右腕のケガのため、今週の金曜投稿は休みます。
ミニAI PC:AI BOX-A395選定理由
AI PC選択肢は3形態あります。デスクトップPC、ミニPC、ノートPCです。自作PC歴20数年の筆者が、次期AI PCにミニPC:ASRock製AI BOX-A395を選ぶ理由を示します。

3選択肢の特徴
可搬性重視なら断然ノートPCです。必要機器が全てキーボードと一体化しているからです。但し、加齢による視力低下のため、16インチモニタ搭載でも使い難さがあります。
拡張性重視ならデスクトップPCです。PCI Express(PCIe)拡張スロットやメモリスロットに余裕(空き)があるため、PC購入後でも機能追加や性能向上が可能です。接続モニタも自由にサイズが選べます。
デスクトップPCとノートPCの中間がミニPCです。筐体小型化のため、ストレージ用M.2スロットに拡張性(空き)がある場合もありますが購入製品の拡張性はデスクトップPC比、低いです。
同一性能のPC購入価格は、ノートPC>ミニPC>デスクトップPCの順番です。ミニPCとデスクトップPCは、キーボードやモニタも別途必要です。
メイン自作PC経験
筆者は、BTO(Build To Order)可能なIntel CPU製デスクトップ自作PCが好きでした。コスパが高いPCを初期投資が少なく構築できたからです。但し、最近は既製PCのコスパも良くなり、BTO PC優位性は少なくなりました。
自作PC最初の数年はUSB2からUSB3、ストレージ拡張なども容易でした。しかし、Intel CPUは、CPU性能向上がマザーボードCPUソケット変更とリンクしているため、結局マザーボード再購入が必要でした。
一方、AMD CPUは、同じCPUソケット(AM4)で数世代CPUに適用できたため、筆者の好みはAMD CPUへ変わりました。最新CPUソケットAM5は、TDP170W、DDR5メモリとPCIe 5.0対応でAM4 CPUクーラ互換性もあります。AM5ライフサイクルは、今のところ2027年以降(2028年頃)と言われます。

現行のメインPCは、AM4ソケットのデスクトップPCで、2~3年毎に冷却FAN交換が必要な他は購入ハードウェアのまま運用中です。
筆者の自作メインPC経験を振り返ると、デスクトップPC拡張性利用は無し、定期FAN交換による購入性能維持が運用方法でした。
サブノートPC経験
また、外出先利用サブPCに14インチノートPCも所有していました。ノートPCライフサイクルは、5年以上とデスクトップPC比長くなりました。サブPC利用頻度が低いためです。しかし、前述の加齢により16インチノートPC買換えとなりました。
つまり、「デスクトップ/ノートPC共に購入製品性能のまま2~3年毎の冷却FAN交換」が、筆者のPC運用方法と言えます。
AI PCハードウェア要件と懸念事項
満足できるローカルAI PCのLLM処理には、APU(NPU+GPU+CPU)と大容量・高速RAMが必須です。対応には新しいPCハードウェア購入が必要で、AMD製Ryzen AI Max+ 395と128GB(LPDDR5X-8000 MT/s)搭載機が現在の次期AI PC候補です。
この候補で筆者が気になるのは、高速RAM拡張性です。
通常デスクトップPCは、4本メモリスロットがあり2本がRAM実装済み、残りが拡張用です。RAM拡張時、メモリとマザーボードの相性が悪いと、OS起動なしなどのトラブルが頻発します。経験上回避には、購入時から相性の良い十分なメモリ量実装が好ましいと思います。
また、スロットソケットによる8000 MT/s高速RAM追加も不安要素です。例えば、ミニAI PCのFEVM FA-EX9の場合は、マザーボードのAPU近傍に8個RAMが直接ハンダ実装済みです。製品出荷テストでRAM実働も確認済みなので安心してPC運用ができます。
次に気になる点は、冷却FAN交換です。
FAN交換は小型PCになるほど大変です。小型筐体のため12/14㎝汎用FANが使えないからです。殆どのノートPCは、専用FAN冷却ですので、入手性が悪く高価です。
これら懸念事項を考慮すると、Ryzen AI Max+ 395と128GB(LPDDR5X-8000 MT/s)RAM搭載で冷却FAN交換も容易と思われるASRock製ミニAI PCのAI BOX-A395が、次期最有力AI PC候補です。
AI BOX-A395日本提供価格は不明です。MINISFORUM社MS-S1 Max よりは安く、GMKtec社EVO-X2/BitPC社FEVM FA-EXと同程度だと嬉しいです。
Summary:ミニAI PC:AI BOX-A395選定理由
AI PCは、NPUなどの専用ハードウェアが必須です。筆者20数年の自作PC経験から、RAM拡張性は無いもののLLM処理に十分な高速128GB RAM実装済みで、冷却FAN交換も容易なASRock製ミニAI PCのAMD Ryzen AI Max+ 395搭載AI BOX-A395を最有力候補にした理由を説明しました。

AI PCはパーソナルアシスタントになります。メインAI PC/サブAI PC間アシスタント同期方法が不明の現在、信頼性と長寿命、メイン/サブ共用も可能なミニAI PCが最適な形態だと思います。
Afterword:LLM必須容量は減る可能性あり
コチラの記事でLLMメモリ量を大幅削減する量子化技術が発表されました。量子化とAI回答精度は反比例しますが工夫次第なのでしょう。ローカルAI PCも過渡期ですね。
AI PCと脳老化
AI PC入手後の使い方を検討します。使い方を間違うと自分の脳老化を早める可能性もあるからです。
脳老化メカニズム
医師監修記事によると脳の老化は、30~40代で始まり、60代になると変化が明確に判るそうです。
脳老化や萎縮が進むのは、意欲や思考の前頭葉、記憶や聴覚の側頭葉の部位で、原因は、年齢、生活習慣の乱れ、ストレスなどです。防ぐ方法は、「積極的」に脳利用時間を増やすことと睡眠、栄養、運動です。
年齢による劣化は避けられません。しかし、メカニズムを知れば劣化速度を遅くし、脳機能の維持・改善もできるというのが記事主旨です。
技術者のAI活用スキル
従来の技術者は、常に新しい技術を学ぶ努力を継続できる人です。これは、共同開発者や自分自身の為でもあります。
AI時代は、新技術をAIエージェントが短時間・効率的に収集、解説します。AIハルシネーション対策に取集とは別のAIで行うこともできます。つまり、AIを使えば従来のような「無駄な労力無し」に簡単に「新技術を集め、読む」ことはできます。
但し、「読んだ新技術」が自らの技術力になるかは疑問です。「ただ読んだ技術は脳(海馬)が忘れる」からです。長期記憶化、つまり忘れずに本当の技術力になるには、読んだ技術内容の「脳内での再構築」が必須です。
具体的にはメモ取りや他人への伝授、AI回答への質問など「能動的にAI回答を読むこと」が必要だと脳科学者:清家茂樹氏は指摘しています(記憶に残る読書、消える読書)。
AI時代の技術者は、AIを利用し効率的に新技術を集め、読み、そして脳内で再構築できるスキルが必須です。そして、より「抽象度が高い検討を継続できるのが新しいAI時代の技術者」となるでしょう。
Summary:AI PCと脳老化

AI PC価格は高止まりが続いています。高価なAI PCへの投資効果(ROI:Return on Investment)は、その使い方に大きく依存し、使い方をまちがうと、脳、特に海馬領域の劣化速度を速めます。
AI時代の技術者は、AI PCの利用前にAI回答を想定、利用後はAI回答のチェック、質問や自ら要約するなどのAI出力の「再構築を脳内」で行い、AI利用で生まれた余剰時間は、「脳老化を防ぐ睡眠」に充てるセルフケアが必要だと思います。
Afterword:進化と退化(その2)
猿の惑星を例に「AIは諸刃の剣、進化も退化も使い方次第」が弊社2月27日投稿主旨でした。今回は、医学面から便利ツールAIの使い方次第で具体的にどのように人が変わるかを示しました。便利さを求めるのは当然です。しかし、従来の使い方ではAIは、年齢老化に加え記憶を司る海馬劣化の可能性も高いことを示したかったのです。
ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表
2026年3月17日、台湾ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載のミニPCを発表しました。現時点では価格不明ですがAC電源内蔵、外観も良く可搬性が良さそうです。

AI BOX-A395仕様
自作PCのマザーボード供給で有名なASRock社が発表したミニPC:AI BOX-A395仕様がコチラです。
200×232×100mm、2.8Kgアルミ筐体にRyzen AI Max+ 395と128GB RAM搭載済みでAC電源内蔵です。

キーボード/マウス接続に適すUSB2.0が2個、2.5Gbps/10Gbpsの有線LANが2個あるのも使い易いでしょう。3面(上面、背面、左側面)に吸排気口があり、FANと6本のヒートパイフでAPUを冷却します。

2月13日投稿のBitPC社FEVM FA-EX9(192×190×55mm)と縦横サイズはほぼ同じ、厚みは2倍です。空冷クーラ高さのためと思います。但し、PC経年劣化によるFAN交換やその入手性は、AI BOX-A395は良いでしょう。
Summary:ASRock Ryzen AI Max+ 395搭載ミニPC発表

ASRock社がAMD Ryzen AI Max+ 395搭載、128GB RAM(LPDDR5X-8000 MT/s)実装のミニPC:AI BOX-A395、200×232×100mm、2.8Kgアルミ筐体、AC電源内蔵を発表しました。典型的なトップフロー空冷クーラ採用で筐体厚みが100mmありますが、経年劣化によるFAN交換は容易だと推測します。
Afterword:Ryzen AI 395ミニPC価格変動
Ryzen AI 400シリーズ発売により旧AI 300シリーズAI PC弊社候補、下記2種のAmazon価格低下は今のところありません。逆に、EVO-X2は価格上昇中です。AI BOX-A395価格次第で第3のAI PC候補になりそうです。
- GMKtec社EVO-X2、¥425,999 (26/03/06) ➡ ¥ 475,999 (26/03/19) 税込、Amazon在庫有り
- BitPC社FEVM FA-EX9、¥425,999 (26/03/19)税込、Amazon 2~3日以内に発送
デスクトップOneDrive利用方法

筆者は、メインPCデスクトップをサブPCから参照する方法に、オンラインOneDriveを使いたいと考えています。本稿は、検討中のこの方法を示します。
OneDrive同期メリット
ローカルPCのデスクトップやドキュメントフォルダへオンライン自動同期のOneDriveを使うには、Microsoftアカウントログインが必須です。ログインせずにOneDriveを利用する場合は、「誰かがOneDrive共有したファイルを表示・ダウンロードのみ」に限られます。
そこで、メインPCはMicrosoftアカウントへログイン、サブPCはログインせずローカルアカウントでOneDrive内にあるメインPCデスクトップの表示・ダウンロードを行うことで所望動作を行います。
オンラインOneDrive利用のメリットは、メイン/サブPC間物理距離とメインPC動作/非動作に依存しないことです。つまり、サブPCは、「最新」メインPCデスクトップを、いつでもどこでもネット経由で表示・ダウンロードできます。
ワーク場所としてメインPCデスクトップを使い、外出先のサプPCでもメインPCワークを継続する筆者のような方、リモートワーク環境構築の1例として便利な方法だと思います。
同期ステータスアイコン
フォルダ/ファイルのOneDrive同期状態は、下記アイコンで示されます。
| 表示アイコン | ファイル状態 | 説明 |
| オンラインのみ | ファイルはクラウド内のみ。PC容量を消費しない。開く時にPCへダウンロード。 | |
| 緑白抜きチェック | デバイス上 | ファイルがPCへダウンロードされた状態。オフラインでも開けるが、ディスク容量を消費。 |
| デバイス常時保持 | 右クリックで「このデバイス上で常に保持」を選択した状態。ストレージセンサーでも削除されない。 | |
| 青い回転矢印 | 同期中 | 現在アップロード中、またはダウンロード中。ファイル編集中にも表示。 |
| 同期エラー | 同期に問題発生。ファイル名が長すぎる、または禁止文字が含まれている可能性あり。 |
筆者は、デスクトップフォルダ/ファイルをメインPC上に常時保存/オンライン状態でOneDriveを使います。つまり、OneDriveをメインPCデスクトップのバックアップ機能として利用します。
5GB OneDrive容量
無料MicrosoftアカウントのOneDrive容量は、5GBです。但し、デスクトップフォルダ/ファイルのみをバックアップするなら5GBでも十分だと思います。
また、無料Microsoftアカウントを2つ取得し、1つをメインPC→サブPC用OneDrive、もう1つをサブPC→メインPC用OneDriveに分離すれば、同一ファイルをメイン/サブ編集した結果をメインPCへ戻す場合の競合も、ファイル名に変更を加え避けることができます。
Summary:デスクトップOneDrive利用方法
メインPCデスクトップファイルのみをサブPCから参照するオンラインOneDrive利用方法を示しました。本方法で上手く動作するか、問題が起きないかは検証中です。無料OneDriveを2個使用し、同期ファイルの競合を防ぐこともできます。
Afterword:OneDrive問題点
Microsoftアカウントと紐づけられたOneDriveは多機能です。また、C:\Users\ユーザ名\OneDriveフォルダが作成されこの中にローカルPCの同期フォルダが勝手に移設されるなど、利用者に判り難い仕組みも多いです。
そこで、単純なデスクトップバックアップに絞って利用を検討中です。これなら何らかのトラブルが発生しても被害は少ないでしょう?
AM5⽤Ryzen AI 400シリーズ発売

AM5ソケット対応のデスクトップAPU:AMD Ryzen AI 400シリーズ(50TOPS NPU内蔵)が、2026年第2四半期より登場予定です。ミニPCやノートPCより遅れましたが、世界初のデスクトップ版Copilot+ PCが登場、自作もできます。
AMD Ryzen AI 400シリーズ位置づけ
昨年11月28日、弊社投稿の新Ryzen AI 400シリーズでは、ミニPC/ノートPC向け旧Ryzen AI 300シリーズ完成度を高めたマイナーチェンジ版だと思っていました。理由は、CPU/GPU/NPUともに300シリーズと同じアーキテクチャで、変更点が最大クロック数アップのみだったからです。
今回3月2日のAMD発表でその位置づけが明らかになりました。AI 400シリーズは、「ミニPC/ノートPCだけでなく、世界初のデスクトップ版Copilot+ PCへも展開できるAPU」だったのです。
つまり、AM5ソケットWindowsデスクトップPCユーザなら、新しいRyzen AI 400シリーズAPUへ変えればローカルAI処理ができる最新Copilot+ PCになります。PC自作派には朗報です。Thanks AMD!
AM5 WindowsデスクトップPCの確認方法は、CPU-ZがSocket AM5と出力するか、または以下です。
- 7000/8000/9000番台AMD CPU使用中
- DDR5メモリ使用中
Ryzen AI 400シリーズラインナップ

PC自作派が使い易いTDP 65W標準モデルと35Wへ抑えた省電力モデル、セキュリティ強化の企業向けPRO技術付きと一般向けPRO無しモデルがあります(AI 400デスクトップ版ラインナップ、ITmedia、2026/03/02)。
旧Ryzen AI 395ミニPC価格動向
さて弊社は、Ryzen AI 400新発売で旧Ryzen AI 300シリーズ最上位のRyzen AI 395/128GB RAM/2TB SSD搭載ミニPC価格は下がると予想しています。
そこで、現時点の当該2種有力候補の販売価格を調査しました。
- GMKtec社EVO-X2、¥425,999 税込、Amazon在庫有り
- BitPC社FEVM FA-EX9、¥425,999 税込、Amazon 2~3日以内に発送
EVO-X2とFEVM FA-EX9詳細は、コチラの投稿をご覧ください。現時点では、AmazonでFEVM FA-EX9発送ができるようです。今後の価格も調査予定です。
また、価格次第ですがAM5 Windows自作ユーザならAPU載せ替えと128GBメモリ増加も選択肢の1つになります。
Summary:AM5⽤Ryzen AI PRO 400登場
世界初のデスクトップ版AM5ソケット対応APU:Ryzen AI 400シリーズ(50TOPS NPU内蔵)が発売されます。AM5 Windows自作ユーザは、APU載せ替えでCopilot+ PCが実現できます。
新しいRyzen AI 400発売により旧モデルRyzen AI 395/128GB RAM/2TB SSD搭載ミニPC価格の低下を予想しました。現時点の旧モデル価格を調査し予想の検証を行います。
進化と退化
人類が手にしつつあるAI技術。その使い方によっては、人に「進化も退化ももたらす」という記事を2つ紹介します。
- AIと人間の境界線(第1回)、ITmedia、2026年02月26日
- 生成AIに思考を委ねると…、日経XTECH、2026年02月26日
超便利AIツールの使い方
記事1は、AIツールを「使う」ことと「使いこなす」ことは全く別物で、AI出力の違和感や誤りを見抜く目は、経験によって磨かれ、その経験は、「人が時間をかけてしか入手できない資本」と結論しています。
記事2は、1970年代映画「猿の惑星」の人類退化の原因は、核戦争ではなく「人類が便利さに依存、思考を外部化、知的努⼒をやめた結果」であり、AIに「任せるのは良い」が「委ねてはいけない」と主張しています。

凄まじい勢いで進化するAIが人類を超える知能を持つシンギュラリティ:AGIは、数年以内という予測があります。弊社もそのAIを利用する側の我々開発者・技術者は、「開発経験を積む必要がある」と昨年の1月17日に投稿済みです。
超便利なAIツールは、その使い方次第で利用者に「進化も退化ももたらす」ことが良く判ります。
Summary:進化と退化
人間同様、AI出力でも嘘も真もあり得ます。これは、AGI達成後も変わりません。AI出力の間違い・違和感は、利用者の経験に基づいた第六感で感じるのかもしれません。
「AIは諸刃の剣、進化も退化も使い方次第」を肝に銘じておきましょう。
Afterword:Gemini生成「猿の惑星」最後シーン

Geminiで生成した「猿の惑星」最後シーンです。映画と少し異なりますが、衝撃的な雰囲気は良く出ています。AI進化中の今こそ見るべき映画です。
AI PCソフトウェアのLLMとMCP

従来のNET PCから新しいAI PCへの移行期です。筆者を含めた技術者は、常に多様な新しい事柄を学び理解が必要で大変ですね。そんな方に、AI PCソフトウェア重要要素:LLMとMCPの良書を示します。
AI PCハードウェア:HWとソフトウェア:SW、活用ノウハウ
AI PC実現には、先ず専用のHWが必要です。例えば、40TOPS以上NPUやセキュリティチップPlutonなど。今はHW価格上昇中で簡単に入手できなので、価格が落ち着くまでSWを調査します。
ちなみに前章の図は、従来のNET PCと新しいAI PC重要要素を対比して示したつもりです。
インターネット解放によりPCには高速ネットワークHWが必須となり、ネット接続SWにブラウザ、そのブラウザを活用したキーワード検索技術が普通のユーザにも必要になりました。
NET PCは、普通ユーザの情報収集ツールとしての役割が加わりました。
同様にAIにより従来NET PCにAI専用HWが加わり、そのHW利用のAI SWも加わります。更にユーザにもプロンプト作成などのAI活用ノウハウが必要になります。つまり、AI PCは、普通ユーザのパーソナルアシスタントツールになりつつあります。
我々技術者は、普通ユーザよりも深く重要要素を理解・学習し、NET PCのようにAI PCを使いこなせないと、その存在意味が無くなる可能性があることをご理解頂けたでしょう。
LLM導入と機能理解の良書

ブラウザ同様、複数のLLMがありそれぞれに特徴があります。現状のLLMを選択、特徴を掴むには実際にご自分で試行錯誤するのがBestですが、代わりの良書:LM StudioでローカルLLMを始めよう(第1~3回)、日経XTECHがあります。
各種LLM特徴と4機能が、要領よくまとまっています。
技術者が参考になる適用例もあり、日経ソフトウェア記事だけに実に読みやすい。読みやすさは、理解し易さにも繋がりますのでお勧めです。
LLM活用ノウハウとMCPの良書

LLMは、AI PCと人間のインタフェースです。このAIインタフェース経由でAI PCをどう使うか、つまり活用ノウハウ例が、コチラの記事(前編)にあります。
このAI PC活用に重要な役割を果たすのがMCPです。
ノウハウ記事は、MCPがどのようにAI PC活用に結びつくかを具体的に示しています。PCソフトウェア開発者は、人間とAIエージェント両方に対応できるMCP理解は必須です。
Summary:AI PCソフトウェアのLLMとMCP
技術者は、常に多様な新しい事柄の学習・理解が必要です。AI PCのソフトウェア重要要素LLMを効率よく理解できる日経ソフトウェア記事と、LLM導入AI PCのMCP活用ノウハウ記事を紹介しました。どちらも良書です。
AIによる記事要約が簡単に得られる時代です。しかし、自分で記事を読み理解する方が学習は容易です。古の「学問に王道なし」は、AI時代でも続くようです。但し、良書を使うと学習効率は上がります。
EVO-X2とFEVM FA-EX9

1月30日投稿で示したGMKtec社EVO-X2(右側)と同じハードウェアで空きSSDスロットへOCuLinkを付け、薄型筐体化、コストパフォーマンスも高いBitPC社のFEVM FA-EX9(左側)を紹介します。
BitPCとGMKtecの関係
GMKtec社は、2019年設立の中国)深セン拠点のミニPC製造会社です。主な製品に、NcuBoxシリーズなどがあります。一方、BitPCは、GMKtecが製造するミニPC製品を、特定チャネルで販売展開するリブランド/OEM会社で、GMKtecと共通のハードウェア製品が多いです。
GMKtec製品の日本正規代理店は、リンクスインターナショナルなどで製品サポートを行います。BitPC製品は、GMKtec公式サポートには含まれない分低コストです。つまり、信頼性重視ならGMKtec製品、コスト重視ならBitPC製品と言えます。
EVO-X2とFEVM FA-EX9のハードウェア
1月30日で示したEVO-X2レビューとFEVM FA-EX9動画から、どちらも同じマザーボード、ヒートシンクを使用中です。最初の図の両製品正面/背面インタフェースも同じ配列です。
また、APUは、AMD Ryzen AI 300シリーズ最強Ryzen AI Max+ 395とローカルLLM処理可能な128GB RAM実装製品ですので、どちらも超高性能ミニAI PCと言えます。
違いは、EVO-X2のSSD空きスロットへFEVM FA-EX9はOCuLinkを装着し、ヘッドホンジャック上に当該コネクタがある点、EVO-X2特徴のLEDが光るケースファンの出っ張りが、FEVM FA-EX9は消え(省略?)その分だけ薄型になっている点です。
放熱条件が厳しいミニPCの場合、EVO-X2はFEVM FA-EX9に比べケースファンがあるので熱安定性は高いと思います。但し、ゲーマーLEDは不要でFEVM FA-EX9のスッキリした形状が筆者好みです。
EVO-X2レビューにあるように、FEVM FA-EX9も本体ファン制御が悪く静音性は低いと推測します。対策として、下図のようにデスク下面など直接ファン音を遮る場所にFEVM FA-EX9を設置すれば、騒音問題は減少・解決すると思います。
また、デスク下面設置は、本体下の空間が広く、必要なら14㎝静音ファンを本体下へ手動追加すれば、EVO-X2に近い構成となるため放熱問題も同時解決できると思います。

Summary:EVO-X2とFEVM FA-EX9
GMKtec社EVO-X2リブランド/OEMのBitPC FEVM FA-EX9は、EVO-X2と同じマザーボード、ヒートシンクで、EVO-X2のケースファン/LEDを省略した薄型高性能ミニAI PCです。
FEVM FA-EX9は、EVO-X2 SSD空きスロットへOCuLink追加製品のため余分なSSDスロットはありません。しかし、OCuLink不要なら外し、代わりにSSDを追加すれば良いでしょう。また、ファン省略による放熱問題と静音性の低い問題は、デスクトップから机下への設置や本体下部への静音ファン手動追加などで補えそうです。
EVO-X2同様、BitPC社FEVM FA-EX9は、価格破壊級コスパとOCuLink拡張性が高いミニAI PCです。
Afterword:回線速度とTOPS値、タイミング
今ローカル/エッジAI PC必要性は、非常に高いと思います。回線速度同様、高TOPSと高速・大容量RAMがローカルAI PC要件でしょう。その他(騒音・排熱)は工夫次第です。
ただ、価格破壊級でも37万円以上と高い…。少しでも低価格で高性能AI PCが欲しい方は、タイミングも重要です。アマゾンFEVM FA-EX9販売は、直ぐに売り切れとなり入荷未定です😭。
Copilot PC変化の兆し
Microsoftが「強力に推進中」のCopilot PCに変化の兆しという記事をピックアップしました。
さて読者の方々は、どう考えますか?
Copilot PC変化記事
- AIゴリ押し戦略が招いた代償、ITmedia、2026/02/02
- Windowsはどこへ向かうのか、@IT、2026/02/03
MicrosoftがWindowsに対しCopilot+(AI PC)機能等をかなり強引に追加中なのは実感します。また、1月月例更新で数々のトラブルが生じたのも事実です。これらから、MicrosoftがAI戦略を再評価し、AI機能の簡素化、または、無効化を検討中というのが記事概要です。
一方、Win11に2月月例更新で様々な新機能追加という記事もあります。
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Microsoft 2月月例更新プログラムで新機能追加、ZDNET、2026/02/04
これらは、Microsoftの思惑通りローカルAI処理に必須のNPU普及が進んでいないのが原因と推測します。つまり、AI Windows化(Win12開発)遅れの焦りが、ユーザ信頼性を揺らがせる結果を招いているのです。
人間処理からAIエージェント共存処理への過渡期
AIの可能性、生産性は計り知れません。

従来の人間だけを対象としたソフトウェア処理を、人に加えAIエージェントへも任せられるMCP(Model Context Protocol)処理変更は、多岐に渡ります。バグが生じるのも止む負えない感がするのは筆者だけでしょうか?
この従来人間のみソフトウェア処理変更も、いずれAIによる自動変更、または、AIによるソフトウェア生成が可能になると思います。そうなればバグも減少するでしょう。
月例更新トラブル多発は、MCPソフトウェアへの移行過渡期の表れと筆者は思います。
Summary:Copilot PC変化の兆し

例えMicrosoftのCopilot PCへの注力具合が変化したとしても、AIがPCを激変することは変わりません。AIは人類にインターネットよりも変化を与えるからです。
超巨大営利企業Microsoftは、市場や関連団体リーダーとしての顔も持ち、エンドユーザのみを重視できないことは理解できます。過去、大成功のWin7/10や数々の先駆的失敗も経験済みです。
Copilot PC変化記事も、これら経験に基づいた一種のバイブレーションだと思います。Microsoftならではの経験を活かし新しいAI Windows/Office開発・発売を祈ります。
