LPC8xx用LPCOpenライブラリのv2.15バージョンアップに対応した、LPC8xxテンプレートVersion2を発売します。テンプレート概要と仕様は、こちらのサイトをご覧ください。
LPCOpen v2.15とv2.01の相違点
LPCOpen v2.15は、評価ボードにLPCXpresso824が新たに追加されました。これにより、対応ボードは、LPCXpresso812(テンプレート使用中)、LPCXpresso824、812-MAXの3種になりました。このボード関連で、v2.15には、プロジェクト名とBOARD層名、readme内容に変更があります。主な相違内容をまとめます。
相違点 | 内容 |
LPC812ボードプロジェクト名 | CHIP層は、”lpc_chip_8xx”に変更
BOARD層は、”lpc_board_nxp_lpcxpresso_812”に変更 |
BOARD名変更 | BOARD_NXP_LPCXPRESSO_812に変更 |
デフォルトIRC | システム動作クロック源供給元が、デフォルトでIRCに変更 |
I2C | I2c_common_8xx、i2cm_8xx.c(マスタ)、i2cs_8xx.c(スレーブ)の3つに分離 |
APIは不変
APIは、v2.15とv2.01は同じですので、LPC8xxテンプレートは、そのまま使えます。例外は、I2C初期化のみで、Chip_I2C_Init(void)が、Chip_I2C_Init(LPC_I2C)に変更が必要です。
追加されたLPC82xとは
LPC81xで搭載していなかったDMAとADCを搭載(12-bit, max 12ch )し、SCTimer(ステート・コンフィギュアブル・タイマ)/PWMという、ステートマシンとタイマを組み合わせ、イベントや状態遷移、割込み発生ができるタイマを搭載したLPC800シリーズの新マイコン。
今回のLPCOpenバージョンアップは、対応ボード追加が主目的と思われます。外部Xtal使用が、デフォルトでIRC使用に変わったことや、I2Cのマスタ/スレーブ分離は、評価ボードを実際のボードへ移植する際には役立つと思います(LPC8xxテンプレートv1では、既にIRC利用に変更済みです)。
個人的には、LPC81xでLPCOpen v2.01ご利用中の開発者様は、あえてv2.15対応にせず、そのまま継続利用することをお勧めします。