップグレードWin11の3PC 2ヶ月間運用実績、Win11無償アップグレード終了の可能性なども考慮すると、Win10継続利用にこだわる必要はないと思います。

新PC購入は、2024年予定のWindows 12発表後が良いかもしれません。Win12では、セキュリティ強化だけでなく、新たなWindows魅力機能が提供され、その魅力に見合う新しいPCハードウェアが必要になると思うからです。

関連投稿:TPM 2.0の古さWindows 12



Windows 11ペイント改善など

Win11デフォルトペイント(上)とWin10 Classicペイント(下)の違い
Win11デフォルトペイント(上)とWin10 Classicペイント(下)の違い

最新Windows 11 22H2(OSビルド:22621.755)は、エクスプローラーにタブ機能、タスクバーにオーバーフローメニューなど、多くの機能が月例アップデートとは「定例外(Out-of-band)」のKB5019509により追加されました。このような随時Win11の新機能追加に異論はありません。

しかしながら、新機能を好まない時は、旧機能へ戻すツールや対策を知っていると役立ちます。そんな情報をまとめました。

リボン最小化なしWin11ペイント

現状のWin11デフォルトペイント(11.2201.22.0)は、リボン最小化ができません。

従来のペイントは、リボン表示/非表示が、右上∧クリックで可能でした。この従来ペイント(Classic Paint for Windows 10)は、コチラからダウンロード可能です。

Classic Paintは、Winaero Tweaker機能の一部です。Classic Paintインストールに失敗する時は、何回か繰り返すと成功します。

Winaero TweakerのClassic Paint設定
Winaero TweakerのClassic Paint設定

お勧めは、Win11デフォルトペイントを規定アプリのまま残し、インストールしたClassic Paintをタスクバーへピン止めすることです。これにより、通常はWin11デフォルトペイント、リボン最小時はタスクバーClassic Paintクリック、両アプリの使い分けができます。

タスクバーへピン止めしたClassic PaintとWindows 11デフォルトペイント
タスクバーへピン止めしたClassic PaintとWindows 11デフォルトペイント

エクスプローラータブ機能

エクスプローラーへタブ機能が追加されました。この新機能の効果的な使い方は、現在模索中です。旧エクスプローラーと比べると、起動やナビゲーションウインド表示が遅くなるなど、不満な点もあります。

そんな方は、タブ機能を無効化するViVeTool(GitHub配布フリーソフト)があります。

インストールや使い方は、Windows 11 22H2エクスプローラータブを無効化する方法記事を参考にしてください。

なお、同じKB5019509で配信されたタスクバー上の右クリックでタスクバーの設定とタスクマネージャーが同時表示される機能は、弊社3PCともにタスクバーのみ表示です。タスクマネージャーは非表示ですが、数週間のうちに順次展開されるとのこと。

但し、タスクマネージャーは、Win+Xで表示でき、この使い勝手も良いので不便は感じません。

タスクバー上右クリックでタスクマネージャーのみ表示
タスクバー上右クリックでタスクマネージャーのみ表示

ビデオカード最新Win11ドライバ更新

Win10からアップグレードしたWin11ユーザ(筆者)が忘れがちなのが、ビデオカードのドライバ更新です。最新Win11対応ドライバは、ビデオカードの性能をより引き出します。

例えば、2022年10月17日にAMD Software Adrenalin EditionのWin11対応最新ドライバがリリースされました。Win11 21H2から22H2へアップデートされた方も、最新ドライバへの更新をお勧めします。

Visio(*.vsdx)形式保存

Win11 22H2は、Visio 2003-2010図面(*.vsd)形式での保存ファイルが、Visio 2019で一部正常に表示されません。新形式(*.vsdx)保存ファイルなら、問題なく表示できます。

この問題は、Win10にはありませんでした。今後のWin11月例アップデート等で改善されるかもしれませんが、Visioユーザは少数のため期待できません。

新たなVisio図面を保存する場合は、(*.vsdx)形式での保存をお勧めします。

※対策は、正常表示できない*.vsdを、レイアウト崩れが生じますがLibreOffice Drawで開き、*.vsdx形式で保存。Visio 2019で崩れたレイアウトを修正すると解決します。

まとめ

大規模アップデートを年1回に変更したためか、Win11は随時新機能追加が行われます。

追加新機能が生産性を下げるなど、ユーザが好まない場合もあるでしょう。旧機能の復活、新機能無効化など様々な無償改善ツールがWindowsにはありますので紹介しました。

※アップデートなどのWindows重要パラメタは関連投稿をご覧ください。
※個人の生産性向上基盤がPC OSです。万人向け新機能追加もOKですが、個人要望を満たす無償ツールが多いのもWindowsの魅力です。

効率的MCU開発ディスプレイサイズ

MCU開発Eclipse IDE画面の表示情報量は多く、ディスプレイサイズや解像度が小さいと非効率です。効率的MCU開発ディスプレイサイズと解像度を検討し、Windows 11ノートPCに適したディスプレイサイズと要件を考察しました。

Eclipse IDE表示情報

Eclipse IDEとしてNXP社のMCUXpresso IDE 11.6.0を例にします。IoT MCU開発時は、どのViewにも重要な情報が表示されます。

例えば、上から解像度(1920×1080)、(1920×1200)、(2560×1440)、(3840×2160、150%テキスト表示)4つの表示例です。どれも筆者が頻繁に利用するネットカフェの同じ31.5型4Kディスプレイを用いました。

ちなみに、(1920×1080)が弊社所有14型ノートPC、(1920×1200)が24型デスクPCの表示サイズです。

解像度が大きくなると、各Viewへ一度に表示できる情報量が増えることが判ります。

1920x1080_100%のIDE View表示例
1920x1080_100%のIDE View表示例
1920x1200_100%のIDE View表示例
1920x1200_100%のIDE View表示例
2560x1440 100%のIDE View表示例
2560×1440 100%のIDE View表示例
3840x2160_150%のIDE View表示例
3840x2160_150%のIDE View表示例

ディスプレイサイズとテキスト表示サイズ

各Viewのタブをクリックすれば、そのViewだけを表示できます。ソースコード記述時など1点だけに集中する時は、この方法も使います。

しかし、多くの場合、複数Viewを参照しながら作業を行います。大きいディスプレイへ複数Viewを表示しながら作業する方が、効率的に開発が進むのは明らかです。

その結果、弊社は、14型ノートPCは主に確認用、24型デスクPCが開発用となります(ノートPCのマルチディスプレイ利用は次章説明)。

では、ディスプレイサイズが大きければ大きい程効率的かというと、そうでもありません。筆者の場合は、24型~27型位に最適値があります。

ディスプレイと目の距離を40cmとすると、27型よりも大きい31.5型ディスプレイは、圧迫感があるためです。また、テキスト表示サイズも150%へ変更しないと、小さすぎます。

100%テキスト表示で、A4用紙が実物と同じ大きさに表示されるのは、24型です。

つまり、24型~27型で40cm配置に、MCU開発効率が良いディスプレイ選択肢がありそうです。この時は、テキスト表示サイズは、100%でOKです。

ディスプレイと目の距離は、ノートPC、デスクPCどちらも同じ40cm以上(出展:富士通パソコンを使う時の姿勢)
ディスプレイと目の距離は、ノートPC、デスクPCどちらも同じ40cm以上(出展:富士通パソコンを使う時の姿勢)

効率的MCU開発のWindows 11ノートPC要件

ノートPCには、可搬性が求められます。ノートPCディスプレイに、14型や15.6型を用いるのは可搬性実現のためです。

しかし、ディスプレイ外枠を極力少なくし、16型や17型でも従来ノートPCに近い筐体を実現するノートPCも最近発売中です。

また、ノートPCは、マルチディスプレイでの使い方が前提です。Windows 11では、このマルチディスプレイ操作性が改善されました。

外付けマルチディスプレイの左右上下物理配置に応じた本体ディスプレイ1との再配置が可能です。ディスプレイ間のマウス移動時、違和感が旧Windowsに比べ無くなりました。さらに、外付けディスプレイの大きさを自動認識し、大きいディスプレイをメインとするタスクバー配置も行います。

Windows 11は、マルチディスプレイ上下左右配置に応じ再配置可能
Windows 11は、マルチディスプレイ上下左右配置に応じ再配置可能

従って、効率的MCU開発のWindows 11ノートPC要件は、

(1) 可搬性を犠牲にしない範囲で、できるだけ大きい本体ディスプレイ
(2) MCU開発効率の良い100%テキスト表示24型~27型マルチディスプレイ出力インタフェース

これら2つになります。

また、ノートPC本体ディスプレイと、外付けマルチディスプレイとの目の距離は同じ方が良いはずです。もし、外付けディスプレイとの距離が40cmよりも遠い場合には、27型よりも大型のディスプレイと100%よりも大きなテキスト表示が必要になります。

つまり、4K大型高解像度ディスプレイは、この外付けディスプレイの配置が、40cm以上遠くに設置した時の対応策が予め機能として備わっていると考えられます。

まとめ

効率的なMCU開発に適したWindows 11ノートPCディスプレイサイズを検討し、16型ディスプレイ、マルチディスプレイ出力インタフェース1本、の必須要件を示しました。

具体的な製品例を示すと、DELL)Inspiron 16 Intel(1920×1200、Core i7-1255U)、余裕があれば高性能CPU搭載のDELL)Inspiron 16 Plus プラチナ(3072×1920、Core i7-12700H)などです。

DELL)Inspiron 16 Plus プラチナ(3072x1920、Core i7-12700H)
DELL)Inspiron 16 Plus プラチナ(3072×1920、Core i7-12700H)

あとがき

本稿は、MCU開発ノートPCに焦点を絞っています。また、マルチディスプレイと言っても、外付けは1台だけです。このサイズが大きい外付けがメインディスプレイで、ノートPC本体は、補佐的な表示になります。やはり、大きなディスプレイは、開発効率化に直結します。

その結果、外付けディスプレイ2を、目から40cm距離の最適正面へ配置、ノートPC本体ディスプレイ1は、ディスプレイ2の左右、つまり脇役配置になります。

最近、低価格化が進む4K大型ディスプレイやノートPC(円安で価格上昇中)に、どの程度コストをかけるべきか、これは筆者個人の問題です。その問題解決・整理のために、本稿を作成しました。

もちろん、解像度が上がれば表示文字も綺麗に見易くなります。しかし、ネットカフェで31.5型3840×2160 150%テキスト表示ディスプレイを40cm位置で利用しMCU開発を何回か行った結果、4K大型ディスプレイ追加コストに見合うMCU開発効率化は得にくいと現状は思いました。

メタバース空間でWordやExcelが使え、MCU開発業務もVR空間でできることも、そう先の未来ではないかもしれません。それでも、ここ数年は、本稿結果が活きるはずです。

Windows 11 22H2大型更新成功

Windows 11 22H2の仕様
Windows 11 22H2の仕様

本稿は、Windows 11 22H2大型更新成功の速報です。

日本時間2022年9月21日、Microsoftは、Windows 11 22H2大型更新を一般公開しました。Windows 11初の大型更新です。弊社先行Win11は、Rufus 3.20を使い今回の大型更新に成功し、正常動作中です。

Win11 21H2 → 22H2

先行Win11 21H2は、TPM 2.0アップグレード要件のみを満たさないWindows 10 21H2 PCでした。

このPCを今年4月15日、Win10アプリケーションとデータ維持のまま、Rufus 3.18を使ってWin11 21H1へ無理やりアップグレードし、Win11として使えるかを3か月間評価しました。

結果は、タスクバー位置に不満が残るものの、GUIカスタマイズツール利用で使用感をかなり改善でき、Win11運用に問題はありません。

残る課題は、このTPM要件未達Win11 21H2が、22H2へ大型更新できるか否かでした。本稿で、この課題も解決しました。

※先行Win11詳細やRufusの使い方は、本稿末の関連投稿リンク参照。

Rufus利用Windows 11 22H2更新方法

最新版Rufus 3.20利用のWin11 21H2から22H2手動大型更新手順が下記です。

Windows 11 22H2手動大型更新手順
準備 ①21H2バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
②22H2インストールメディアダウンロード
③Rufusで22H2インストールUSB作成
更新 21H2起動状態でインストールUSB setup実行
②Rufusダイアログに従い数回クリック
③22H2大型更新完了

注意点は、準備②ダウンロードです。Windowsインストールメディア作成からダウンロードする点、DVD作成を選ぶ点です。

WIndow 11 インストールメディア作成でDVD選択
WIndow 11 インストールメディア作成でDVD選択

ダウンロード後、MediaCreationToolの代わりに③Rufusを使ってインストールUSBを作成します。USB作成時のWin11インストールスキップ項目は、全項目にチェックを入れました。

このチェック設定は、お好みで変えてください。全チェックを外すと、MediaCreationTool利用インストールと同じになります。アップグレード要件を満たすPCなら、全チェックを外しても良いでしょう。

また、手動更新のメリットは、ユーザの好きなタイミングで大型更新が開始できることです。

まとめ:Windows 11 22H2大型更新成功速報

Rufus 3.20を利用したTPM要件未達Windows 11 21H2の22H2大型更新に成功しました。Win11初の大型更新も、MediaCreationToolの代わりにRufus を使えば問題なく成功し、正常動作します。

ポイントは、インストール条件が厳しいMicrosoftツール:MediaCreationToolの代わりに、Rufus を使う点です。

Rufus 3.20インストールスキップ項目
Rufus 3.20インストールスキップ項目

今回の成功が、将来も続くかは不明です。しかし、「強力ツール:Rufusのおかげで、多くの要件未達Win10 PC延命が可能」となりました。本Win11 22H2状況は、適宜ブログでレポートします。

弊社残りの2PCは、どちらも厳しいMicrosoft公式Win11アップグレード要件を満たします。本稿の結果、弊社3PC全てをWin11運用できる目途が立ちました。

Windows 11 22H2新しい追加機能は、コチラの記事などを参照ください。

あとがき:Windows 11かLinux Mint

次期Windows 10は、Window 11かLinux Mintか
次期Windows 10は、Window 11かLinux Mintか

正式なWin11アップグレード要件を満たさないPCは、機能追加の少ないWin10のまま2025年10月まで使い続けるか、または、Linux Mintなどの別OSへ載せ替えるかの2択です。Win10サポート終了の2025年10月以降は、別OS搭載かPC廃棄の運命です。

アップグレード要件を満たす/満たさないに関わらずWin10の次期OSとして、先行Win11とLinux Mintの両方を試行した結果、Win11アップグレード運用の可能性が高まりました。理由は、本稿の結果、筆者のWin利用経験が長いこと、ブログ読者にWinユーザ数が圧倒的に多いことの3つです。

ちょっとしたトラブルや不具合の前兆のようなものが、PCには発生します。その発生の検出と対応に長い利用経験が活きます。Linuxの場合、筆者はこの検出の勘が未熟なため、動作異常に至った時は、正常状態へリカバリするよりも簡単な再インストールを活用しました。

Mintは、Winに比べユーザ追加アプリを含む再インストールが簡単な点も、本試行の収穫です。

PCの主要アプリケーションは、マルチプラットフォーム化が進行中です。各ベンダのMCU開発ツールもまた、Win/Linux/Mac対応済みですので、OS依存性はありません。

PC OSは、以上の状況です。アップグレード要件未達PCをWin11にするか、あるいは、Linux Mintにするかの最終決定は、2025年10月の予定です。但し、複数PC運用の都合上、現実解としてはWin11になりそうです。

関連投稿リンク

  • TPM2.0要件未達PCのWin11 21H2強制アップグレード方法
  • Rufusの使い方
  • 強制アップグレードWin11 21H2の3ヶ月使用感
  • ビルド番号差から推測するWin10とWin11機能更新内容
  • Win11タスクバー位置考察
  • Windows代替としてLinux Mintお勧め理由



Windows 11 22H2大型更新

現在のWindows 11 21H2 OSビルド番号は、22000。今秋配布予定Win11 22H2の番号は、22621.xxx。22000番から22621番台へと差分が大きいのは、更新内容が新機能追加などを含む大型更新を示します。

OS ビルド番号

Windows 11(左)と10(右)のOSビルド番号
Windows 11(左)と10(右)のOSビルド番号

Windowsは、エディション、バージョン、OSビルド番号で製品型式を示します。例えば、現製品のWin11/10の仕様が上図です。エディションとバージョンが、一般ユーザに馴染みがあります。

OSビルド番号は、開発者向けの型式で、Win11は、22000番台、Win10は、19000番台のビルド番号で両者を区別します。小数点以下は、リビジョン番号です。同一エディション/バージョン内の軽微な不具合修正、改訂を示しますので、本稿は無視します。

さて、今秋配布の製品リリース前プレビュー段階(Release Preview Channel)のWin11/10ビルド番号は、Win11:22621、Win10:19045です。

Win10が、現製品の19044から19045への僅か1増加に対し、Win11は、22000から22621と増分が大きく、多くの機能変更、修正などが現製品に加わったことが判ります。

このビルド番号差から、今秋のWin11 22H2は、「大型更新」と判ります。

Windows 10新規開発停止

Win10は、2025年10月にサポート終了します。過去のWin10ビルド番号変遷を見ると、2020年春の大型更新以降、マイナ更新を3回繰返していることが判ります。

2019年秋 バージョン1909:ビルド18363(2019年以前は省略)
2020年春 バージョン2004:ビルド19041(大型更新:ビルド差分600以上)
2020年秋 バージョン20H2:ビルド19042(マイナ更新:ビルド差分1)
2021年春 バージョン21H1:ビルド19043(マイナ更新)
2021年秋 バージョン21H2:ビルド19044(マイナ更新)

Windows 10のビルド変遷
Windows 10のビルド変遷

これは、Win10が完成済みを意味する訳では無く、次期Win11へMicrosoftが開発を移行した結果だと考えられます。Win10とWin11は、同じOSコアです。最後のWindowsがWin10を撤回し、新しいWin11リリースが2021年秋であることとも符合します。
※ “新しい” と言ってもOSコアはWin10なので、急場凌ぎの感がありますが…。

つまり、ビルド番号変遷によると、Win10へ機能追加などの新規開発は、事実上2020年頃から停止したことが判ります。

そして、今秋のWin10 22H2ビルドも19045です。更新失敗リスクが少ない「マイナ更新」を繰返し、2025年のサポート終了を迎えるのがシナリオのようです。

Windows 12リリース

Microsoftは、3年毎に新Windows開発、2024年頃のWindows 12リリースが見込まれています。

半導体製造技術の進歩により、PCハードウェア、特にノートPC性能向上は著しいものがあります。Intel 12世代モバイルCPUや、AMD 6000番以降のCPUに顕著です。

COVID-19によるリモートアクセス急増やメタバースへの対応だろうと推測します。ハードウェア高性能化に伴い、当然の事ながらPCソフトウェアも、OSコアの抜本的刷新や更なるセキュリティ強化などが求められます。

2019年のCOVID-19は、PCにも多大な影響を与えたと言えるでしょう。

ビジネスPCは、3年更新が理想的と言われます。3年周期の新Windows開発も、今は納得できます。

Windows 11 22H2大型更新

Win10とOSコア共通のWin11開発着手が、COVID-19後の2020年頃だとすると、新Win11リリースに3年弱、今秋のWin11 22H2が初の大型更新です(※9月20日、22H2リリース情報もあり)。

新Win11リリース時22000のビルド番号が、22621になったことからも、多くの機能追加、変更、修正が加わったと推測できます(詳細はWindows 11 22H2新機能参照、日経BP、2022/07/19)。

Windows 11のビルド変遷
Windows 11のビルド変遷

但し、大型更新には、更新失敗やトラブルが付き物です。

MicrosoftによるWin11 22H2配布を待つか、あるいは、ユーザ手動による更新実行か、いずれにしても大型更新直前にOSバックアップを実行し、トラブル事前準備は忘れずに行いましょう!

まとめ:ビルド番号から見るWindowsとCOVID-19

ビルド番号差から今秋Windows 11 22H2が大型更新であること、Windows 10は、2020年頃から新規開発を停止していること、その代替の新Windows 11 21H2開発に約3年を要したと推測しました。

2019年のCOVID-19が、Microsoft Windows 10の最後Windows宣言撤回や2024年Windows 12リリース、3年周期の新Windows開発、ノートPCハードウェアの急激な性能向上などへ影響を与えたと推測しました。

関連投稿

・Win11/10の大型更新に役立つRufus 3.20の使い方は、コチラ
・アップグレード要件未達Win10のWin11アップグレード方法は、コチラ
・要件未達Win11のアップグレード後3か月状況は、コチラ
・ユーザ手動によるWin10大型更新方法は、コチラ

Rufusの使い方

今秋のWindows 10/11大型更新と、WindowsからLinux Mint乗り換え検討時に、役立つ最新版Rufus 3.20の使い方を説明します。

Rufus目的

Rufus目的
Rufus目的

Rufusは、OSのISOイメージファイルをUSBインストールメディアへ変換するツールです。CD/DVDを持たないPCへのOSインストール時に使います。OSは、Windows以外にもLinux Mint、UbuntuやDebianなどにも対応しています。

特にWindowsのUSBインストールメディア作成時、Windows 11 TPM回避アップグレードだけでなく、Windows 10プライバシー回避更新などにも対応した最新版Rufus 3.20が、2022年8月3日リリースされました。

手動Windows 10/11大型更新とLinux Mintブートメディア作成に対し、Rufusだけで幅広く対応可能です。

RufusとMicrosoft公式Media Creation Toolの違い

今秋、Windows 10 22H2とWindows 11 22H2大型更新が予定されています。どちらも、Windows Updateでユーザトラブル状況を把握しつつMicrosoftが、段階的にユーザへ大型更新版を配布します。

このいつ始まるか判らない大型更新開始をただ待つより、Media Creation Toolを使ったユーザ主体の手動大型更新を、本ブログではお勧めしてきました(詳細は、投稿末補足説明1参照)。

Microsoft公式のMedia Creation Toolは、更新版Windows ISOイメージファイルをダウンロードし、USBインストールメディアを作成するツールです。Win10/11毎に対応Media Creation Toolは異なります。ダウンロード後、USBを作成せず旧Windowsへ直接上書きインストールすることも可能です。

一方Rufusも、Windows ISOイメージファイルからUSBインストールメディア作成は、Media Creation Toolと同じです。違いは、Media Creation Toolでは必須のアップグレート要件確認や、ローカルアカウントでのセットアップ、プライバシー設定をスキップし、旧Windows設定を保持したまま更新版をインストールできる点です。

つまり、Win11非対応PCアップグレード後3ヶ月投稿の課題、現行Win11 21H2から22H2更新へのTPM対策としてもRufusが役立つ可能性大です。

RufusのWindows 11大型更新スキップ

RufusのWindows 11大型更新スキップ内容
RufusのWindows 11大型更新スキップ内容

Rufus 3.20のWin11大型更新時にスキップできる内容が、上図4項目です。

Win11非対応Win10を強制アップグレードした時に用いたRufus 3.18は、一番上のセキュアブートとTPM 2.0回避項目のみでした(強制アップグレード方法は、投稿末補足説明2参照)。

この項目に加えRufus 3.20では、データ収集、ローカルアカウント、PC利用地域設定などをスキップする項目が追加されました。

RufusのWindows 10大型更新スキップ

RufusのWindows 10大型更新スキップ内容
RufusのWindows 10大型更新スキップ内容

Win10対応となったRufus 3.20のWin10大型更新スキップ項目です。

前章と比べると、TPM以外の項目がWin10更新でも可能になったことが判ります。各項目をスキップすると、煩わしい大型更新時の入力手間が省け、更新スピードアップになるかもしれません。

Linux Mintブードメディア作成

Rufusは、Windows以外のUSBインストールメディア(=ブートメディア)作成にも使えます。

RufusをLinux Mint 21ブートメディア作成に使い、作成済みUSBメディアからPCを起動すると、Windows載せ替えPC上でMint動作が試せるLive Bootが可能です。

Live Boot動作中は変更保存ができませんが、快適にLinux Mintが動作するかを実PCで評価できます。

Win11アップグレートができないWin10 PC代替OS候補として、Mintを検討する場合に便利です。

まとめ

Windows 10/11大型更新時、さらに、WindowsからMint乗り換え検討時に便利なUSBインストールメディア(=ブートメディア)作成ツール:Rufusの使い方を説明しました。

RufusをWindows大型更新に使うと、Microsoft公式Media Creation Toolで行われるWindowsアップグレート要件確認や各種設定をスキップした更新が可能です。

RufusをLinux Mintブートメディア作成に使うと、実機でMint操作を試すLive Bootが可能です。

Rufusだけで弊社使用中PCのOS更新/乗り換え検討に対応する幅広さ、Windows大型更新要件回避やローカルアカウント更新などユーザニーズを満たす機能を持っています。

最後に、いずれの場合でも失敗やトラブルは付き物です。最悪の場合でも、リカバリツールなどでトラブル前に回復できる事前準備は忘れないでください。

さいごに:WindowsかMintか

WindowsかMintか
WindowsかMintか

2024年Windows 12登場の噂もある状況で、次期PC OSがWindowsかLinux Mintかを評価しています。Rufusは、この検討中に便利、「今が旬なツール」です。

Win11タスクバー下固定は好みませんが、これ以外はWin10比、結構気に入った新GUIもあります。

次期OSにMintを採用しても、圧倒的大多数のWinユーザに弊社テンプレートを購入してもらうには、テンプレートのWin動作確認は必須でしょう。弊社としては、MintとWin混在環境は避けたいです。

盆休み中に集中検討しますがノートPC新規調達なども考慮すると、最適解はWin11になりそうです。

補足説明1:手動Win10大型更新方法

・Win10 21H2手動大型更新方法は、コチラ

補足説明2:Win11非対応Win10強制アップグレード方法

・TPM 2.0要件未達Win10を強制的にWin11へアップグレードする方法は、コチラ
・強制アップグレードPCの3か月後の状況は、コチラ

補足説明3:Windows代替OSとしてLinux Mintお勧め理由

・Mintはなぜ良いのかは、コチラ

Linux Mintはなぜ良いか

Linux Mint 21 CinnamonのGUI拡大図
Linux Mint 21 CinnamonのGUI拡大図

Windows 11へアップグレードできないWindows 10 PCの代替OSに、Linux Mintがなぜ良いかを説明します。また、後半は、選択肢が非常に多い場合の選択方法を示します。

2年前のLinux Mintお勧め理由

2年前、次の2点からMintをお勧めしました。

Linux MintとUbuntu比較から(2020-08-21)
Linux MintとWin10大型更新比較から(2020-09-04)

Win10大型更新は、年2回から1回へ変わるなど投稿内容と現状が合わないものが出てきました。また、最新版Ubuntu 22.04 LTS情報も多く出てきました。

そこで、2年間のMint使用経験から、Windows代替OSとしてMintをお勧めする理由をまとめます。

理由1:Windows 10スペックで快適動作

Win11アップグレード要件を満たさないWin10 PCを、無理やりWin11 21H2にしても問題なし、但し、次期Win11 22H2大型更新できるかが課題、これが前稿の内容でした。

この課題は、11アップグレード要件未達PCを使い続ける限り避けられません。対処療法は、見つけるつもりです。

根本対策は、WindowsからLinux MintへのOS載せ替えです。Mint要求スペックは、Win10よりもかなり低いです。

・64bitプロセサ
・2GB RAM (4GB recommended for a comfortable usage)
・20GB of disk space (100GB recommended)
・1024×768 resolution (on lower resolutions, press ALT to drag windows with the mouse if they don’t fit in the screen)
※出展:次期Mint大型更新ベータ版:Mint 21 Cinnamon Edition – BETA Release仕様より

つまり、Win10動作PCなら、現行のMint 20.3はもちろん、次期Mint 21でも快適に動作します。

理由2:Windows 10/11に近い操作性

「Windowsユーザが親しみ易いLinuxディストリビューション」、これがLinux Mintを使って得た所感です。具体例を示します。

・USBから手軽にインストールでき、お試し利用も可能(日本語環境も同時インストール)
・LibreOffice安定版(Still)やWindowsペイントなどのアクセサリ相当も同時インストール
・ブラウザは、Firefoxが同時インストール
・Windowsと同じGUI操作、スタートメニューやタスクバー位置(モニタ下、左側)も同じ

つまり、お試しインストール直後から、Windowsと殆ど同じ感覚でPC操作ができます。OS乗換を意識せず、Windows操作経験をそのまま活かしたLinux Mint操作ができるのが最大の特徴です。

LibreOfficeが使えれば、資料作成なども直ぐに開始できます。しかも、Mintをインストールする前に、実機で試せます。「MintがWindowsからの移設」を目的の1つとしているからだと思います。

数多いLinuxディストリビューションのベンチマーク

Linux Mintお勧めの理由
Linux Mintお勧めの理由

Linuxディストリビューションには、Mintの他にもUbuntu、Debianなど多くの種類があります。それぞれに特徴があり、ユーザ数が多く、ネット情報も多いのがUbuntuとDebianです。

但し、UbuntuやDebianは、Linux初心者には「しきい」が高いと思います。例えば、日本語環境やGUIの追加インストールが前提で、使え始める前に多少の手間が掛かります。この追加段階で失敗リスクもあります。

Windowsと同様、失敗などに対応できるOS利用経験があれば、UbuntuやDebianでも問題はありません。Mintは即利用重視、UbuntuやDebianは環境構築重視です。

多くのネット情報は、失敗やトラブル発生時には役立ちます。しかし、OSは安定動作が必然、本来は「トラブル無しの影の存在」のハズです。

マルチプラットフォームアプリケーションが多くなった現在、主役はアプリです。筆者は、MCU開発ツールと資料作成ツールのLibreOfficeが快適に動けば、OSに求めるのは安定性とセキュリティです。

Mintを使っていれば、そのうち不満箇所が出てきます。その時に、UbuntuやDebianの特徴が理解できるハズです。つまり、自分にとってLinuxの何が重要で、何を重視するかがより明確になる訳です。これが、ベンチマーク(水準点、基準)です。

Windowsの好みが個人個人で異なるように、Linuxベンチマークも個人で異なります。

先ずはMintを使ってLinuxベンチマークを持ち、次の段階で、数多いLinuxディストリビューションから要求ベンチマークに合うUbuntu、Debianなどを選べば良いと思います。

まとめ:Linux Mint選択理由

理由1:Windows 10スペックで快適動作
理由2:Windows 10/11に近いGUI操作性

どちらも2年間利用した筆者Linuxベンチマークによる評価です。Mintは、安定指向OSなので、トラブルも無く、大型更新なども成功しています。MCU開発ツールやLibreOfficeも動作します。

Mintには、高機能な方からCinnamonMATEXfceの3種類のGUIがあります(筆者はMATE利用中)。USBお試しインストール(正式名はLive Boot)でお好みのGUIが試せます。掲載図は、英語版GUIの抜粋ですが、雰囲気は判ると思います。

Linux Mint 21 MATE(左)と Xfce(右)のGUI拡大図
Linux Mint 21 MATE(左)と Xfce(右)のGUI拡大図

選択肢が多い時の選択方法

選択肢が多いと選びにくいということもあります。

例えば、Linuxディストリビューションや新しいWindows 11ノートPC選びなどです。ブログ読者から多くのベンダMCUからどれが良いですか、などのご質問を頂くこともあります。※この時は、「高性能汎用MCUをお勧め」しています。

このように選択肢が多い時の対策が、ベンチマーク(基準)設定です。

基準があって、その基準より上か下かを判断すれば、選択肢は、おのずと絞られてきます。問題は、ベンチマークは何かです。同僚や先輩にベンチマークを聞くのも1つの方法です。

重要なことは、ベンチマークの上か下かの判断をご自分で行うことです。

選択肢が多い時の選択方法
選択肢が多い時の選択方法

この判断も他人に任せると、それは他人の選択肢をそのまま利用したことになります。逆に、ベンチマークそのものは、最初は、適当に選んでも良いと思います。

とりあえずベンチマークを設定し、上下判断を行っているうちに、自分にとって本当のベンチマークが明確になってきます。複数ベンチマークでも同様です。

ベンチマークは、判断結果で変わるものです。ベンチマーク設定よりも、上下判断にこだわっていれば、多くの選択肢からご自分に合った選択ができます。

Windows 11非対応PCアップグレード後3ヶ月

Windows 11非対応PCアップグレード後3ヶ月
Windows 11非対応PCアップグレード後3ヶ月

本稿は、Windows 11非対応PCアップグレード後の3ヶ月状況、Win11 GUI変更ツール、次期Windows 12/13情報などをまとめます。

今年の4月15日、Windows 11アップグレート要件を満たさないWin10 PCを、強引にWin11 21H2へアップグレード後、3か月が経過しました。この期間、トラブルも無く安定動作しています。

今秋大型更新Windows 11 22H2の情報も出回ってきました。評判が悪いモニタ下タスクバー固定は、変わりそうにありません。つまり、次期Win 11 22H2もタスクバー右配置は期待できません。

2024年Windows 12

Windows 12開発着手は、コチラで投稿しました。7月15日、Microsoftが、新しいWindowsを3年周期でリリースするかもしれないという情報も入ってきました。つまり、2024年Windows 12リリースの可能性です。

Microsoft は、「最後のWindowsはWindows 10を破棄」しましたので当然の事かもしれません。

Win11は、OSコアがWin10の流用です。メタバースなどの新世代クラウドエッジクライアントOSとして旧Win10コア流用は中途半端、ハードウェアの世代交代が激化する昨今、OSコア進化も必然の気がします。

事実、今年発売のIntel 12世代プロセサは、11世代から大きく性能向上し、新発売のノートPCは、こぞって12世代を採用しています。Microsoftが、プロセサ性能向上分を新コア設計へ適用しWindows 12をリリースしても不思議ではありません。

Windows 11非対応PCアップグレード後3ヶ月状況

Win11アップグレード要件を満たさないPCは、2025年10月14日、Win10サポート終了までがその寿命です。アップグレード非対応PCを、「Win10アプリケーションとデータ維持」の条件で強引にWin11 21H2へアップグレードし、延命可能かの評価が前投稿でした。

前投稿、1週間の評価結果抜粋が、下記です。

・Win10アプリ(MCU開発アプリ含む)は、Win11 21H2でも正常動作
・アップグレード後のWindows Updateは、問題なく動作
・悪評ツールバー下固定など使いにくいGUIは、次期更新22H2で改善期待

3か月経過したPCの状況が、下記です。

・Win10アプリ(MCU開発アプリ含む)更新なども正常動作
・Windows Updateも問題なく動作

Window 11 Update正常動作
Window 11 Update正常動作

つまり、要件未達PCをWin11 21H2に強制アップグレードしても、何ら問題なく運用できています。

残る課題は、このPCが次期Win11 22H2へ更新できるか否かです。これは、今秋結果が判り次第レポートします。なお、本PCは、TPM 2.0が未達要件です。従って、Win11 22H2大型更新時に、TPM足切りがあるかが判明します。

Windows 11 GUIカスタマイズツール

様々なWindows GUIカスタマイズツールがあります。お勧めが下記2ツールで、使用感がかなり改善されます。これらツールを使うと、従来操作性も維持しながら、新しいWin11 GUIへの移行も容易です。

Winaero Tweaker-1.40.0.0 (Win11対応済み)
Open-Shell-Menu(Win11未対応、旧名:クラシックスタートメニュー)

OSは、アプリの動作基盤にすぎません。

タスクバー下固定のような操作性悪化Win11 GUI変更に対し、これらツールが役立ちます。

Winaero Tweaker

Winaero Tweaker v1.40.0.0
Winaero Tweaker v1.40.0.0

Winaero Tweakerは、メニュー表示やタスクバー位置変更ができるツールです。1.40.0.0では、タスクバーのモニタ上変更が可能です。左右はまだNGです。

その他、多くのWin11 GUIカスタマイズが可能ですので重宝します。

Open-Shell-Menu

クラッシックスタートメニュー 4.4.170
クラッシックスタートメニュー 4.4.170

スタートメニューカスタマイズツールが、Open-Shell-Menuです。クラシックスタートメニューからOpen-Shell-Menuへ名称が変わりました。Windows 11未対応ですが、Win11 21H2で動作します。

Windowsボタン+Shiftで、下記Win11オリジナルスタートメニュー操作も可能です。

Windows 11オリジナルスタートメニュー
Windows 11オリジナルスタートメニュー

まとめ

TPM 2.0要件未達Windows 10 PCを、アプリケーションとデータ維持のままWindows 11 21H2へアップグレード後3ヶ月間運用し、各種Win10アプリ正常動作、Windows Updateも問題なく安定動作中です。

Windows 11の使い勝手は、GUIカスタマイズツールを使うと改善できます。

残る課題は、このPCが今秋予定Windows 11大型更新22H2可能か否かです。TPM要件未達のため、大型更新できない可能性は残っています。

OSコア設計とTPM 2.0の古さ

Win10とWin11は、同じOSコアです。Win11でのWin10アプリ動作は、本稿で示したように当然とも言えます。

一方、セキュリティ対策は、終わりが無く、常に新しい攻撃への防御更新が必要です。

COVID-19で急拡大したテレワークなどの新しいPC環境やメタバースに対し、2014年リリースTPM 2.0と、毎年大型更新したとはいえ2015年基本設計のWin10 と同じOSコアのWin11で、セキュリティ上十分かは疑問です。

プロセサ性能向上が著しい今、ハードウェア的なセキュリティは、2014年のTPM 2.0よりも、例えば、PlutonプロセサIntel vProAMD Proなどの最新セキュリティ強化プロセサが登場しています。これらを活かすOSコア刷新版が、2024年Windows 12かもしれません。

Windows MeやVista経験も持つMicrosoftです。Win11アップグレート要件TPM 2.0は破棄、Win11はWin10からのGUI変更、Win12で抜本的OSコアセキュティ刷新へと段階的リリースを行えば、多くの既存Winユーザにも受け入れられるシナリオになると思います。

筆者推測ですが、通常のWindows Updateが問題なく動作することから、Win11の「OSコア深層を変更しない限りTPM非動作」だと思います。TPM動作更新は、手順が複雑な分、Update失敗リスクも高いからです。

今秋Win11 22H2でTPMのため大型更新できない場合は、TPM回避更新ツールなどを探し対応する予定です。

Windows 11非対応PCアップグレード

要件未達PCのWindows 11アップグレード
要件未達PCのWindows 11アップグレード

Windows 11要件を満たさないWindows PCの寿命は、2025年10月14日までの残り3年半です。Windows 10が快適に動作するPCでも、この寿命は同じです。

延命するには、強引にWindows 11へアップグレードするか、または、Linux載せ替えの2択です。Linux化は、専用機を用いて載せ替えリスクを評価中です。

本稿は、Windows 11要件未達PCのアップグレード結果をレポートします。

下記内容です。
①:結論(Windows 11要件未達PCをアップグレードして使えるか?)
②:アップグレードWindows 11 21H2のWindows 10アプリケーション動作
③:Windows 11 21H2利点と欠点
④:アップグレート方法
⑤:Windows 11要件未達PCアップグレード所感

①:結論(Windows 11要件未達21H2アップグレードのまとめ)

本稿の目的は、Windows 11要件を満たさないPCを、Windows 10アプリケーションとデータを維持したまま11へアップグレードしても使えるか、つまり、Windows PC延命ができるか否かを評価することです。

総括結論が、以下です。
Windows 11要件未達PCをアップグレードしても、Windows 10アプリは正常動作、2022年4月時点では、Windows 11 21H2として運用できる。

*  *  *

詳細が、以下です。
Windows 11は、年1回、予定では今秋に大型更新を行います。誰もが入手できる最新機能確定版は、Windows 11 21H2です。本稿もこの21H2で試行しました。

対象は、TPM 2.0実装無し以外は、Windows 10 21H2が正常・快適に動作するPCです。

1週間の試行中、TPM 2.0有無がWindows 11のWindows Updateなど運用上、問題を与えることはありませんでした。また、Windows 10で動作したMCU開発ツールは、Windows 11上でも正常動作しました。

その他、モニタ下側だけのツールバー位置固定などWindows 11に使いにくい点は、多々あります。ただ、慣れの問題で許容範囲内とも言えます。年1回の大型機能更新で、これら欠点は改善されるかもしれません。

アップグレードWindows 11運用はOK
アップグレードWindows 11運用はOK

追記が、以下です。
Microsoftは、TPM回避Windows 11アップグレード方法を公開するなど、Windows 11要件は、現在曖昧です。しかし、ウクライナ危機により、より強固なセキュリティ要件を設定する可能性があります。曖昧なのは、共産圏へのWindows 11販売に配慮した結果と推測するからです。

従って、あくまで投稿時点のWindows 11 21H2要件未達PCでの結果であることに留意してください。

本投稿と同じ要件未達PCアップグレート評価を、今秋11大型更新後の22H2に再適用する予定です。結果が変わるかは、お楽しみです。

②:MCU開発ツール動作

弊社は、MCU開発ツールの動作環境としてWindows PCを利用します。

各社MCU開発ツールの公式推薦動作環境は、投稿時点はWindows 10です。そこで、アップグレートWindows 11で、MCU開発ツールが正常に動作するかをテストした結果が下記です。

・NXP)MCUXpressoIDE_11.5.0_7232動作
・ST)STM32CubeIDE_1.9.0動作
・Renesas)e2studio_v2022-01_fsp_v3.6.0動作

その他、LibreOffice等のWindows 10アプリも、Windows 11で正常動作しました。

また、アップグレード後、Windows Updateも問題なく動作します。

③:Windows 11 Pros Cons

Windows 10ユーザの立場から、Windows 11 21H2利点と欠点を評価します。

利点は、使い慣れたWindows PC寿命が、とりあえず延びることです。

欠点は、セキュリティ強化以外のWindows 11設計指針が見えないことです。Windows 10の何をどのような目的で改良したかが不明確なので、使いにくいと感じる箇所が多々あります。コチラの記事に対策がまとまっています。

Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較
Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較

また、従来は真四角のフォルダ表示が、角が丸みを帯びた表示に変わるなど、グラフィック能力を無駄に消費していないかも不安です。

④:要件未達PCアップグレート方法

Windows 11要件を満たさない、つまり、TPM 2.0無し、セキュアブート無しWindows 10のアップグレード方法を示します。Microsoft公式方法以外でも、いろいろな方法があります。簡単なのが、下記ツールの利用です。

使用ツール:Rufus v3.18

Windows 11インストール準備完了
Windows 11インストール準備完了

ツールの使い方は、リンク先を参照ください。ローカルアカウントのWindows 10起動状態でRufus作成のUSBを実行すると、アプリとデータを維持したままローカルアカウントでWindows 11へアップグレートできます。アップグレード完了までのクリック回数は3回、1~2時間程度で完了します。

Windows 11アップグレート後、再度Windows Updateを実行し、PCを最新の状態にしてください。

タスクマネジャーを見ると、ユーザ処理が無くてもSystemプロセス負荷が20%位とやや高い状態が半日程度続きます。半日後、通常状態に落ち着きます。

⑤:Windows 11要件未達PCアップグレード所感

Windows 11要件を満たさないPCでも、ツールを使うと簡単にWindows 11 21H2へアップグレートできました。アップグレード手順は、Windows 10手動大型更新と殆ど同じです。

Windows 11は、Windows 10と比べると使い辛さがあります。この点を我慢すれば、TPM 2.0など11アップグレード障壁は、投稿時点では思ったより高くなさそうです。

逆に11要件未達PCなら、今すぐリスク覚悟でWindows 11へアップグレートするよりも、最新Windows 10で安全・安心な公式サポート終了2025年10月頃まで運用し、その後11へアップグレードしても良いと感じました。

Windows 11要件未達PCのアップグレートによる「生産性、操作性向上分」対「リスク」では、リスクが上回ると思います。