AMDとIntelのAPU比較

AMDIntelCopilot+ PC準拠40TOPS以上NPU搭載CPUAPU現状ラインナップを調査しました。AMDは、Ryzen AI Max/400/300シリーズという名称で判りますが、Intelは名称からは判り難いためです。

AMD APUラインナップ

AMD社は、コチラで製品ラインナップが分かります。このうちAPUは、「名称にAIが付いたタイプです。APUを抜粋したのが下表です。

Ryzen AI Maxシリーズ GPUモデル CPU コア スレッド Maxブースト ベース NPU TOPS CGコア cTDP
Ryzen AI Max+ 395 Radeon 8060S Graphics 16 32 5.1 GHz 3 GHz 50 TOPS 40 55W
Ryzen AI Max+ 392 Radeon 8060S Graphics 12 24 5 GHz 3.2 GHz 50 TOPS 40 55W
Ryzen AI Max 390 Radeon 8050S Graphics 12 24 5 GHz 3.2 GHz 50 TOPS 32 55W
Ryzen AI Max+ 388 Radeon 8060S Graphics 8 16 5 GHz 3.6 GHz 50 TOPS 40 55W
Ryzen AI Max 385 Radeon 8050S Graphics 8 16 5 GHz 3.6 GHz 50 TOPS 32 55W
Ryzen AI 400シリーズ GPUモデル CPU コア スレッド Maxブースト ベース NPU TOPS CGコア cTDP
Ryzen AI 9 HX 475 AMD Radeon 890M 12 24 5.2 GHz 2 GHz 60 TOPS 16 28W
Ryzen AI 9 HX 470 AMD Radeon 890M 12 24 5.2 GHz 2 GHz 55 TOPS 16 28W
Ryzen AI 9 465 AMD Radeon 880M 10 20 5 GHz 2 GHz 50 TOPS 12 28W
Ryzen AI 7 450 AMD Radeon 860M 8 16 5.1 GHz 2 GHz 50 TOPS 8 28W
Ryzen AI 7 445 AMD Radeon 840M 6 12 4.6 GHz 2 GHz 50 TOPS 4 28W
Ryzen AI 5 435 AMD Radeon 840M 6 12 4.5 GHz 2 GHz 50 TOPS 4 28W
Ryzen AI 5 430 AMD Radeon 840M 4 8 4.5 GHz 2 GHz 50 TOPS 4 28W
Ryzen AI 300シリーズ GPUモデル CPU コア スレッド Maxブースト ベース NPU TOPS CGコア cTDP
Ryzen AI 9 HX 375 AMD Radeon 890M 12 24 5.1 GHz 2 GHz 55 TOPS 16 28W
Ryzen AI 9 HX 370 AMD Radeon 890M 12 24 5.1 GHz 2 GHz 50 TOPS 16 28W
Ryzen AI 9 365 AMD Radeon 880M 10 20 5 GHz 2 GHz 50 TOPS 12 28W
Ryzen AI 7 350 AMD Radeon 860M 8 16 5 GHz 2 GHz 50 TOPS 8 28W
Ryzen AI 5 340 AMD Radeon 840M 6 12 4.8 GHz 2 GHz 50 TOPS 4 28W
Ryzen AI 5 330 AMD Radeon 820M 4 8 4.5 GHz 2 GHz 50 TOPS 2 28W
Ryzen AI 7 345 AMD Radeon 840M 6 12 4.6 GHz 2 GHz 50 TOPS 4 28W

現状は、総合AI性能順にAI Max/AI 400/AI 300シリーズの3種があります。AI 400は、AI 300のマイナーチェンジ版、AI 300GPU高性能版がAI Maxです。NPUはそれぞれ50TOPS程度です。

CPUが処理内容に応じてNPUGPUAI処理を振分けるためGPU性能も重要です。AMDラインナップは、総合的なAI性能順に示されています。AI Max+ 395搭載PCが、高性能AIユーザへ人気なのもこれが理由です。

Intel APIラインナップ

AMDに比べAI性能が判り難いのがIntel APUです。そこで、NotebookLMを使って上記AMDラインナップと同じ項目でIntel APUを性能順に示したのが下表です。

Core Ultra シリーズ 2 GPUモデル CPU コア スレッド Maxブースト ベース NPU TOPS CGコア cTDP
Core Ultra 9 288V Intel Arc Graphics 140V 8 8 5.1 GHz 3.3 GHz 48 TOPS 8 (Xe) 30W
Core Ultra 7 268V Intel Arc Graphics 140V 8 8 5.0 GHz 2.2 GHz 48 TOPS 8 (Xe) 17W
Core Ultra 7 266V Intel Arc Graphics 140V 8 8 5.0 GHz 2.2 GHz 48 TOPS 8 (Xe) 17W
Core Ultra 7 258V Intel Arc Graphics 140V 8 8 4.8 GHz 2.2 GHz 47 TOPS 8 (Xe) 17W
Core Ultra 7 256V Intel Arc Graphics 140V 8 8 4.8 GHz 2.2 GHz 47 TOPS 8 (Xe) 17W
Core Ultra 5 238V Intel Arc Graphics 130V 8 8 4.7 GHz 2.1 GHz 40 TOPS 7 (Xe) 17W
Core Ultra 5 236V Intel Arc Graphics 130V 8 8 4.7 GHz 2.1 GHz 40 TOPS 7 (Xe) 17W
Core Ultra 5 228V Intel Arc Graphics 130V 8 8 4.5 GHz 2.1 GHz 40 TOPS 7 (Xe) 17W
Core Ultra 5 226V Intel Arc Graphics 130V 8 8 4.5 GHz 2.1 GHz 40 TOPS 7 (Xe) 17W

現在のIntel APUは、Core Ultra 9/7/5シリーズ2 (Lunar Lake)」です。

Intel Core UltraNPU TOPS値は、AMD AI Max/AI 400/AI 300とほぼ同じ、GPUAMD Radeon 800Mシリーズとほぼ同性能です。特徴は、デフォルトTDPcTDPが低い点とシリーズ名最後の数値、例えば、Core Ultra 7 268V8Core Ultra 7 266V6が、MoPMemory on Package)容量を示す点です。

832MB616MBを示します。Intelは、AMDよりもAPU出荷が出遅れたため、対抗策にMoP技術を使ったTDPが低い製品開発を行いました(MoP詳細は前投稿を参照ください)。

但し、32GB搭載APUでも全てのAI処理、例えばLLM処理が実行できるかは疑問です。軽度なAI処理向きのラインナップと言えそうです。

x64陣営APU特徴

x64陣営のAMD/Intel APUラインナップを比較します。

AMD APUは、ノートPCやデスクトップPCなどCopilot+ PC用途に分けず従来のCPU/GPU/NPU個別性能強化による「全方位APU設計」です。AI 400シリーズでは、デスクトップPC向けにAM5ソケットへも対応しました。

一方、Intel APUは、ARM64陣営のSnapdragon APUにも見られるMoPによる低消費電力化など処理に応じた「最適APU設計」です。これは、IntelとApple接近の先駆けかもしれません。

AI PC性能は、ハードウェアのCPU/GPU/NPU (APU)だけでなく搭載メモリ量にも依存します。ユーザがAI PCに何を求めるかがCopilot+ PCの重要な選択基準となるでしょう。

SummaryAMDIntelAPU比較

40TOPS以上NPU搭載がCopilot+ PCの条件です。この条件を満たすx64陣営のAMD/Intel現状APUラインナップを調査しました。AMDAI全方位設計、Intelは軽量AI最適設計です。ちなみにARM64陣営のSnapdragonは、Intelよりも重いAI最適設計だと思います(理由は前投稿参照)。

メモリ高騰などPCハードウェア環境が激変する状況下、各社APU現状とユーザが今後どのようにAICopilot+ PC)を利用するかは、AI PC選択に重要です。しかし、先行きは年単位で不透明です。

AI性能がCPU/GPU/NPU/搭載メモリハードウェアに大きく依存するため、ローカルAIサービス依存のAPU選択となるでしょう。

Afterword:AMD Ryzen AI Max PRO 400シリーズ発表

AMD Ryzen AI Max 400シリーズ(記事より)
AMD Ryzen AI Max 400シリーズ(記事より)

AMD2026521日、総合126TOPS Ryzen AI Max+ 395より更に上位のCopilot+ PC準拠Ryzen AI Max PRO 400シリーズを発表しました。総合192TOPS、メモリ最大192GB、最大160GBVRAMへ割り当てられるユニファイドメモリ、cTDP 45120Wです。搭載ミニPCが期待できます。

AI PCメモリ要件

次章2記事からNPU処理ボトルネックを生まないAI PCメモリ要件を整理しました。メモリ速度、広いメモリバス幅、大容量メモリ、MoPMemory on Package)が注目点です。PC原価の35%を高騰メモリが占めると言われるAI PC選択指針の1つになります。

参照した2つの記事

  1. Snapdragon X2 Elite Extreme 80TOPS NPUテスト、2026/05/08、窓の森
  2. Snapdragon X2 Elite⼤進化の理由、2025/09/26、PC Watch

x64コア陣営のARMRyzen AI 400シリーズNPU50TOPSAI 300シリーズと同じなのに対し、ARM64コア陣営Qualcomm社の最新Snapdragon X2シリーズNPU80TOPSと従来45TOPS1.78倍に高性能化しました。

本稿は、NPU利用のローカルAI PC処理に、実装メモリがどのように影響するかという観点で両記事を参照しました。

最新Snapdragon X2 Elite Extremeと従来Snapdragon X PlusAI画像生成速度

項目 最新Snapdragon X2 Elite Extreme 従来Snapdragon X Plus
NPU性能 80 TOPS 45 TOPS
メモリ仕様 LPDDR5x-9523 LPDDR5x-8533
メモリバス幅 64bit x 3チャネル = 192bit 64bit x 2チャネル = 128bit
理論メモリ帯域幅 9523 x 192 / 8 = 228.6 GB/s 8533 x 128 / 8 = 136.5 GB/s
MoP容量 16GB x 3個 = 48GB 8GB x 2個 = 16GB
20AI画像生成速度 17 32

資料1ではNPU性能差80/45=1.78倍に対し、AI画像生成速度は32/17=1.88倍、生成処理動画の見た目は2倍近い高速化が示されています。

これは、メモリ仕様の高速化、メモリバス幅の3チャネル化、メモリ(MoP)大容量化が、80TOPS NPUAI処理高速化へ寄与しているからです。また、画像生成中のNPU使用率は、最新/従来ともに8割以上と同一のため、新旧NPU性能に見合ったメモリを実装していることも解ります。

つまり、AI PCで比較されがちなTOPS値だけでなく、「TOPS値を活かすメモリ実装方法もローカルAI処理の重要指針」であることが判ります。

MoPと外部メモリ増設の考察

3DRAMとCPUを封止したSnapdragon X2 Elite ExtremeのMoP(記事2より)
3DRAMとCPUを封止したSnapdragon X2 Elite ExtremeのMoP(記事2より)

MoPMemory on Package)は、DRAMメモリチップをCPUと同一パッケージ内に直接配置・封止する技術です。CPUとメモリ間距離が、従来マザーボードのメモリ装着に比べ近いため、より高速処理が可能で省電力性にも優れています。拡張性は劣りますがノートAI PCやミニAI PCに適した技術です。

資料2から、技術的にはMoPでも外部メモリ増設は可能で、容量増加もできそうです。但し、筆者の自作PC経験から、MoPと外部メモリとの相性などで不安定動作や速度低下の懸念があります。

AI PCの外部メモリ追加は、できれば避けたい事象だと思います。

SummaryAI PCメモリ要件

80TOPSと大幅にNPU性能が向上したSnapdragon X2 Elite Extreme AI PCAI処理性能を活かすメモリ要件は、MoPによるメモリ高速化、広いメモリバス幅(チャネル数増加)、十分なメモリ容量です。

MoPでもメモリ容量増設は可能ですが、増設外部メモリとの相性などに懸念があり、初めから想定AI処理に十分な容量のメモリ実装が望ましいと思います。

PCメモリ高騰中ですが、高性能TOPSや想定AI処理に見合うメモリ実装がAI PC選定に重要です。

x64コア電力効率改善

既存ソフト互換性の高いAMD/Intelx64コア、電力効率の高いQualcommARM64コア、この認識が変わる可能性があります。x64コア汎用レジスタを16個から32個へ増やし、新拡張命令セット:APXが加わるからです。

汎用レジスタ32個メリット

レジスタは、演算情報を一時的に出し入れする極めて高速なCPU内臓メモリです。これには予め役割が決まっているプログラムカウンタやスタックポインタの他に、コンパイラやマシン語プログラマが自由に使うことができる汎用のレジスタもあります。

CPUレジスタ構成(NotebookLM作成)
CPUレジスタ構成(NotebookLM作成)

x64コアの汎用レジスタ数は、従来16個でした。今回、これを32個へ倍増します。

汎用レジスタ倍増により、AIなどの膨大なデータ処理の効率化が可能です。従来比、頻繁なレジスタへのロード/ストア命令を削減でき、その結果、処理の電力効率向上に大きく寄与するからです。

新拡張命令セット:APX

64コア陣営のAMD/Intel社は、共同で上記32個汎用レジスタを活用する新命令セット:APX Advanced Performance Extensions)を公開しました(次世代APX公開202654日、Finance BigGo)。

APXは、単にレジスタ増加対応だけでなく、近代的RISCコア命令セットの利点も取り入れています。

例えば、整数演算命令の3オペランド命令化や条件付き実行命令の拡大化などです(参考記事:x86アーキテクチャに64ビット以来の革命202652日、XenoSpectrum)。これらにより、コンパイラはより高性能で近代的マシン語を生成できます。

x86/x64下位互換維持しAI時代へ対処

今回の汎用レジスタ32個化と新命令セットAPXは、省電力性に優れたARM64RISC-Vコアに対するx86/x64コア陣営からのハード/ソフト両方の対抗策です。

しかも、この対策は既存ソフトウェアの大規模改修が不要です。APX対応コンパイラを利用すれば、既存ソフトウェア再コンパイルのみでネイティブ対応となるからです。ARM64コア陣営が、エミュレータ(Prizm)によるx86/x64ソフトウェア対応と根本的に異なる点です。

つまり、膨大なx86/x64アプリケーションの下位互換性を維持したまま、AI時代の省電力性やデータセンタへも対応でき、AMD/Intel両社共同のx64コア生き残り策と言えます。

Summaryx64コア電力効率改善

x64陣営とARM64陣営のAI CPU覇権争い
x64陣営とARM64陣営のAI CPU覇権争い

AMDIntelは、両社共同で汎用レジスタ32個化や新拡張命令セットAPXにより、AI時代の省電力性やデータセンタへ適した新しいx64アーキテクチャを公開しました。市場もこの動きに反映し、両社の株価は急騰しています。

新しいx64コアは、x86/x64ソフトウェア下位互換性を維持したまま電力効率が高いARM64RISC-Vコアに十分対抗できます。クラウドAI側だけでなくエッジAI側コアへのインパクトも非常に大きいと思います。


Word/Writerレイアウト崩れ対策

Microsoft WordLibreOffice Writerの両方を使って文書編集時、レイアウト崩れを防ぐ方法を示します。会社はWord、自宅はWriterで同一文書を編集する時に役立ちます。

レイアウト崩れ

Word作成文書をWriterで編集する場合、オリジナルWordの図形位置や文書折り返し等が、Writer編集時に異なることをレイアウト崩れと言います。

図形レイアウト崩れと文書レイアウト崩れ、それぞれを防ぐ2対策を示します。

Writerは無償最新版LibreOffice 26.2.2WordMicrosoft 365を使用します。

図形レイアウト崩れを防ぐ対策

図形をWordで文書内挿入の場合、デフォルトレイアウトは「行内」です。

このデフォルトレイアウトのままWriterで編集すると、Word図形があらぬ場所へ表示されレイアウト崩れが生じます。

図形レイアウト崩れ対策:レイアウトオプションを文字列の折り返しで上下、文字列と一緒に移動設定
図形レイアウト崩れ対策:レイアウトオプションを文字列の折り返しで上下、文字列と一緒に移動設定

対策は、Word図形のデフォルトレイアウトを、上図右側のように「文字列の折り返し」で「上下」、「文字列と一緒に移動する」へ変更することです。

文字レイアウト崩れを防ぐ対策

Word文書をWriter編集する時に文字レイアウトが崩れる原因は、1ページの余白、行数、文字数、間隔がWord/Writerで異なるためです。WordWriterでこれらを同一にすれば文字レイアウト崩れは防げます。

Wordのページ設定ユーザインタフェース
Wordのページ設定ユーザインタフェース
Writerのページ設定ユーザインタフェース
Writerのページ設定ユーザインタフェース

但し、上図のようにページ設定ユーザインタフェースは、Word/Writerで異なるため、これらを同一にするのは面倒です。

筆者は、WordWriter共に余白は最小、その他行数や文字数等はデフォルトのまま利用しています。

SummaryWord/Writerレイアウト崩れ対策

筆者の場合、Word文書をWriter編集する時に一番気になるレイアウト崩れは、図形位置です。そこで、この図形位置レイアウト崩れを防ぐWord側の追加設定:「文字列の折り返し」で「上下」、「文字列と一緒に移動する」を示しました。文字に関しては、デフォルトのままでも気になるレイアウト崩れは生じません。

編集中のWriterとWord文書
編集中のWriterとWord文書

この対策で編集中のWriter文書(左)と、オリジナルWord文書(右)が上図です。

Afterword:先行文書作成、最終版図形挿入

文書のみを先行作成し、最終版文書へ図形挿入すれば、最も簡単にWord/Writer編集が可能です。但し、説明するための文書は、図形有無が本文にも影響を与えるため最終版の見極めも大切ですが・・・。


AI基本のキ:ChromeとEdge

クラウドAIアプリ提供の2社ブラウザ、Google ChromeMicrosoft Edgeの現状をまとめました。

AIアプリ:GeminiNotebookLM、クラウド版Copilot機能差

2025年8月投稿Google GeminiNotebookLMMicrosoftクラウド版Edge CopilotAIアプリ差を再掲します。

特徴 Gemini NotebookLM クラウド版Copilot
目的・機能 汎用AIアシスタント ユーザ資料理解・分析・整理 汎用AIアシスタント
AI
エントリーポイント
情報源 インターネット全体 ユーザアップロード資料 インターネット全体
得意分野 広範囲情報検索・分析 資料要約、ハルシネーション抑制 広範囲情報検索・分析
利用例 企画書、アイデア創出 長文・長時間動画要約 企画書、アイデア創出

AIアプリは、現状も概ね上記8月時点と変わりません。変わったのは、その提供方法です。

Google AIアプリはChromeタブ内へ統合

2記事は、Google Chromeのハンバーガメニュー経由で、AIアプリGeminiNotebookLMをより簡単に使えることを示しています。目的は、「検索タブ内でのAI処理」です。

Geminiへ統合されたノートブック(NotebookLM)
Geminiへ統合されたノートブック(NotebookLM)

Chromeで新しいタブを開き、GoogleアプリからGeminiを選ぶと左側にハンバーガメニューが現れます。メニューを開いたのが上図です。このメニューのノートブックは、NotebookLMです。過去NotebookLM利用履歴も一覧表示されます(図は削除済み)。

つまり、Geminiアプリ内からNotebookLMアプリも使える訳です。

また、Chromeの新しいタブに「Geminiに相談」が下図のように順次追加されます(弊社は未追加の為、記事より抜粋)。

ChromeにGemini統合(記事より抜粋)
ChromeにGemini統合(記事より抜粋)

従って、1つのChromeタブ内で、全ネットAI処理のGeminiとユーザアップ限定AI処理のNotebookLMの両方が簡単に使えます。

統合後のChromeは、検索情報の同一タブ内での所望AI処理が可能へと変わります。

Microsoft Copilot AIアプリは迷走中

一方、Microsoftは、Windows全てのAIアプリのエントリーポイントがCopilotアイコンです。GeminiNotebookLMなど機能を明確に分離してスタートしたGoogle AIアプリと最も異なる点です。

このMicrosoft AIアプリは、現在、改名や実装変更を繰返す大混乱中です(Copilot大迷走2026327日、@IT)。

Win10からWin11へのアップグレードやAI PC普及が進まず、その結果、Winユーザ離れが進みつつある現状に対するMicrosoft1方策だと筆者は思います。

AIアプリ以外の方策にWin11タスクバー左右移動復活2026321日、PC Watch等もあります。

AIアプリGeminiNotebookLMChromeへ統合し易いのに対し、AI PCやブラウザEdgeも含め全てのAIアプリエントリーポイントにCopilotアイコンを選択したMicrosoft Copilotは、AIアプリ内容やメニュー変更がGoogleに比べ容易なのが災いしたとも言えます。

AI Copilot (Copilot in Windows)は、MicrosoftがユーザのAI好みをしっかり把握するまで迷走すると思います。

SummaryAI基本のキ:ChromeEdge

クラウドAIアプリを提供するGoogle ChromeMicrosoft Edgeの現状とその特徴を示しました。

ChromeはGeminiとNotebookLMを統合
ChromeはGeminiとNotebookLMを統合

Chromeは、GeminiNotebookLMをユーザインタフェースで統合し提供開始しました。一方、EdgeCopilotは、Chromeに比べAIサービス幅が広いため提供内容に迷走中の感がします。

明確に機能を分離したGeminiNotebookLMは、ブラウザChromeへ統合し易く、Windowsや全てのAIエントリーポイントとしてスタートしたEdge Copilotは、AIアプリ内容の変更・修正が容易な事が災いしました。

GoogleMicrosoftAIアプリ提供方法の差が表れた現状が解りました。

AfterwordAIエージェントはどちらを選ぶか

さて、ローカルAI PC エージェントがクラウドAIアプリ利用時は、ChromeEdgeのどちらを選ぶでしょうか。「Google ChromeXXXで、Microsoft EdgeYYYでした。差分はZZZです」と両方利用で回答してくれれば嬉しいです。この回答で人間(筆者)の検討余地が広がりますから。


セキュアブートとRufus

415日配布のWindowsセキュリティ更新プログラムにセキュアブート確認機能が追加されました。この機能の目的と、弊社4PCのセキュアブート状況を示します。

セキュアブート確認機能の目的

Win11要件の1つが起動時ソフトウェアの信頼性示す証明書を持つことです。この証明書利用の安全なPC起動方法をセキュアブートと言います。

この証明書の有効期限は、20266月です。そこで、Microsoftは通常の更新プログラムを通じてこの証明書を最新状態へ更新し、セキュアブート継続を推薦しています。有効期限が切れた証明書では、最悪の場合PCが起動しない可能性もあるからです。

4月例セキュリティ更新プログラムは、このセキュアブート更新状態をユーザへ明示し、本機能が無いPCの排除、つまり更新証明書付き新PC購入をユーザへ促すことがMicrosoftの目的だと思います。

4PCセキュアブート状況

4PCセキュアブート状況
4PCセキュアブート状況

2PCは、証明書を持ちアップグレードしたPCで、うち1台は証明書が古いままのPCです。残り2PCは、証明書が無い為、筆者がアップグレードツール:Rufusを使ってセキュアブート要件を削除し、Win11 25H2へ(無理やり)手動アップグレードしたPCです。

4PCのセキュアブート状態を抜粋したのが上図です。設定の検索ウインドへセキュアと入力し、デバイスセキュリティを選ぶと各PCのセキュアブート状態が示されます。

正常にアップグレードしたPC1台は、セキュアブートがオンで証明書変更済みです。もう1台は、セキュアブートはオンですが、PC稼働率が低いためか証明書更新ができていません。対応に、手動にて証明書更新を行う予定です。

Rufus手動アップグレードの2PCは、そもそもセキュアブート項目自体がありません(図はグレー表示)。

しかしながら、6月以降もこの2PCは安全性を無視しつつも起動すると筆者は思います。Rufusでセキュアブート機能を削除済みだからです。この結果は、6月以降に投稿予定です。

Windows 11 25H2アップグレード回避要件の設定
Windows 11 25H2アップグレード回避要件の設定

Summary:セキュアブートとRufus

弊社4PCを例に、4月のWinセキュリティ更新プログラムに追加されたセキュアブート確認機能を示しました。Rufus手動Win11アップグレードPCは、セキュアブート項目の表示がありません

正常アップグレードWin11 PCでも、低稼働率などから起動時ソフトウェア信頼性を示す証明書の更新ができず、最悪PC不起動になるかもしれません。従って、手動証明書更新は必須です。

セキュリティの重要性はますます増します。しかし、それに伴う運用/更新の手間も増えます。運用を間違うと安全側とは言え起動しない致命的事態を招きます。一方、セキュリティを省くと、攻撃リスクは増えますが今回のような不測事態を初めから回避できるなどのメリット!?があります。

セキュリティの一長一短を示す具体例です。押し付けや排除ではなく、自己責任でセキュリティを設定できることが、パーソナルコンピュータでは重要だと筆者は思います。

AfterwordRufus 4.10以降は更新済み証明書インストール

Rufus 4.11以降は、更新済み証明書(UEFI CA 2023)でインストールメディア作成機能が付いています。つまり、Rufusツールは、安全なPC起動要件を満たし、Rufus手動アップグレード方法そのものはセキュアブートします。

ケガのため休稿

右腕のケガのため、今週の金曜投稿は休みます。

ミニAI PC:AI BOX-A395選定理由

AI PC選択肢は3形態あります。デスクトップPC、ミニPC、ノートPCです。自作PC20数年の筆者が、次期AI PCにミニPCASRockAI BOX-A395を選ぶ理由を示します。

ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

3選択肢の特徴

可搬性重視なら断然ノートPCです。必要機器が全てキーボードと一体化しているからです。但し、加齢による視力低下のため、16インチモニタ搭載でも使い難さがあります。

拡張性重視ならデスクトップPCです。PCI ExpressPCIe)拡張スロットやメモリスロットに余裕(空き)があるため、PC購入後でも機能追加や性能向上が可能です。接続モニタも自由にサイズが選べます。

デスクトップPCとノートPCの中間がミニPCです。筐体小型化のため、ストレージ用M.2スロットに拡張性(空き)がある場合もありますが購入製品の拡張性はデスクトップPC比、低いです。

同一性能のPC購入価格は、ノートPC>ミニPC>デスクトップPCの順番です。ミニPCとデスクトップPCは、キーボードやモニタも別途必要です。

メイン自作PC経験

筆者は、BTOBuild To Order)可能なIntel CPU製デスクトップ自作PCが好きでした。コスパが高いPCを初期投資が少なく構築できたからです。但し、最近は既製PCのコスパも良くなり、BTO PC優位性は少なくなりました。

自作PC最初の数年はUSB2からUSB3、ストレージ拡張なども容易でした。しかし、Intel CPUは、CPU性能向上がマザーボードCPUソケット変更とリンクしているため、結局マザーボード再購入が必要でした。

一方、AMD CPUは、同じCPUソケット(AM4)で数世代CPUに適用できたため、筆者の好みはAMD CPUへ変わりました。最新CPUソケットAM5は、TDP170WDDR5メモリとPCIe 5.0対応でAM4 CPUクーラ互換性もあります。AM5ライフサイクルは、今のところ2027年以降(2028年頃)と言われます。

NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド
NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド

現行のメインPCは、AM4ソケットのデスクトップPCで、23年毎に冷却FAN交換が必要な他は購入ハードウェアのまま運用中です。

筆者の自作メインPC経験を振り返ると、デスクトップPC拡張性利用は無し、定期FAN交換による購入性能維持が運用方法でした。

サブノートPC経験

また、外出先利用サブPC14インチノートPCも所有していました。ノートPCライフサイクルは、5年以上とデスクトップPC比長くなりました。サブPC利用頻度が低いためです。しかし、前述の加齢により16インチノートPC買換えとなりました。

つまり、「デスクトップ/ノートPC共に購入製品性能のまま23年毎の冷却FAN交換」が、筆者のPC運用方法と言えます。

AI PCハードウェア要件と懸念事項

満足できるローカルAI PCLLM処理には、APUNPU+GPU+CPU)と大容量・高速RAM必須です。対応には新しいPCハードウェア購入が必要で、AMDRyzen AI Max+ 395128GBLPDDR5X-8000 MT/s)搭載機が現在の次期AI PC候補です。

この候補で筆者が気になるのは、高速RAM拡張性です。

通常デスクトップPCは、4本メモリスロットがあり2本がRAM実装済み、残りが拡張用です。RAM拡張時、メモリとマザーボードの相性が悪いと、OS起動なしなどのトラブルが頻発します。経験上回避には、購入時から相性の良い十分なメモリ量実装が好ましいと思います。

また、スロットソケットによる8000 MT/s高速RAM追加も不安要素です。例えば、ミニAI PCFEVM FA-EX9の場合は、マザーボードのAPU近傍に8RAMが直接ハンダ実装済みです。製品出荷テストでRAM実働も確認済みなので安心してPC運用ができます。

次に気になる点は、冷却FAN交換です。

FAN交換は小型PCになるほど大変です。小型筐体のため12/14㎝汎用FANが使えないからです。殆どのノートPCは、専用FAN冷却ですので、入手性が悪く高価です。

これら懸念事項を考慮すると、Ryzen AI Max+ 395128GBLPDDR5X-8000 MT/sRAM搭載で冷却FAN交換も容易と思われるASRock製ミニAI PCAI BOX-A395が、次期最有力AI PC候補です。

AI BOX-A395日本提供価格は不明です。MINISFORUMMS-S1 Max よりは安く、GMKtecEVO-X2/BitPCFEVM FA-EX同程度だと嬉しいです。

Summary:ミニAI PCAI BOX-A395選定理由

AI PCは、NPUなどの専用ハードウェアが必須です。筆者20数年の自作PC経験から、RAM拡張性は無いもののLLM処理に十分な高速128GB RAM実装済みで、冷却FAN交換も容易なASRock製ミニAI PCAMD Ryzen AI Max+ 395搭載AI BOX-A395を最有力候補にした理由を説明しました。

AI BOX-A395冷却方法と静音性
AI BOX-A395冷却方法と静音性

AI PCはパーソナルアシスタントになります。メインAI PC/サブAI PC間アシスタント同期方法が不明の現在、信頼性と長寿命、メイン/サブ共用も可能なミニAI PCが最適な形態だと思います。

AfterwordLLM必須容量は減る可能性あり

コチラの記事でLLMメモリ量を大幅削減する量子化技術が発表されました。量子化とAI回答精度は反比例しますが工夫次第なのでしょう。ローカルAI PCも過渡期ですね。

AI PCと脳老化

AI PC入手後の使い方を検討します。使い方を間違うと自分の脳老化を早める可能性もあるからです。

脳老化メカニズム

医師監修記事によると脳の老化は、3040代で始まり、60代になると変化が明確に判るそうです。

脳老化や萎縮が進むのは、意欲や思考の前頭葉、記憶や聴覚の側頭葉の部位で、原因は、年齢、生活習慣の乱れ、ストレスなどです。防ぐ方法は、「積極的」に脳利用時間を増やすことと睡眠、栄養、運動です。

年齢による劣化は避けられません。しかし、メカニズムを知れば劣化速度を遅くし、脳機能の維持・改善もできるというのが記事主旨です。

技術者のAI活用スキル

従来の技術者は、常に新しい技術を学ぶ努力を継続できる人です。これは、共同開発者や自分自身の為でもあります。

AI時代は、新技術をAIエージェントが短時間・効率的に収集、解説します。AIハルシネーション対策に取集とは別のAIで行うこともできます。つまり、AIを使えば従来のような「無駄な労力無し」に簡単に「新技術を集め、読む」ことはできます。

但し、「読んだ新技術」が自らの技術力になるかは疑問です。「ただ読んだ技術は脳(海馬)が忘れる」からです。長期記憶化、つまり忘れずに本当の技術力になるには、読んだ技術内容の「脳内での再構築」が必須です。

具体的にはメモ取りや他人への伝授、AI回答への質問など「能動的にAI回答を読むこと」が必要だと脳科学者:清家茂樹氏は指摘しています(記憶に残る読書、消える読書)。

AI時代の技術者は、AIを利用し効率的に新技術を集め、読み、そして脳内で再構築できるスキルが必須です。そして、より「抽象度が高い検討を継続できるのが新しいAI時代の技術者」となるでしょう。

SummaryAI PCと脳老化

AI PCの使い方次第では脳(海馬)劣化速度を速める
AI PCの使い方次第では脳(海馬)劣化速度を速める

AI PC価格は高止まりが続いています。高価なAI PCへの投資効果(ROIReturn on Investment)は、その使い方に大きく依存し、使い方をまちがうと、脳、特に海馬領域の劣化速度を速めます。

AI時代の技術者は、AI PCの利用前にAI回答を想定、利用後はAI回答のチェック、質問や自ら要約するなどのAI出力の「再構築を脳内」で行い、AI利用で生まれた余剰時間は、「脳老化を防ぐ睡眠」に充てるセルフケアが必要だと思います。

Afterword:進化と退化(その2)

猿の惑星を例に「AIは諸刃の剣、進化も退化も使い方次第」が弊社227投稿主旨でした。今回は、医学面から便利ツールAIの使い方次第で具体的にどのように人が変わるかを示しました。便利さを求めるのは当然です。しかし、従来の使い方ではAIは、年齢老化に加え記憶を司る海馬劣化の可能性も高いことを示したかったのです。

ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表

2026317日、台湾ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載のミニPCを発表しました。現時点では価格不明ですがAC電源内蔵、外観も良く可搬性が良さそうです。

ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

AI BOX-A395仕様

自作PCのマザーボード供給で有名なASRock社が発表したミニPCAI BOX-A395仕様がコチラです。

200×232×100mm2.8Kgアルミ筐体にRyzen AI Max+ 395128GB RAM搭載済みでAC電源内蔵です。

AI BOX-A395インタフェース(出典:ASRock)
AI BOX-A395インタフェース(出典:ASRock)

キーボード/マウス接続に適すUSB2.02個、2.5Gbps/10Gbpsの有線LAN2個あるのも使い易いでしょう。3面(上面、背面、左側面)に吸排気口があり、FAN6本のヒートパイフでAPUを冷却します。

AI BOX-A395冷却方法と静音性
AI BOX-A395冷却方法と静音性

213投稿BitPCFEVM FA-EX9192×190×55mm)と縦横サイズはほぼ同じ、厚みは2倍です。空冷クーラ高さのためと思います。但し、PC経年劣化によるFAN交換やその入手性は、AI BOX-A395は良いでしょう。

SummaryASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表

ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載、128GB RAMLPDDR5X-8000 MT/s)実装のミニPCAI BOX-A395200×232×100mm2.8Kgアルミ筐体、AC電源内蔵を発表しました。典型的なトップフロー空冷クーラ採用で筐体厚みが100mmありますが、経年劣化によるFAN交換は容易だと推測します。

AfterwordRyzen AI 395ミニPC価格変動

Ryzen AI 400シリーズ発売により旧AI 300シリーズAI PC弊社候補、下記2種のAmazon価格低下は今のところありません。逆に、EVO-X2は価格上昇中です。AI BOX-A395価格次第で第3AI PC候補になりそうです。

  • GMKtec社EVO-X2、¥425,999 (26/03/06) ➡ ¥ 475,999 (26/03/19) 税込、Amazon在庫有り
  • BitPC社FEVM FA-EX9、¥425,999 (26/03/19)税込、Amazon 2~3日以内に発送