下記ルネサスRL78製品の消費電流シミュレータのお試しキャンペーンが9月1日から30日まで行われています。期間中にシミュレータを試すと、抽選でE2エミュレータLiteなどが当たります。
キャンペーン応募には、マルツやチップワンのサイトからアクセスが必要です。
![RL78消費電流シミュレータ対象製品ラインアップ](http://happytech.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/fc0a370079a11303fd4824b21515a0f7.png)
消費電流シミュレータ
マルツ掲載のWeb消費電流シミュレータメリットが下図です。
![RL78 Webシミュレータメリット](http://happytech.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/8e421b91787bee2177dda0c1560a88ad.png)
超低消費電力マイコン:MCUは、複数ベンダから数多く販売中です。MCU本体の消費電力はカタログで比較できますが、ADCなどの周辺回路も含めたトータル消費電流が簡単に評価できるのがメリットです。
MCU本体制御の重要性
趣旨からは少し外れますが、このシミュレータを本体MCUのみ動作させ使ってみます。
![MCUと周辺回路の消費電流比較](http://happytech.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/4c35eda81337f1626b36a941268a264a.png)
消費電流計算をクリックすると、MCU本体が、周辺回路と比べて桁違いに電流を消費するのが解ります。そこで、この最も大食いのMCUを10000~20000ms間HALT、30000~40000ms間STOPさせると、オレンジのaverage電流が急激にさがります。
これは、マイコンの超低電力動作には、MCUのHALT/STOP制御が重要であることを示しています。では、実際にHALT(機種によってはSLEEPと呼ぶ)やSTOPさせながら上手く周辺回路を動かす方法とは、何でしょうか? 弊社マイコンテンプレートは、これに対する1つの解です。マイコンテンプレートは、初めからHALT(=SLEEP)制御を組込んでいます。実機によるHALTの効果は、以前の記事に記載済みです。
詳細なマイコンテンプレートの仕組みは、テンプレート特集サイトのコチラを参照してください。
STマイクロエレクトロニクスのSTM32Lシリーズ
同様のツールは、STのSTM32CubeMXのPower Consumption Calculatorです。
![STM32CubeMXのPower Consumption Calculator](http://happytech.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/73457f4da17c63e06f1170b049ed6091.png)
実効値との差はどの程度か、電流シミュレータが誰にでも簡単に使えるかなど少し疑問がありますが、動作電圧の決定や未使用周辺回路のクロック供給を停止すること、動作クロック周波数低減の効果、HALT=SLEEP込みのMCU間欠動作をさせ、サンプルソフトを簡単に流用できるマイコンテンプレートの良さを示すには、これら消費電流シミュレータは良いツールだと思います。