Windows 11 23H2アップグレードまとめ

Windows 11 23H2アップグレード通知
Windows 11 23H2アップグレード通知

弊社Windows 11 22H2に、23H2アップグレード通知が届きましたので23H2へ自動更新しました。別のWin11 22H2は、手動で23H2へアップグレートを行いました。

Win11 22H2から23H2へのアップグレードをまとめ、23H2特徴のAI Copilot評価、Windowsの今と今後を分析します。

Summary:Win11 23H2アップグレード2方法

日本時間2023年11月1日、一般提供開始Windows 11 23H2のアップグレード方法は2つあります。

1つが、上図Windows Updateに届く23H2アップグレード通知を待って「自動」で行う方法、もう1つが、MicrosoftサイトからWin11 23H2ディスクイメージ(6.15 GB)をダウンロードし、「手動」で23H2へアップグレードする方法です。

自動方法は、通知後、ダウンロードとインストールをクリックすると、数分で23H2アップグレードが完了します。これは、9月末の更新プログラム(KB5031455)がPCへインストール済みのためです。

既に配布済み更新プログラムの有効化が、ダウンロードとインストールのクリックですので、アップグレードは数分であっけなく終わります。また、従来アップグレードのWindows.oldフォルダも作りません!

但し、23H2アップグレード通知が届くのは、アップグレード要件など様々なチェックをバックグラウンドで行った結果です。従って、いつアップグレード通知が届くか不明な点が欠点です。

一方、手動方法は、Win11 23H2ディスクイメージダウンロードに時間が掛かる欠点があります。しかし、利用者の都合が良い時に、アップグレードを開始できる点、Rufusを使うと自己責任でいくつかのアップグレード要件を回避できるなどの利点があります。

Rufus 4.3のアップグレード要件回避ダイアログ
Rufus 4.3のアップグレード要件回避ダイアログ

弊社は、Win11 23H2へアップグレードを自動、手動の2方法で行い、どちらも成功しました。※万一のトラブルに備えて事前バックアップは忘れずに!

手動方法の詳細は、コチラを参照ください。

Win11 23H2のAI Copilot

Win11 23H2は、22H2比、150以上もの新機能が搭載されました。但し、これら新機能は、制御された段階的機能ロールアウト(Controlled Feature Rollout、CFR)の対象です。簡単に言うと、使える新機能は、PC毎に異なります。

新機能のAI Copilotは、注目度が高く、アップグレードした弊社PCでその実力を試しました。結果は、現時点ではAI回答は未熟だと思います。Microsoft 365とOffice 2019の例で示します。

AI Copilot質問:Microsoft 365はOffice 2019を読み込めますか?

メインストリーム終了Office 2019の代替アプリとして、Microsoft 365を検討中の方は多いと思います。

そこで、Microsoft 365とOffice 2019の互換性、同時インストールの可否などをAI Copilotへ質問しました。

Win11 23H2のAI Copilotは、Win+C、またはタスクバーのCopilotクリックで起動します。すると、右サイドにポップアップ領域が現れ、ここにAIへの質問と回答が、スマホアプリケーションのように表示されます。

縦長エリアに、関連クラウド情報を集め、要約文の形式で回答しています。

AI Copilot質問:Microsoft 365とOffice 2019互換性
AI Copilot質問:Microsoft 365とOffice 2019互換性

ブラウザで別途検索するよりも、効率的に回答が得られる点は、評価できます。また、Microsoft 365とOffice 2019の同時PCインストールについて言及している点も気が利いています。

しかし、Office 2019を使用中で、Microsoft 365を追加インストールする背景を想定していない点は残念です。

AIは、学習経験を経て徐々に賢くなります。半年後、1年後に同じ質問をした時の、回答が楽しみです。

Windowsの今と今後

筆者はWin11 23H2の役目を、Win 10からの決別、Win11の1年延命、Win12のAI Copilot学習教育、これらだと推測します(Win12は、2024年秋発売見込み)。

つまり、Win11 22H2へ、Win12のAI機能を、プレビュー的に追加したのがWin11 23H2です。

仮に、Win11 23H2のAI機能を使わない場合は、22H2と何ら変わらず、メインストリーム期間が1年延びただけです。Win11 23H2が、22H2の小変更版と当初言われたこと、自動アップグレードではWindows.oldフォルダを作らないこととも合致します。

※Windows.oldは、アップグレード前Windowsに戻すための巨大自動生成フォルダ。手動方法は生成。

Windows 11 22H2とWindows 11 23H2のOSビルド番号差は少ない!
Windows 11 22H2とWindows 11 23H2のOSビルド番号差は少ない!

精度良いAI回答には、AIそのものの学習が必要です。Win11 23H2のAIをプレビューとした訳は、このAI学習、調査が主目的だからです。

どのような質問を一般ユーザがAIへ行うか、どのように回答するとユーザが満足するか、AIに適すユーザインタフェースはどのようなものか、などなど本格的AI Copilot実装には様々なAI自身の学習とユーザ調査が不可欠です。

Win11は、Microsoftが最後のWindowsと言っていたWin10とコア共通の中途半端OSと言われ続けてきました。Win11が不人気なのも、この中途半端さが原因です。Microsoftは、2024年新発売AI Win12を中途半端と言われない本格版にしたいのでしょう。

※Win10/11は、CUI/GUIが基本操作の古いタイプのOSです。

新しいAI機能を持つWin12は、AI処理に高性能CPUや高速ネットワーク接続が必要になるかもしれません。古いタイプのOSと異なるAI Win12の要件抽出が、Win11 23H2の役目です。そして実質Win11の最終版になると思います。

Win11 23H2は、150以上あるCFR機能をメインストリーム期間の2年間で小出しにしつつ、AIとユーザレスポンスを基に、古いタイプのOSと抜本的に異なる新しいAI Windows 12へ発展すると分析します。


Windows 11 22H2 Updateまとめ

現行Windows 11 22H2の9月27日(水曜)Updateは、多くの変更をPCへ加えました。例えば、下図エクスプローラのタブ化などです。Win11 Updateをまとめ、今秋Win11 23H2や次期Windows 12に備えます。

Windows 11 22H2 Update KB5030310前後のエクスプローラ変化(タブ化実装)
Windows 11 22H2 Update KB5030310前後のエクスプローラ変化(タブ化実装)

Summary:Windows 11 Updateまとめ

Win11 22H2 Updateには、基本的なUpdateと次期23H2プレビュー的なオプションUpdateの2種があります。その選択は、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」スイッチです。デフォルトはオフです。

このスイッチをオンにすると、詳細オプション>クリックで現れるオプションの更新プログラムで、プレビューオプション更新プログラムやドライバ更新プログラムなどがインストール可能になります。

Windows 11 Updateの最新の更新プログラムを入手するスイッチ(デフォルト:オフ)とオプション更新プログラム
Windows 11 Updateの最新の更新プログラムを入手するスイッチ(デフォルト:オフ)とオプション更新プログラム

注意が必要なのは、このプレビューオプション更新プログラムにはインストール後、PCトラブルが発生しても通常の更新プログラム削除と同じ方法では除去できない場合があることです。

例えば、最初のエクスプローラタブ化は、9月27日配布の累積更新プログラムKB5030310適用後に可能になります。しかし一部PCは、エクスプローラそのものが起動しないなどのトラブルも発生します。しかも、KB5030310削除は、次章で示すような手間がかかります。

従って、最新更新プログラム適用スイッチオンは、慎重にすべきです。安全側PC運用を行うなら、基本的Updateのみを行うオフをお勧めします。

※「最新の更新プログラム」とは、「通常の更新プログラムとオプション更新プログラム」の両方を示します。誤解が生じやすい表現で、かつ、オプション更新プログラムとは何かが判り難いので、上図にまとめました。

最新更新プログラム適用スイッチオンの魅力

最新更新プログラム適用スイッチのオン化は、ノートPCのドライバ更新などには役立ちます。

また、現行のWin11 22H2では、オプションの累積更新プログラムKB5030310により、Win11 23H2プレビュー機能、特に話題のAI Copilot機能なども部分的ですが有効になります。Win11 23H2のAI機能を先行して試したい方には、魅力があります。

KB5030310インストールで有効になるWindows Copilot機能
KB5030310インストールで有効になるWindows Copilot機能

ちなみに、弊社所有4台のWin 11 22H2中、KB5030310トラブルが発生したのは1台のみでした。スイッチオン/オフはいつでも変更可能ですが、インストール済みオプション更新プログラムは、スイッチオフに設定しても動作を続けます。

そこで、トラブル発生PCは、毎週火曜に行うバックアップを使ってオプション更新インストール前の9月26日へリカバリし、「LAN接続なしで起動」、スイッチをオフに設定後LAN接続、基本的Updateのみを適用し正常復活しました。

※LAN接続リカバリ起動では、KB5030310インストールが始まります。

トラブル発生PCは、今後安全側の最新更新プログラム適用スイッチオフで運用します。スイッチオンの他3PCとの運用差が判るので、重宝しています。

Windows 11 Update変遷

Win11 22H2のUpdate変遷は、10月18日ビジネス+IT記事から得られます。企業向け情報のようですが、多くの個人PC Update注意事項としても役立ちます。

記事記載のように、Win11 Updateは変更が多く複雑化しました。この複雑性が、今後のWin11にも継続するかも不明です。

記事後半の、Microsoftは事前にブルースクリーンなどのトラブル可能性を認識していて「エンドユーザのデバイスでテストしているではと勘繰ってしまう」は、前稿:Windows 11 23H2章の「Win11 23H2の異例提供方法は、2024年発売のWin 12機能テストという位置付け」とも合致しており全く同感です。

セキュリティ対策とOS機能追加を完全分離配布できればBetterですが、分離不能な面もあるでしょう。セキュリティ重視なら前稿のOSサブスクリプション提供も配布候補となりそうです。

Win11 23H2、Windows12対処

今秋Win11 23H2への更新、2024年予定Windows 12へのアップグレードに備え、現在のWin11 Updateを理解しておく必要があります。

Update PCトラブル発生時は、本稿で示したオプション更新Update前のバックアップ/リカバリや、場合によってはOS再インストールとなります。トラブル対処準備を忘れずに行いましょう!

Afterword:Windows Insider ProgramとKB5030310

開発者向けWindows Insider Programは、Microsoftが動作確認・保証は行わない先行プログラムです。これに参加する開発者は、Win11 23H2先行テストができます。

一方、KB5030310もWin11 23H2部分的先行プログラムです。Insider Programと似ていますが、動作確認済みと筆者を含めた一般ユーザは考えます。しかし、多くの不具合が報告されています。これが、150もの新機能提供KB5030310を、Win12機能テストなどと不審を抱かせる根拠です。

AI Copilotは、CUI、GUIに次ぐ第3の新しいPCインタフェースかもしれません。このAIベース新インタフェース完成に、Microsoftは開発者より一般ユーザレスポンスが欲しいハズです。新インタフェース実装Win12は、このインタフェースに最低でも1年の開発期間は必要でしょう。

MCU開発ツールの1つとしてWindowsを捉える筆者は、MicrosoftがWin12開発用としてWin11 23H2を考えてないことを祈るのみです😢。


今年最後のWindows Update Bリリース

2022年最後のWindows Update Bリリース
2022年最後のWindows Update Bリリース

今年も残すところ約2週間となった12月14日(水曜)、今年最後のWindows Update Bリリースが公開されました。早急な適用が必須です(Windows 10/8.1なども同様)。

今年最後のBリリース、12月Cリリース配布は休み

例年Cリリースの12月配布は、Xmas休暇のためありません。

従って、定例外(Out of Band)リリースが無ければ、今回のBリリースが、今年最後の再起動(!マーク)付きWindows Updateです。

4段階深刻度で最も高い “緊急” 修正も、本Bリリースに含まれますので早急な適用が必要です。

関連投稿:3種類の累積更新プログラム:B、C、定例外(Out of Band)

年末年始PCセキュリティ対策

次回のBリリースは、年明け1月11日(水曜)です。

年末年始休暇中は、多くのフィッシング詐欺メール、あるいは、普段アクセスしないサイトアクセスなど、セキュリティリスクが高まる時期です。1月11日も今回同様、重要なBリリースになるでしょう。

Windows OSのUpdateだけでなく、ブラウザや主要アプリケーションの更新、可能ならば正常時のバックアップを行い、年末年始のPCトラブル、セキュリティ対策をお勧めします。

Windows 11 22H2見た目の違い

タスクバーからタスクマネージャー起動可能
タスクバーからタスクマネージャー起動可能

セキュリティ対策は重要ですが、見た目の変化は特にありません。

見た目変化と言えば、今回のBリリース起因ではないかもしれませんが、タスクバー右クリックからタスクマネージャーが起動できるようになりました。

関連投稿:Windows 11ペイント改善では、タスクバーの設定のみが起動できました。

インテル13世代とAMD 7000番CPU

さて、年度末にかけては、Windows 11 22H2インストール済み新規PC購入を検討する方も多いと思います。

そこで、MCU開発用ノートPCの第1弾(画面サイズ)に続き、第2弾(CPU)についての私見を示します。

情報源は、第12世代Coreシリーズは何が違うか(日経XTECH)、Ryzen 7000対13世代(ASCII)、第13世代65Wモデルベンチマークリークなどです。

ノートPC CPUまとめ

ノートPC用CPUをまとめると、Intel最新13世代は、現状12世代に比べ電力消費を抑えるようノートPC向きに正常進化したと捉えます。対抗機のAMD 7000番CPUは、Intel 13世代比、低消費電力で低価格です。

新規ノートPC選択ポイント

新規Windows 11 22H2ノートPC選択ポイント
新規Windows 11 22H2ノートPC選択ポイント

年度末商戦では、最新13世代/7000番CPU搭載のWindows 11 22H2ノートPC販売が開始されます。現状12世代/6000番搭載ノートPCとの差は、販売価格とUSB Type Cによる充電能力に現れると思います。

GPU機能内蔵最新CPU自身の処理能力向上は、Intel/AMDでも現状CPU比、大差ありません。このため、在庫処分などで現状12世代/6000番ノートPCの販売価格が下げれば、13世代/7000番比、コストパフォーマンスのお得感があります。

一方、最新13世代/7000番ノートPCのUSB Type C充電能力が65W以下でもOKなら、多くの既存充電機器にも適応でき応用範囲も広いと思います。65Wを超えると、対応機器価格が上がり、対応数も減ります。

USB Type-Cは、2024年以降、欧州連合(EU)でスマホやカメラの共通充電ポートに決まりました。ノートPC充電も同様です。

高性能と低電力消費のバランス、USB Type-C充電65W以下、為替レート変動による取得価格、これらが、年度末にかけて最新13世代/7000番か、現状12世代/6000番のノートPC CPU選択ポイントになると思います。



21H1手動更新成功

5月19日、2021年春のWindows 10 21H1手動更新に成功しました。更新方法は、関連投稿:20H2の時と同じです。

Windows 10 Version 21H1
Windows 10 Version 21H1

2日経過した現在、トラブルは無く、Microsoft Office/LibreOfficeやブラウザなどの主要アプリケーション、FreeRTOSアプリケーションテンプレート開発に使用中のMCUXpresso IDEも正常に動作しております。1世代前の20H2と特に変わった点は見当たらず、今回もまた小規模更新でした。本稿も最新21H1で作成しました。

要点と春21H1手動更新用USBメディア作成

前回の20H2との違いは、21H1用のMediaCreationTool21H1.exeをダウンロードし、USB/DVDメディアを作成する点です。どなたでもダウンロードできます。

21H1ビルド番号は、19043.985です。コチラの記事のMicrosoft表明から、既に何回か更新されています。

手動更新の要点は、「旧Windows 10 20H2起動状態」で、作成したUSBのsetup.exeを実行すること、トラブルに備えた「バックアップ&リカバリーができる」ことです。これらを注意すれば、個人用ファイルと既存アプリを引き継いだまま、手動でWindows 10 21H1へ更新できます。

その他の留意事項

手動更新メリットは、ユーザ主体でWindows更新ができることです。デメリットは、Windows 10レジストリがデフォルト値に戻ること、一部の既存アプリ設定が引き継がれない場合があることです。

弊社の場合、今回の手動更新で、Dynamic Theme、EaseUS Todo Backupに引き継がれていない設定がありました。特に、EaseUS Todo Backupは、バックアップアプリで重要です。このように、重要なアプリは、Windows更新完了後、ユーザ自身で動作と設定確認をすることをお勧めします。

※OS更新後の既存アプリ動作と設定確認は、手動更新以外の方法でもユーザ自身で行う必要があると思います。細かい話をすると、ローカルアカウント画像が引き継がれていないPCもありました😅。この程度は、更新トラブルに含めません。

秋21H2:大規模更新リスク対処

年2回のWindows 10大型更新と更新規模
年2回のWindows 10大型更新と更新規模

各種Windows記事によると、次回秋の21H2は、スタートメニューなど操作性も含めて大規模更新になるそうです。

今回春の21H1は、従来OSコアと共通の小規模更新でした。そこで、弊社所有Windows PC 3台全てを19日に手動更新し、2日経過した現在、いずれも安定動作しております。更新に要した時間は、0.5日/3PCでした(バックアップ時間除く)。

大規模更新が見込まれる次回21H2は、更新トラブル有無を1PC当たり2~3日かけて慎重に確認後、段階的に手動更新する予定です。

小規模更新との差は、動作確認を3PC並列に行うか、1PCずつ直列に行うかです。直列確認中に1台でもトラブルが発生した時は、以降のOS更新を止めます。これにより、作業中の業務停止を防ぎ、Windows大規模更新へのリスク対策とします。

今秋のMCU開発業務が一段落付いた頃を見計らって、21H2大規模更新に1週間/3PCを費やす予定です。

WindowsとLinux Mintの大型更新比較

春と秋の年2回大型更新するWindows 10のリリース開始からサポート終了までのライフサイクルは、1.5年です。Windows 10最新バージョン2004へ更新済みの場合、2021年12月14日までは、2回目/3回目の大型更新を延期でき、この間の大型更新トラブルも回避できる可能性があります(COVID-19の影響は除いています)。

一方、Linux Mint 20の大型更新は春の年1回、ライフサイクルは5年です。

本稿は、このPC OSの大型更新を比較し、MCU開発用OSの安定性という観点から、Linux Mintが優位であることを示します(関連投稿:Linux Mintお勧め理由の続編という位置づけです)。

WindowsとLinux Mintの大型更新比較結果

Windows 10(Version 2004) Linux Mint 20(Ubuntu 20.04 LTS)
大型更新回数 年2回 年1回
ライフサイクル 1.5年(2021/12/14まで)

※この間2回の大型更新予定

5年(2025年春まで)

※この間4回の大型更新予定

大型更新方法 Windows Update(手動延期可能) ユーザによるクリーンインストール
大型更新間隔 0.5年 1年
通常更新方法 Windows Update アップデートマネジャー(5章参照)

Windows 大型更新(Windows 10)

2020年2回目の大型更新、Windows 10バージョン20H2の内容が判りました。バージョン20H2も、様々な機能追加・更新の発表があり、大型更新トラブルが少ないことを願っています。一方で、コチラの記事によると、現行バージョン2004では旧バージョンから消えた重要機能も少なくないようです。

※Windowsの機能追加・削除によるMCU開発弊害の例が、関連投稿:FRDM評価ボードOpenSDA接続問題の3章にあります。

Windows 10運用に安定性を求める場合は、1.5年のライフサイクル期間中、大型更新を「手動延期」する方法があります。但し、大型更新毎に変わるメニューやタスクバーなどのPC基本操作が、最新版で無くてもかまわない場合です。職場利用のPCなどは、この運用方法でも良いかもしれません。

個人利用のPCは、大型更新が基本です。Windows Updateは「最新版へ更新」するのがデフォルト設定ですし、巷に溢れるWindows 10情報は、どれも最新版の話題で、ユーザに大型更新バイアスをかけ続けるからです。

但し、プリンタや接続機器も多種多様な個人利用PCの場合、大型更新トラブルの発生確率は、職場利用のPCよりも高くなる傾向があります。

この大型更新トラブル確率が増すにも関らず、デフォルトでは最新版へ更新することが、Windows 10の矛盾点だと思います。

Windows Updateは、OS自身の大型更新と、通常のセキュリティ更新の2機能が混在しています。これは、Windows 10が商用であるがゆえに、より早い競合製品(Apple macOSやLinux)差別化もビジネス的には必要なためか(?)と筆者はあきらめています。

Windows Updateで無理やり大型更新も行うのではなく、ユーザ主体で大型更新が開始できる別ボタン、例えばInstall New Windowsを設ければ、少なくとも大型更新起因のトラブルは回避できると思うのですが…。

Linux Mint大型更新(Linux Mint 20)

Windows と最も異なるのは、Windows Updateに相当するLinux Mintアップデートマネジャーに、OS大型更新機能が無い点です。

Linux Mintのアップデートマネジャーは、稼働中OSの主にセキュリティ関連更新を行います(標準搭載のFirefoxブラウザなどは、このアップデートマネジャーで最新版へ更新されます)。つまり、ユーザが主体的に操作しない限りOS大型更新はできない仕様です。

旧版Mint 19からMint20への更新は、基本的にはOSクリーンインストールで行います。旧Mint 19利用中のユーザ追加アプリケーションやユーザフォルダなどを、新Mint 20へ引き継ぐバップアップツールが標準で用意されています。

また、現行Mint 20と旧Mint 19のOS自体を比較しても、差はデスクトップの色や壁紙程度で、本来のOS部分は、(詳細に見れば別ですが)大差は見当たりません。

Linux Mint 20のリリースノートを読み、大型更新の必要性をユーザが感じなければ、そのままLinux Mint 19を使い続けても最長5年間はセキュリティ更新が受けられます。

MCU開発用PC OS安定性評価

MCU開発用のPC OS として、以下の2点からLinux Mintが優れると評価します。

  • Linux Mint大型更新間隔は、Windows 10の0.5年に比べ1年と長い
  • Linux Mint大型更新は、ユーザが主体的に開始する

MCU開発速度が上がり、MCUソフトウェア/ハードウェア生産性が向上しても、プロジェクト開始から終了まで数か月~1年は要するでしょう。EclipseベースIDEなどのMCU開発ツールも、この間に1回程度は更新がありえます。

これらMCU開発ツールの動作土台となるPCのOSは、少なくてもプロジェクト実行中の1年程度は安定的に、かつ大型更新する場合でもユーザ主体で開始してほしいと願う開発者は、筆者だけではないと思います。

アップデートマネジャーの使い方(Linux Mint 20)

Linux Mintアップデートマネジャーの使い方
Linux Mintアップデートマネジャーの使い方

Linux Mint 20起動時、①アップデートマネジャーを起動しても、「このシステムは最新の状態です」と表示されることがあります。この時は、念のため、②再読込をクリックします。

すると、更新情報を再チェックし、何らかの更新がある場合には、リスト表示されますので、③アップデートインストールをクリックします。

インストール中に「以下のパッケージがインストールされます」と表示される場合は、デフォルトのまま④OKをクリックします。

①~④によりLinux Mint 20へ最新アップデートが適用されます。

※これらの操作はWindows Update「更新プログラムのチェックボタン」を、ユーザ自身で押すことに相当します。

また、ファイアウォールのデフォルトは無効です。「起動する」をクリックし、自宅/会社/パブリック選択後、Statusを変更、有効に変更することをお勧めします。