ミニAI PC:AI BOX-A395選定理由

AI PC選択肢は3形態あります。デスクトップPC、ミニPC、ノートPCです。自作PC20数年の筆者が、次期AI PCにミニPCASRockAI BOX-A395を選ぶ理由を示します。

ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

3選択肢の特徴

可搬性重視なら断然ノートPCです。必要機器が全てキーボードと一体化しているからです。但し、加齢による視力低下のため、16インチモニタ搭載でも使い難さがあります。

拡張性重視ならデスクトップPCです。PCI ExpressPCIe)拡張スロットやメモリスロットに余裕(空き)があるため、PC購入後でも機能追加や性能向上が可能です。接続モニタも自由にサイズが選べます。

デスクトップPCとノートPCの中間がミニPCです。筐体小型化のため、ストレージ用M.2スロットに拡張性(空き)がある場合もありますが購入製品の拡張性はデスクトップPC比、低いです。

同一性能のPC購入価格は、ノートPC>ミニPC>デスクトップPCの順番です。ミニPCとデスクトップPCは、キーボードやモニタも別途必要です。

メイン自作PC経験

筆者は、BTOBuild To Order)可能なIntel CPU製デスクトップ自作PCが好きでした。コスパが高いPCを初期投資が少なく構築できたからです。但し、最近は既製PCのコスパも良くなり、BTO PC優位性は少なくなりました。

自作PC最初の数年はUSB2からUSB3、ストレージ拡張なども容易でした。しかし、Intel CPUは、CPU性能向上がマザーボードCPUソケット変更とリンクしているため、結局マザーボード再購入が必要でした。

一方、AMD CPUは、同じCPUソケット(AM4)で数世代CPUに適用できたため、筆者の好みはAMD CPUへ変わりました。最新CPUソケットAM5は、TDP170WDDR5メモリとPCIe 5.0対応でAM4 CPUクーラ互換性もあります。AM5ライフサイクルは、今のところ2027年以降(2028年頃)と言われます。

NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド
NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド

現行のメインPCは、AM4ソケットのデスクトップPCで、23年毎に冷却FAN交換が必要な他は購入ハードウェアのまま運用中です。

筆者の自作メインPC経験を振り返ると、デスクトップPC拡張性利用は無し、定期FAN交換による購入性能維持が運用方法でした。

サブノートPC経験

また、外出先利用サブPC14インチノートPCも所有していました。ノートPCライフサイクルは、5年以上とデスクトップPC比長くなりました。サブPC利用頻度が低いためです。しかし、前述の加齢により16インチノートPC買換えとなりました。

つまり、「デスクトップ/ノートPC共に購入製品性能のまま23年毎の冷却FAN交換」が、筆者のPC運用方法と言えます。

AI PCハードウェア要件と懸念事項

満足できるローカルAI PCLLM処理には、APUNPU+GPU+CPU)と大容量・高速RAM必須です。対応には新しいPCハードウェア購入が必要で、AMDRyzen AI Max+ 395128GBLPDDR5X-8000 MT/s)搭載機が現在の次期AI PC候補です。

この候補で筆者が気になるのは、高速RAM拡張性です。

通常デスクトップPCは、4本メモリスロットがあり2本がRAM実装済み、残りが拡張用です。RAM拡張時、メモリとマザーボードの相性が悪いと、OS起動なしなどのトラブルが頻発します。経験上回避には、購入時から相性の良い十分なメモリ量実装が好ましいと思います。

また、スロットソケットによる8000 MT/s高速RAM追加も不安要素です。例えば、ミニAI PCFEVM FA-EX9の場合は、マザーボードのAPU近傍に8RAMが直接ハンダ実装済みです。製品出荷テストでRAM実働も確認済みなので安心してPC運用ができます。

次に気になる点は、冷却FAN交換です。

FAN交換は小型PCになるほど大変です。小型筐体のため12/14㎝汎用FANが使えないからです。殆どのノートPCは、専用FAN冷却ですので、入手性が悪く高価です。

これら懸念事項を考慮すると、Ryzen AI Max+ 395128GBLPDDR5X-8000 MT/sRAM搭載で冷却FAN交換も容易と思われるASRock製ミニAI PCAI BOX-A395が、次期最有力AI PC候補です。

AI BOX-A395日本提供価格は不明です。MINISFORUMMS-S1 Max よりは安く、GMKtecEVO-X2/BitPCFEVM FA-EX同程度だと嬉しいです。

Summary:ミニAI PCAI BOX-A395選定理由

AI PCは、NPUなどの専用ハードウェアが必須です。筆者20数年の自作PC経験から、RAM拡張性は無いもののLLM処理に十分な高速128GB RAM実装済みで、冷却FAN交換も容易なASRock製ミニAI PCAMD Ryzen AI Max+ 395搭載AI BOX-A395を最有力候補にした理由を説明しました。

AI BOX-A395冷却方法と静音性
AI BOX-A395冷却方法と静音性

AI PCはパーソナルアシスタントになります。メインAI PC/サブAI PC間アシスタント同期方法が不明の現在、信頼性と長寿命、メイン/サブ共用も可能なミニAI PCが最適な形態だと思います。

AfterwordLLM必須容量は減る可能性あり

コチラの記事でLLMメモリ量を大幅削減する量子化技術が発表されました。量子化とAI回答精度は反比例しますが工夫次第なのでしょう。ローカルAI PCも過渡期ですね。

AI PCと脳老化

AI PC入手後の使い方を検討します。使い方を間違うと自分の脳老化を早める可能性もあるからです。

脳老化メカニズム

医師監修記事によると脳の老化は、3040代で始まり、60代になると変化が明確に判るそうです。

脳老化や萎縮が進むのは、意欲や思考の前頭葉、記憶や聴覚の側頭葉の部位で、原因は、年齢、生活習慣の乱れ、ストレスなどです。防ぐ方法は、「積極的」に脳利用時間を増やすことと睡眠、栄養、運動です。

年齢による劣化は避けられません。しかし、メカニズムを知れば劣化速度を遅くし、脳機能の維持・改善もできるというのが記事主旨です。

技術者のAI活用スキル

従来の技術者は、常に新しい技術を学ぶ努力を継続できる人です。これは、共同開発者や自分自身の為でもあります。

AI時代は、新技術をAIエージェントが短時間・効率的に収集、解説します。AIハルシネーション対策に取集とは別のAIで行うこともできます。つまり、AIを使えば従来のような「無駄な労力無し」に簡単に「新技術を集め、読む」ことはできます。

但し、「読んだ新技術」が自らの技術力になるかは疑問です。「ただ読んだ技術は脳(海馬)が忘れる」からです。長期記憶化、つまり忘れずに本当の技術力になるには、読んだ技術内容の「脳内での再構築」が必須です。

具体的にはメモ取りや他人への伝授、AI回答への質問など「能動的にAI回答を読むこと」が必要だと脳科学者:清家茂樹氏は指摘しています(記憶に残る読書、消える読書)。

AI時代の技術者は、AIを利用し効率的に新技術を集め、読み、そして脳内で再構築できるスキルが必須です。そして、より「抽象度が高い検討を継続できるのが新しいAI時代の技術者」となるでしょう。

SummaryAI PCと脳老化

AI PCの使い方次第では脳(海馬)劣化速度を速める
AI PCの使い方次第では脳(海馬)劣化速度を速める

AI PC価格は高止まりが続いています。高価なAI PCへの投資効果(ROIReturn on Investment)は、その使い方に大きく依存し、使い方をまちがうと、脳、特に海馬領域の劣化速度を速めます。

AI時代の技術者は、AI PCの利用前にAI回答を想定、利用後はAI回答のチェック、質問や自ら要約するなどのAI出力の「再構築を脳内」で行い、AI利用で生まれた余剰時間は、「脳老化を防ぐ睡眠」に充てるセルフケアが必要だと思います。

Afterword:進化と退化(その2)

猿の惑星を例に「AIは諸刃の剣、進化も退化も使い方次第」が弊社227投稿主旨でした。今回は、医学面から便利ツールAIの使い方次第で具体的にどのように人が変わるかを示しました。便利さを求めるのは当然です。しかし、従来の使い方ではAIは、年齢老化に加え記憶を司る海馬劣化の可能性も高いことを示したかったのです。

ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表

2026317日、台湾ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載のミニPCを発表しました。現時点では価格不明ですがAC電源内蔵、外観も良く可搬性が良さそうです。

ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

AI BOX-A395仕様

自作PCのマザーボード供給で有名なASRock社が発表したミニPCAI BOX-A395仕様がコチラです。

200×232×100mm2.8Kgアルミ筐体にRyzen AI Max+ 395128GB RAM搭載済みでAC電源内蔵です。

AI BOX-A395インタフェース(出典:ASRock)
AI BOX-A395インタフェース(出典:ASRock)

キーボード/マウス接続に適すUSB2.02個、2.5Gbps/10Gbpsの有線LAN2個あるのも使い易いでしょう。3面(上面、背面、左側面)に吸排気口があり、FAN6本のヒートパイフでAPUを冷却します。

AI BOX-A395冷却方法と静音性
AI BOX-A395冷却方法と静音性

213投稿BitPCFEVM FA-EX9192×190×55mm)と縦横サイズはほぼ同じ、厚みは2倍です。空冷クーラ高さのためと思います。但し、PC経年劣化によるFAN交換やその入手性は、AI BOX-A395は良いでしょう。

SummaryASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表

ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)
ASRockミニPC:AI BOX-A395(出典:ASRock)

ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載、128GB RAMLPDDR5X-8000 MT/s)実装のミニPCAI BOX-A395200×232×100mm2.8Kgアルミ筐体、AC電源内蔵を発表しました。典型的なトップフロー空冷クーラ採用で筐体厚みが100mmありますが、経年劣化によるFAN交換は容易だと推測します。

AfterwordRyzen AI 395ミニPC価格変動

Ryzen AI 400シリーズ発売により旧AI 300シリーズAI PC弊社候補、下記2種のAmazon価格低下は今のところありません。逆に、EVO-X2は価格上昇中です。AI BOX-A395価格次第で第3AI PC候補になりそうです。

  • GMKtec社EVO-X2、¥425,999 (26/03/06) ➡ ¥ 475,999 (26/03/19) 税込、Amazon在庫有り
  • BitPC社FEVM FA-EX9、¥425,999 (26/03/19)税込、Amazon 2~3日以内に発送

デスクトップOneDrive利用方法

デスクトップOneDrive利用方法(NotebookLM作成)
デスクトップOneDrive利用方法(NotebookLM作成)

筆者は、メインPCデスクトップをサブPCから参照する方法に、オンラインOneDriveを使いたいと考えています。本稿は、検討中のこの方法を示します。

OneDrive同期メリット

ローカルPCのデスクトップやドキュメントフォルダへオンライン自動同期のOneDriveを使うには、Microsoftアカウントログインが必須です。ログインせずにOneDriveを利用する場合は、「誰かがOneDrive共有したファイルを表示・ダウンロードのみ」に限られます。

そこで、メインPCMicrosoftアカウントへログイン、サブPCはログインせずローカルアカウントでOneDrive内にあるメインPCデスクトップの表示・ダウンロードを行うことで所望動作を行います。

オンラインOneDrive利用のメリットは、メイン/サブPC物理距離とメインPC動作/非動作に依存しないことです。つまり、サブPCは、「最新」メインPCデスクトップを、いつでもどこでもネット経由で表示・ダウンロードできます。

ワーク場所としてメインPCデスクトップを使い、外出先のサプPCでもメインPCワークを継続する筆者のような方、リモートワーク環境構築の1例として便利な方法だと思います。

同期ステータスアイコン

フォルダ/ファイルのOneDrive同期状態は、下記アイコンで示されます。

表示アイコン ファイル状態 説明
青い雲 オンラインのみ ファイルはクラウド内のみ。PC容量を消費しない。開く時にPCへダウンロード。
緑白抜きチェック デバイス上 ファイルがPCへダウンロードされた状態。オフラインでも開けるが、ディスク容量を消費。
緑塗りつぶしチェック デバイス常時保持 右クリックで「このデバイス上で常に保持」を選択した状態。ストレージセンサーでも削除されない。
青い回転矢印 同期中 現在アップロード中、またはダウンロード中。ファイル編集中にも表示。
赤い「×」印 同期エラー 同期に問題発生。ファイル名が長すぎる、または禁止文字が含まれている可能性あり。

筆者は、デスクトップフォルダ/ファイルをメインPC上に常時保存/オンライン状態でOneDriveを使います。つまり、OneDriveをメインPCデスクトップのバックアップ機能として利用します。

5GB OneDrive容量

無料MicrosoftアカウントのOneDrive容量は、5GBです。但し、デスクトップフォルダ/ファイルのみをバックアップするなら5GBでも十分だと思います。

また、無料Microsoftアカウントを2つ取得し、1つをメインPC→サブPCOneDrive、もう1つをサブPC→メインPCOneDriveに分離すれば、同一ファイルをメイン/サブ編集した結果をメインPCへ戻す場合の競合も、ファイル名に変更を加え避けることができます。

Summary:デスクトップOneDrive利用方法

メインPCデスクトップファイルのみをサブPCから参照するオンラインOneDrive利用方法を示しました。本方法で上手く動作するか、問題が起きないかは検証中です。無料OneDrive2個使用し、同期ファイルの競合を防ぐこともできます。

AfterwordOneDrive問題点

Microsoftアカウントと紐づけられたOneDriveは多機能です。また、C:\Users\ユーザ名\OneDriveフォルダが作成されこの中にローカルPCの同期フォルダが勝手に移設されるなど、利用者に判り難い仕組みも多いです。

そこで、単純なデスクトップバックアップに絞って利用を検討中です。これなら何らかのトラブルが発生しても被害は少ないでしょう?


AM5⽤Ryzen AI 400シリーズ発売

NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド
NotebookLM作成AMD Ryzen AI 400 シリーズのAM5ソケット装着ガイド

AM5ソケット対応のデスクトップAPUAMD Ryzen AI 400シリーズ(50TOPS NPU内蔵)が、2026年第2四半期より登場予定です。ミニPCやノートPCより遅れましたが、世界初のデスクトップ版Copilot+ PCが登場、自作もできます。

AMD Ryzen AI 400シリーズ位置づけ

昨年1128日、弊社投稿の新Ryzen AI 400シリーズでは、ミニPC/ノートPC向け旧Ryzen AI 300シリーズ完成度を高めたマイナーチェンジ版だと思っていました。理由は、CPU/GPU/NPUともに300シリーズと同じアーキテクチャで、変更点が最大クロック数アップのみだったからです。

今回32日のAMD発表でその位置づけが明らかになりました。AI 400シリーズは、「ミニPC/ノートPCだけでなく、世界初のデスクトップ版Copilot+ PCへも展開できるAPU」だったのです。

つまり、AM5ソケットWindowsデスクトップPCユーザなら、新しいRyzen AI 400シリーズAPUへ変えればローカルAI処理ができる最新Copilot+ PCになります。PC自作派には朗報です。Thanks AMD

AM5 WindowsデスクトップPCの確認方法は、CPU-ZSocket AM5と出力するか、または以下です。

  • 7000/8000/9000番台AMD CPU使用中
  • DDR5メモリ使用

Ryzen AI 400シリーズラインナップ

AMD Ryzen AI 400シリーズラインナップ(出典:ITmedia)
AMD Ryzen AI 400シリーズラインナップ(出典:ITmedia)

PC自作派が使い易いTDP 65W標準モデルと35Wへ抑えた省電力モデル、セキュリティ強化の企業向けPRO技術付きと一般向けPRO無しモデルがあります(AI 400デスクトップ版ラインナップITmedia2026/03/02)。

Ryzen AI 395ミニPC価格動向

さて弊社は、Ryzen AI 400新発売で旧Ryzen AI 300シリーズ最上位のRyzen AI 395/128GB RAM/2TB SSD搭載ミニPC価格は下がると予想しています。

そこで、現時点の当該2種有力候補の販売価格を調査しました。

EVO-X2FEVM FA-EX9詳細は、コチラの投稿をご覧ください。現時点では、AmazonFEVM FA-EX9発送ができるようです。今後の価格も調査予定です。

また、価格次第ですがAM5 Windows自作ユーザならAPU載せ替えと128GBメモリ増加も選択肢の1つになります。

SummaryAM5Ryzen AI PRO 400登場

世界初のデスクトップ版AM5ソケット対応APURyzen AI 400シリーズ(50TOPS NPU内蔵)が発売されます。AM5 Windows自作ユーザは、APU載せ替えでCopilot+ PCが実現できます。

新しいRyzen AI 400発売により旧モデルRyzen AI 395/128GB RAM/2TB SSD搭載ミニPC価格の低下を予想しました。現時点の旧モデル価格を調査し予想の検証を行います。

AI PCソフトウェアのLLMとMCP

NET PCからAI PC移行期の重要技術
NET PCからAI PC移行期の重要技術

従来のNET PCから新しいAI PCへの移行期です。筆者を含めた技術者は、常に多様な新しい事柄を学び理解が必要で大変ですね。そんな方に、AI PCソフトウェア重要要素:LLMMCPの良書を示します。

AI PCハードウェア:HWとソフトウェア:SW、活用ノウハウ

AI PC実現には、先ず専用のHWが必要です。例えば、40TOPS以上NPUやセキュリティチップPlutonなど。今はHW価格上昇中で簡単に入手できなので、価格が落ち着くまでSWを調査します。

ちなみに前章の図は、従来のNET PCと新しいAI PC重要要素を対比して示したつもりです。

インターネット解放によりPCには高速ネットワークHWが必須となり、ネット接続SWにブラウザ、そのブラウザを活用したキーワード検索技術が普通のユーザにも必要になりました。

NET PCは、普通ユーザの情報収集ツールとしての役割が加わりました。

同様にAIにより従来NET PCAI専用HWが加わり、そのHW利用のAI SWも加わります。更にユーザにもプロンプト作成などのAI活用ノウハウが必要になります。つまり、AI PCは、普通ユーザのパーソナルアシスタントツールになりつつあります。

我々技術者は、普通ユーザよりも深く重要要素を理解・学習し、NET PCのようにAI PCを使いこなせないと、その存在意味が無くなる可能性があることをご理解頂けたでしょう。

LLM導入と機能理解の良書

AI PCソフトウェア要素のLLM
AI PCソフトウェア要素のLLM

ブラウザ同様、複数のLLMがありそれぞれに特徴があります。現状のLLMを選択、特徴を掴むには実際にご自分で試行錯誤するのがBestですが、代わりの良書:LM StudioでローカルLLMを始めよう(第13回)、日経XTECHがあります。

各種LLM特徴と4機能が、要領よくまとまっています。

技術者が参考になる適用例もあり、日経ソフトウェア記事だけに実に読みやすい。読みやすさは、理解し易さにも繋がりますのでお勧めです。

LLM活用ノウハウとMCPの良書

AI PC利用ノウハウを実現するMCP
AI PC利用ノウハウを実現するMCP

LLMは、AI PCと人間のインタフェースです。このAIインタフェース経由でAI PCをどう使うか、つまり活用ノウハウ例が、コチラの記事(前編)にあります。

このAI PC活用に重要な役割を果たすのがMCPです。

ノウハウ記事は、MCPがどのようにAI PC活用に結びつくかを具体的に示しています。PCソフトウェア開発者は、人間とAIエージェント両方に対応できるMCP理解は必須です。

SummaryAI PCソフトウェアのLLMMCP

技術者は、常に多様な新しい事柄の学習・理解が必要です。AI PCのソフトウェア重要要素LLMを効率よく理解できる日経ソフトウェア記事と、LLM導入AI PCMCP活用ノウハウ記事を紹介しました。どちらも良書です。

AIによる記事要約が簡単に得られる時代です。しかし、自分で記事を読み理解する方が学習は容易です。古の「学問に王道なし」は、AI時代でも続くようです。但し、良書を使うと学習効率は上がります。


EVO-X2とFEVM FA-EX9

GMKtec EVO-X2とBitPC FEVM FA-EX9概要
GMKtec EVO-X2とBitPC FEVM FA-EX9概要

1月30日投稿で示したGMKtecEVO-X2(右側)と同じハードウェアで空きSSDスロットへOCuLinkを付け、薄型筐体化、コストパフォーマンスも高いBitPC社のFEVM FA-EX9(左側)を紹介します。

BitPCGMKtecの関係

GMKtec社は、2019年設立の中国)深セン拠点のミニPC製造会社です。主な製品に、NcuBoxシリーズなどがあります。一方、BitPCは、GMKtecが製造するミニPC製品を、特定チャネルで販売展開するリブランド/OEM会社で、GMKtecと共通のハードウェア製品が多いです。

GMKtec製品の日本正規代理店は、リンクスインターナショナルなどで製品サポートを行います。BitPC製品は、GMKtec公式サポートには含まれない分低コストです。つまり、信頼性重視ならGMKtec製品、コスト重視ならBitPC製品と言えます。

EVO-X2FEVM FA-EX9のハードウェア

130日で示したEVO-X2レビューFEVM FA-EX9動画から、どちらも同じマザーボード、ヒートシンクを使用中です。最初の図の両製品正面/背面インタフェースも同じ配列です。

また、APUは、AMD Ryzen AI 300シリーズ最強Ryzen AI Max+ 395とローカルLLM処理可能な128GB RAM実装製品ですので、どちらも超高性能ミニAI PCと言えます。

違いは、EVO-X2SSD空きスロットへFEVM FA-EX9OCuLinkを装着し、ヘッドホンジャック上に当該コネクタがある点、EVO-X2特徴のLEDが光るケースファンの出っ張りが、FEVM FA-EX9は消え(省略?)その分だけ薄型になっている点です。

放熱条件が厳しいミニPCの場合、EVO-X2FEVM FA-EX9に比べケースファンがあるので熱安定性は高いと思います。但し、ゲーマーLEDは不要でFEVM FA-EX9のスッキリした形状が筆者好みです。

EVO-X2レビューにあるように、FEVM FA-EX9も本体ファン制御が悪く静音性は低いと推測します。対策として、下図のようにデスク下面など直接ファン音を遮る場所にFEVM FA-EX9を設置すれば、騒音問題は減少・解決すると思います。

また、デスク下面設置は、本体下の空間が広く、必要なら14㎝静音ファンを本体下へ手動追加すれば、EVO-X2に近い構成となるため放熱問題も同時解決できると思います。

FEVM FA-EX9の静音性と放熱性を考慮した机下配置
FEVM FA-EX9の静音性と放熱性を考慮した机下配置

SummaryEVO-X2FEVM FA-EX9

GMKtecEVO-X2リブランド/OEMBitPC FEVM FA-EX9は、EVO-X2と同じマザーボード、ヒートシンクで、EVO-X2のケースファン/LEDを省略した薄型高性能ミニAI PCです。

FEVM FA-EX9は、EVO-X2 SSD空きスロットへOCuLink追加製品のため余分なSSDスロットはありません。しかし、OCuLink不要なら外し、代わりにSSDを追加すれば良いでしょう。また、ファン省略による放熱問題と静音性の低い問題は、デスクトップから机下への設置や本体下部への静音ファン手動追加などで補えそうです。

EVO-X2同様、BitPCFEVM FA-EX9は、価格破壊級コスパとOCuLink拡張性が高いミニAI PCです。

Afterword:回線速度とTOPS値、タイミング

今ローカル/エッジAI PC必要性は、非常に高いと思います。回線速度同様、高TOPSと高速・大容量RAMがローカルAI PC要件でしょう。その他(騒音・排熱)は工夫次第です。

ただ、価格破壊級でも37万円以上と高い…。少しでも低価格で高性能AI PCが欲しい方は、タイミングも重要です。アマゾンFEVM FA-EX9販売は、直ぐに売り切れとなり入荷未定です😭。

Copilot PC変化の兆し

Microsoftが「強力に推進中」のCopilot PCに変化の兆しという記事をピックアップしました。
さて読者の方々は、どう考えますか?

Copilot PC変化記事

MicrosoftWindowsに対しCopilot+AI PC)機能等をかなり強引に追加中なのは実感します。また、1月月例更新で数々のトラブルが生じたのも事実です。これらから、MicrosoftAI戦略を再評価し、AI機能の簡素化、または、無効化を検討中というのが記事概要です。

一方、Win112月月例更新で様々な新機能追加という記事もあります。

これらは、Microsoftの思惑通りローカルAI処理に必須のNPU普及が進んでいないのが原因と推測します。つまり、AI Windows化(Win12開発)遅れの焦りが、ユーザ信頼性を揺らがせる結果を招いているのです。

人間処理からAIエージェント共存処理への過渡期

AIの可能性、生産性は計り知れません。

AIエージェント向け標準プロトコルMCPの仕組み(出典:Wikipedia)
AIエージェント向け標準プロトコルMCPの仕組み(出典:Wikipedia)

従来の人間だけを対象としたソフトウェア処理を、人に加えAIエージェントへも任せられるMCPModel Context Protocol)処理変更は、多岐に渡ります。バグが生じるのも止む負えない感がするのは筆者だけでしょうか?

この従来人間のみソフトウェア処理変更も、いずれAIによる自動変更、または、AIによるソフトウェア生成が可能になると思います。そうなればバグも減少するでしょう。

月例更新トラブル多発は、MCPソフトウェアへの移行過渡期の表れと筆者は思います。

SummaryCopilot PC変化の兆し

Copilot PC変化の兆しはMCPソフトウェアへの移行過渡期の表れ
Copilot PC変化の兆しはMCPソフトウェアへの移行過渡期の表れ

例えMicrosoftCopilot PCへの注力具合が変化したとしても、AIPCを激変することは変わりません。AIは人類にインターネットよりも変化を与えるからです。

超巨大営利企業Microsoftは、市場や関連団体リーダーとしての顔も持ち、エンドユーザのみを重視できないことは理解できます。過去、大成功のWin7/10や数々の先駆的失敗も経験済みです。

Copilot PC変化記事も、これら経験に基づいた一種のバイブレーションだと思います。Microsoftならではの経験を活かし新しいAI Windows/Office開発・発売を祈ります。


EVO-X2とMS-S1 Max

EVO-X2とMS-S1 Maxの選定
EVO-X2とMS-S1 Maxの選定

同じx64コアAPUAMD Ryzen AI Max+ 395128GB RAM搭載のミニPCGMKtecEVO-X2MINISFORUMMS-S1 Max実機レビューを参考に、どちらを次期AI PCに選ぶかを検討しました。

x64コアAI PCレビュー記事

2024Copilot発表以後Microsoftは、x64コアPCよりも電力効率が良いARM64コアAPUSnapdragon X2 EliteNVIDIA N1X搭載PCなどをひいきしています。それでも既存アプリ互換重視の筆者は、次期AI PCx64コアを選びます。

Ryzen AI 300のクロックアップマイナーチェンジ版:最新AI 400シリーズ搭載ノートPCが販売されました。しかし、熱的に厳しいミニPCなら旧AI 300搭載PCが安くなれば「買い」だと思います。

そこで、AI 300シリーズ最強Ryzen AI Max+ 395とローカルLLM処理可能な128GB RAM搭載の下記x64コアAI PC実機レビューを参考に、x64 AI PCを選ぶならどちらにするかを検討します。

コスパEVO-X2と拡張性MS-S1 Maxの特徴

2実機レビューを下記観点から比較・評価しました。

評価観点 EVO-X2 MS-S1 Max

インターフェースと
ネットワーク拡張性

USB4 (40Gbps) x 2,
有線LAN 2.5Gbps x 1,
Wi-Fi 7(2.8Gbps),
GOOD

USB4 v2 (80Gbps) x 2,
有線LAN 10Gbps x 2,
Wi-Fi 7,
EXCELLENT

電源供給と
筐体設計

230Wアダプタ電源供給,
プラスチック多用筐体(本体約1.65kg),
GOOD

320W電源本体内蔵,
金属製筐体(約2.8Kg),
EXCELLENT

メモリ帯域幅と
AI
タスク能力

メモリ帯域幅216GB/s,
64/128GB RAM
選択可能,
AVERAGE/EXCELLENT

メモリ帯域幅216GB/s 128GB RAMのみ,
EXCELLENT

マイク有無と
静音性

マイク無し,
FAN騒音高く、デスクトップ常設不向き,
POOR

マイク有り,
FAN騒音高く、デスクトップ常設不向き,
POOR

現行価格と
コストパフォーマンス

36万円(価格破壊級),
EXCELLENT

48万円,
AVERAGE

総括すると両AI PCの設計思想が全く異なる事が判ります。EVO-X2がコスパ重視、MS-S1 Maxが拡張性重視の設計です。但し、MS-S1 MaxLAN高性能を活かすには、光10Gbps級の宅内/宅外ネットワークが必須な点は弱点(オーバースペック)かもしれません。

上記AI PCを本ブログで紹介した昨年秋に比べ、メモリ価格高騰・円安などで現時点は約20%販売価格が上昇しました。残念です。新AI 400シリーズ搭載PC発売で旧300シリーズ価格低下を期待します。

価格低下したとしても簡単に買える金額ではありません。評価するだけならタダなので楽しいのですが…。AI PCで得られるパーソナルアシスタントやローカルAI処理にどの程度の額を払えるかは継続検討です。

SummaryEVO-X2MS-S1 Max

AMDRyzen AI 300シリーズ最強APUAI Max+ 395128GB RAM搭載のミニPCGMKtecEVO-X2MINISFORUMMS-S1 Max実機レビューを参考に、次期AI PC選定を行いました。

コスパ重視のEVO-X2に対しMS-S1 Maxは拡張性重視の設計です。クロックアップマイナーチェンジ版のRyzen AI 400シリーズAI PC発売開始により旧AI 300シリーズ搭載PCの販売価格低下を期待します。

販売金額が下がれば、現状の筆者ネットワーク環境ではEVO-X2が次期AI PCに適すと判断しました。

体調不良のため今週休みます

今週の金曜投稿は、筆者体調不良のためお休みします。多発する1月のWindows月例更新の不具合のように年末年始の疲れがでたようです。

1月のWindows月例更新の不具合多数

月例更新によるWin11/10/Serverへの不具合が、下記例のように多数報告されています。

年末年始は、何かと忙しいためでしょうか? AI推進中のMicrosoftは、配布前にAIで不具合発生を予測しないのでしょうか? AI向き処理だと思うのですが…。

AfterwordOneDrive活用を検討中

自宅ネット環境が少し良くなったので、OneDriveの本格活用を検討中です。しかし、上記不具合が落ち着き筆者体調も回復するまで待った方が良さそうです。