AMD Ryzen AI Max+ 395と128GBメモリ搭載ミニPCの2機種を比較しました。55万円前後でミニAI PCを選ぶ場合、軽さと写真加工も行うならMINIX ER939-AI、高速・拡張重視ならMS-S1 MAXです。

2026年5月30日、リンクスインターナショナルが54万9800円で発売する新しいミニPCが、左側MINIX ER939-AIです。右側はMinisforumが55万1999円で販売中のMS-S1 MAXです。
MINIX ER939-AIとMS-S1 MAXの仕様比較
| ミニAI PC | MINIX ER939-AI | MS-S1 MAX | |
| 価格 | 549,800円(前後) | 551,999円 | |
| OS | Windows 11 Pro 64 bit | ||
| プロセッサ | プロセッサ | AMD Ryzen™ AI Max+ 395 | |
| コア数/スレッド数 | 16 コア 32 スレッド | ||
| ブースト動作周波数 | 5.1 GHz | ||
| 総合TOPS | 最大126 TOPS | ||
| NPU TOPS | 最大50 TOPS | ||
| グラフィックス | AMD Radeon 8060S | ||
| メモリ | 規格 | LPDDR5-8000 MHz | |
| 搭載容量 | 128 GB (8×16 GB) (オンボード) | ||
| 空きスロット | なし(追加不可) | ||
| 内蔵ストレージ | 規格 | 2×M.2 2280 NVMe Slot (PCIe 4.0) | |
| 容量 | 2 TB (NVMe PCIe 4.0) | ||
| 増設スロット | M.2 2280 PCIe 4.0 (x4)(空き1スロット) | ||
| 映像出力 | 1×HDMI 2.1 (最大 8K@60 Hz) | 1×HDMI 2.1 (最大 8K@60 Hz) | |
| 2×USB4 (最大 8K@60 Hz) | 2×USB4 (最大 8K@60 Hz) | ||
| 1×DisplayPort 1.4 (最大 8K@60 Hz) | 2×USB4 V2(最大 8K@60 Hz) | ||
| 有線LAN | 1×2.5Gb LAN | 2×10Gb LAN | |
| 無線LAN | Wi-Fi 7 | ||
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 | ||
| インタフェース | 背面ポート | 2 × USB 2.0 | 2 × USB 2.0 |
| 1 × HDMI 2.1 | 1 × HDMI 2.1 | ||
| 1 × DisplayPort 1.4 | |||
| 1 × USB4 | 2 × USB4 V2 | ||
| 1 × USB 3.2 Gen2 (Type-A) | 2 × USB 3.2 Gen2 (10Gbps) | ||
| 1 × 2.5G LAN | 2 × 10G LAN | ||
| 1 × オーディオ端子 | |||
| 1 × DC入力 | 1 × AC入力 | ||
| 1 × ケンジントンロックスロット | 1 × ケンジントンロックスロット | ||
| 前面ポート | 1 × 電源ボタン(指紋認証) | 1 × 電源ボタン | |
| 1 × SDカードスロット | 1 × USB3.2 Gen2 | ||
| 1 × USB4 | 2 × USB4 | ||
| 2 × USB 3.2 Gen2 (Type-A) | 2 x DMIC | ||
| 1 × オーディオ端子 | 1 × オーディオ端子 | ||
| 冷却方式 | 3×ファン&ヒートシンク | ||
| 電源供給 | 外付けACアダプタ | 内蔵電源 | |
| 付属品 | 1×ACアダプタ、1×ACコード、1×HDMIケーブル | 1×ACコード | |
| 本体サイズ | 205 × 192 × 70 mm (D×W×H) | 222 × 206 × 77 mm (D×W×H) | |
| 本体重量 | 1.4 kg | 2.8 kg | |
APUがRyzen AI Max+ 395で高速・大容量128GBメモリ実装は、本格的ローカルAI開発も可能な高性能AI PCの要件です。MINIX ER939-AIとMS-S1 MAXは、これら要件をみたします。
両モデルのAI性能は同じでも設計思想は異なります。
本体サイズは、MINIX ER939-AIが205 × 192 × 70 mm、MS-S1 MAXが222 × 206 × 77 mmで若干MS-S1 MAXが大きいもののほぼ同じです。一方、重量は、MINIX ER939-AIの1.4Kg に対しMS-S1 MAXは2.8Kgです。これは、MINIX ER939-AIがACアダプタによる電源供給のためで、MS-S1 MAXは電源を内蔵する分、重量が増します。
インタフェースは、MINIX ER939-AIはDisplayPort とSDカードスロットを持つのに対し、MS-S1 MAXはこれらがありません。その代わり2本の10G LAN、USB4 V2、DMIC(ダイナミックマイク)がMS-S1 MAXにはあります。
つまり、MINIX ER939-AIは軽量化と汎用性、MS-S1 MAXは高速ネットワークと拡張性を重視した設計です。

MINIX ER939-AIとMS-S1 MAX吸気口比較
外観から気になるのは、MINIX ER939-AIが左右両側面に吸気口があるのに対し、MS-S1 MAXは、吸気口が左側面のみにある点です(どちらも排気は背面で搭載ファン数は3)。

これは、MS-S1 MAX本体を横置きで重ねて増設するためです。MS-S1 MAXを同時に2台以上持てるユーザ以外は、MINIX ER939-AI同様、吸気口は両側面にある方が放熱に有利です(代替に正面吸気かも?)。
また、どちらもゴム足を下にした縦置きが基本的な本体設置方法であることも判ります。
Summary:MINIX ER939-AIとMS-S1 Max
Ryzen AI Max+ 395と128GBメモリ搭載でAI性能は同じ高性能ミニAI PCのMINIX ER939-AIとMS-S1 Maxを比較しました。
価格は、どちらも55万円前後、本体サイズもほぼ同じです。ACアダプタ給電のMINIX ER939-AIは1.4Kg、電源内蔵のMS-S1 Maxは2.8Kgです。本体を縦置きにすれば、設置スペースも小さく本格的なローカルAI開発に適す両モデルです。
MINIX ER939-AIは、SDカードスロットがあることから写真AI加工などにも用途を広げた汎用設計、MS-S1 Maxは、2台重ね拡張重視のため、下面(縦置き時右側面)の吸気口が無い設計です。放熱性はMINIX ER939-AIが有利でしょう。
持ち運びや汎用性を取るか、10Gb LAN高速性や2台重ね拡張性を取るか、これが両モデル選択の分かれ目です。










