Windows 11 22H2更新2ヶ月

最新Windows 11 22H2大型更新の一般公開は、2ヶ月前の2022年9月21日。弊社3PCを手動にてWin11 22H2へ更新後、2か月経過状況を示します。

Win11 3PC状況

Windows 11 22H2大型更新後、2ヶ月間に配布されたUpdateと現在のPC状況
Windows 11 22H2大型更新後、2ヶ月間に配布されたUpdateと現在のPC状況

Win11更新後、2ヶ月間に配信された9件のWin11 Updateと、現在のPC状況です。

3PC中、1台はWin11アップグレード要件を満たしていませんが、3PCとも上記状況です。また、3PCともWin11に、今日現在不具合はありません。

他のPCと同様、TPM要件未達PCでも、Win11にアップグレードできUpdateも2ヶ月間の更新の履歴から正常に適用できたことが判りました。

関連投稿:Win11 22H2手動大型更新方法

3種の累積更新プログラム:B、C、定例外(Out of Band)

Windows Updateは3種類あり、この2ヶ月間に提供されたWin11 Updateは、これら3種類全てを含みます。

  • Bリリース:毎月第2水曜(日本時間)配布。適用必須。
  • Cリリース:Bリリース以外の月例配布。適用任意。
  • 定例外(Out of Band)リリース:B/C以外の緊急配布。適用必須。

最初の図のKB5019509が定例外、KB5019980/KB5020622/KB5018427がBリリース、それ以外がCリリースです。弊社は、Cリリースでも配布時に即適用する方針です。

Microsoftは、2023年のBリリース配布スケジュールを公開しています。Bリリース内容が重要だからです。

2023年1月11日、2月15日、3月15日、4月12日、5月10日、6月14日、7月12日、8月9日、9月13日、10月11日、11月15日、12月13日(全て日本時間)。

PCを運用していれば、定期的にPC自身がWindows Updateチェックを行います。従って、これら日程のカレンダー登録までは不要だと思います。

但し、Bリリース重要性、適用必須はお忘れなく!

関連投稿:Windows重要パラメタ

結論:Win11 22H2更新後2ヶ月実績

Windows11無償アップグレード完了
Windows11無償アップグレード完了

Win11要件を満たすPCと同様、アップグレード要件未達PCであっても、Rufus利用で最新Win11へ手動更新でき、Updateなども問題なく適用できることが、この2ヶ月間で判りました。

OSコアがWin10と同じWin11の操作性は、Win10と大差ありません。Win10アプリケーションも、Win11で動作します。新しいOSに慣れる目的なら、Win10との機能差が少ないWin11は適しています。

関連投稿:Rufus利用Windows 11要件未達PCアップグレード方法Windows 11ペイント改善

新PC購入はWindows 12発表後

Win11アップグレード要件、特にセキュティ関連が厳しくWin10のまま使い続けるユーザも多いと思います。

Win10は、2025年10月14日にサポート終了、残り3年です。ちなみにWin10 22H2でも、2024年5月14日までの18ヶ月サポートです。残り3年の間にWin11対応新PC購入が、多くのユーザアクションでしょう。

ただ、Win10比セキュリティ強化のWin11は、関連投稿Rufus利用の無理やりアップグレードでも本稿で示したように十分に使えます。無理やりアップグレードの不安は、累積更新プログラムの適用、万一に備えたバックアップなど、基本的PC運用で小さくできます。

要件を満たすWin11 PC2台と無理やりアップグレードWin11の3PC 2ヶ月間運用実績、Win11無償アップグレード終了の可能性なども考慮すると、Win10継続利用にこだわる必要はないと思います。

新PC購入は、2024年予定のWindows 12発表後が良いかもしれません。Win12では、セキュリティ強化だけでなく、新たなWindows魅力機能が提供され、その魅力に見合う新しいPCハードウェアが必要になると思うからです。

関連投稿:TPM 2.0の古さWindows 12



Windows重要パラメタ

Windows 11無償アップグレード変更の可能性
Windows 11無償アップグレード変更の可能性

現時点でWindows ユーザが押さえておくべき重要パラメタ、お役立ちツールをまとめました。

参考にしたのは、2022年9月23日PC Watch記事:“Windows 11へのアップグレードはいつまで無料?”、窓の杜記事:“「Windows 11 2022 Update」のサポートは基本2年” などです。

Windows重要パラメタ

項目 Windows 11 22H2 Pro/Home Windows 10
サポート終了
(残りサポート期間)
2024年10月14日
(約2年)
2025年10月14日
(約3年)
大規模アップデート 年1回(今年9月21日済み) 年1回(今年10月予定)
小規模月例アップデート 第2水曜(日本時間)は適用必須、その他は月数回、適用任意
Win11無償アップグレード 2022年10月5日以降、無償アップグレード変更の可能性あり
Windows 12 3年毎の新Windows開発、2024年リリースの可能性あり

重要パラメタ説明とWindowsユーザお勧めアクション

Win10からWin11無償アップグレードが、今年10月5日以降変更の可能性がある点は、注意が必要です。これは、Microsoftが今年5月20日、公式発表済み(4.アップグレードQ&A参照)です。

Win11無償アップグレードが、10月5日に即日終了にはならないと思います。それでも、現行の無償アップグレードが、Microsoftビジネスの都合でいつ有償に変っても不思議ではありません。

また、9月21日に大型更新された最新Win11 22H2でも、途中、年1回の大規模アップデートを含む2024年10月14日までの約2年サポートです。つまり、ユーザがアップグレードを遅らせると、その分だけ残りサポート期間も短くなる訳です。

大・小アップデートが適用できるのは、サポート期間中のみです。期間を過ぎると、セキュリティや不具合対策がインストールできず、安心・安全なWindowsになりません。例えると、「賞味期限切れの食品」です。

Win11 22H2に追加された新機能の評価は、様々です。普通のWin10ユーザなら、新機能を全く知らなくても2021年のWin11 21H2よりも安定した最新Win11 22H2を、大きな違和感なく使えると思います。

3年毎の新Windows開発と、それに基づいた2024年Win12リリース情報もMicrosoftにはあります。

これらWindowsパラメタ状況から、Win10継続利用の必要がないユーザは、無償期間内に「早期Win11 22H2アップグレート」をお勧めします。

Windowsお役立ちツール

名称 機能
Rufus 3.20 ISOイメージファイルのUSBインストールメディア変換
Win11アップグレードツールMediaCreationTool代用
Winaero Tweaker-1.40.0.0 メニュー表示やタスクバー位置(上/下)変更ツール
Open-Shell-Menu スタートメニューカスタマイズツール

Win11アップグレード要件を満たさないPCのアップグレード対策、Win11の新しいGUIを改善したいユーザには、上記Windowsツールをお勧めします(詳細は、次章の前投稿内容を参照してください)。

弊社全PC Windows 11 22H2アップグレード完了

Windows11無償アップグレード完了
Windows11無償アップグレード完了

前投稿で、弊社所有3PC全てをWin11 22H2で運用できる目途が立ちました。

そこで、23日(金)からの3連休中に、お勧めしたユーザアクションを弊社全PCへ適用し、Win11 22H2へのアップグレードを完了しました。2PCは、Win11アップグレード要件を満たし、1PCは、TPM 2.0要件のみ満たしません。この1PCが、先行Win11 21H2でした。

アップグレード要件を満たす2PC、対、TPM要件を満たさない1PC、これら3PCを同じWin11で運用することにより、PCトラブルや不具合が、差分のTPM起因か否かも明確になるはずです。

現在、3PC共に、Win11 22H2として問題なく動作中です。MCU開発ツールなどのアプリケーション/ツールも正常動作します。

弊社は、今後最新Windows 11 22H2にてPC運用し、IoT MCU開発を続けます。

Windows重要パラメタ深読み?

新発売のPCは、Mac以外、全てWin11搭載です。それでも、景気後退などによりPC売行きが全般的に低下すれば、Win11売上げも下がるでしょう。アップグレード有償化は、Windowsビジネスの売上げ低下打開策です。3年毎の新Widows開発には、資金も必要です。

メタバース普及やCOVID-19の影響で、Office 365やAzureなどのMicrosoftクラウドビジネスの方が、高いROI(Return On Investment)を期待できそうです。

Windowsパラメタは、Microsoftビジネスの変化、今後を物語っているのかもしれません。

あとがき:Win11セキュリティデフォルト強化に注意

弊社は、最新Win11で3PC運用を開始しました。Win11 22H2は、再起動時の変な日本語、“あなたはそこに~ %です”が、普通の日本語に修正され、個人的には嫌いなタスクバー下位置も、だんだん慣れてきました。

Win11 22H2新機能情報は、ネット上に多くあります。操作性に関しては、慣れの問題です。セキュリティに関しては、Win10よりもデフォルト強化されています。アップグレードは、各種設定が引き継がれるはずですが、BitLockerなど要注意です。

アップグレード要件未達PCに、TPM起因トラブル/不具合が判明した時は、Win11からLinux へOSを変えます。IoT MCU開発アプリは、Win/Linux/Macマルチプラットフォーム、OS変更後も開発は継続可能です。アプリクラウド化になれば、ローカルPC OSは、セキュリティブラウザ提供だけです。

本ブログも、Linuxカテゴリを時々投稿します。Linux環境でIoT MCU開発を目指すユーザは、ご覧ください。

Windows 11非対応PCアップグレード

要件未達PCのWindows 11アップグレード
要件未達PCのWindows 11アップグレード

Windows 11要件を満たさないWindows PCの寿命は、2025年10月14日までの残り3年半です。Windows 10が快適に動作するPCでも、この寿命は同じです。

延命するには、強引にWindows 11へアップグレードするか、または、Linux載せ替えの2択です。Linux化は、専用機を用いて載せ替えリスクを評価中です。

本稿は、Windows 11要件未達PCのアップグレード結果をレポートします。

下記内容です。
①:結論(Windows 11要件未達PCをアップグレードして使えるか?)
②:アップグレードWindows 11 21H2のWindows 10アプリケーション動作
③:Windows 11 21H2利点と欠点
④:アップグレート方法
⑤:Windows 11要件未達PCアップグレード所感

①:結論(Windows 11要件未達21H2アップグレードのまとめ)

本稿の目的は、Windows 11要件を満たさないPCを、Windows 10アプリケーションとデータを維持したまま11へアップグレードしても使えるか、つまり、Windows PC延命ができるか否かを評価することです。

総括結論が、以下です。
Windows 11要件未達PCをアップグレードしても、Windows 10アプリは正常動作、2022年4月時点では、Windows 11 21H2として運用できる。

*  *  *

詳細が、以下です。
Windows 11は、年1回、予定では今秋に大型更新を行います。誰もが入手できる最新機能確定版は、Windows 11 21H2です。本稿もこの21H2で試行しました。

対象は、TPM 2.0実装無し以外は、Windows 10 21H2が正常・快適に動作するPCです。

1週間の試行中、TPM 2.0有無がWindows 11のWindows Updateなど運用上、問題を与えることはありませんでした。また、Windows 10で動作したMCU開発ツールは、Windows 11上でも正常動作しました。

その他、モニタ下側だけのツールバー位置固定などWindows 11に使いにくい点は、多々あります。ただ、慣れの問題で許容範囲内とも言えます。年1回の大型機能更新で、これら欠点は改善されるかもしれません。

アップグレードWindows 11運用はOK
アップグレードWindows 11運用はOK

追記が、以下です。
Microsoftは、TPM回避Windows 11アップグレード方法を公開するなど、Windows 11要件は、現在曖昧です。しかし、ウクライナ危機により、より強固なセキュリティ要件を設定する可能性があります。曖昧なのは、共産圏へのWindows 11販売に配慮した結果と推測するからです。

従って、あくまで投稿時点のWindows 11 21H2要件未達PCでの結果であることに留意してください。

本投稿と同じ要件未達PCアップグレート評価を、今秋11大型更新後の22H2に再適用する予定です。結果が変わるかは、お楽しみです。

②:MCU開発ツール動作

弊社は、MCU開発ツールの動作環境としてWindows PCを利用します。

各社MCU開発ツールの公式推薦動作環境は、投稿時点はWindows 10です。そこで、アップグレートWindows 11で、MCU開発ツールが正常に動作するかをテストした結果が下記です。

・NXP)MCUXpressoIDE_11.5.0_7232動作
・ST)STM32CubeIDE_1.9.0動作
・Renesas)e2studio_v2022-01_fsp_v3.6.0動作

その他、LibreOffice等のWindows 10アプリも、Windows 11で正常動作しました。

また、アップグレード後、Windows Updateも問題なく動作します。

③:Windows 11 Pros Cons

Windows 10ユーザの立場から、Windows 11 21H2利点と欠点を評価します。

利点は、使い慣れたWindows PC寿命が、とりあえず延びることです。

欠点は、セキュリティ強化以外のWindows 11設計指針が見えないことです。Windows 10の何をどのような目的で改良したかが不明確なので、使いにくいと感じる箇所が多々あります。コチラの記事に対策がまとまっています。

Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較
Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較

また、従来は真四角のフォルダ表示が、角が丸みを帯びた表示に変わるなど、グラフィック能力を無駄に消費していないかも不安です。

④:要件未達PCアップグレート方法

Windows 11要件を満たさない、つまり、TPM 2.0無し、セキュアブート無しWindows 10のアップグレード方法を示します。Microsoft公式方法以外でも、いろいろな方法があります。簡単なのが、下記ツールの利用です。

使用ツール:Rufus v3.18

Windows 11インストール準備完了
Windows 11インストール準備完了

ツールの使い方は、リンク先を参照ください。ローカルアカウントのWindows 10起動状態でRufus作成のUSBを実行すると、アプリとデータを維持したままローカルアカウントでWindows 11へアップグレートできます。アップグレード完了までのクリック回数は3回、1~2時間程度で完了します。

Windows 11アップグレート後、再度Windows Updateを実行し、PCを最新の状態にしてください。

タスクマネジャーを見ると、ユーザ処理が無くてもSystemプロセス負荷が20%位とやや高い状態が半日程度続きます。半日後、通常状態に落ち着きます。

⑤:Windows 11要件未達PCアップグレード所感

Windows 11要件を満たさないPCでも、ツールを使うと簡単にWindows 11 21H2へアップグレートできました。アップグレード手順は、Windows 10手動大型更新と殆ど同じです。

Windows 11は、Windows 10と比べると使い辛さがあります。この点を我慢すれば、TPM 2.0など11アップグレード障壁は、投稿時点では思ったより高くなさそうです。

逆に11要件未達PCなら、今すぐリスク覚悟でWindows 11へアップグレートするよりも、最新Windows 10で安全・安心な公式サポート終了2025年10月頃まで運用し、その後11へアップグレードしても良いと感じました。

Windows 11要件未達PCのアップグレートによる「生産性、操作性向上分」対「リスク」では、リスクが上回ると思います。