IoTマイコン市場規模予測

9月26日の日経テクノロジーOnlineに“孫社長ですら過小評価、ARMはIoT時代に君臨する”という記事から、IoTマイコン開発者が、上司を説得し開発費を交渉する時や、自分自身のモチベーションアップに役立ちそうなキーワード、数値をピックアップします。

※記載内容は、全て記事から抜粋しております。

ARMはMicrosoftとIntelのウインテル以上

MicrosoftとIntel連合がパソコンの覇者であることは間違いありません。しかし、パソコン低迷とともにIntelチップの売上げも2015年は3億個弱と低下しつつあります。一方、ARMチップは、2015年が145億個でうなぎ上りに増加しており、1個あたり10円がARM社の収入とすると、2015年売上げ1791億円も納得できます。

Chip Sales number
チップ売上げ個数(記事より抜粋)

IoT時代のネット接続デバイス数

  • Cisco Systems社予測……500億個(2020年)
  • Trillion Sensors Universe(米国推進)での世界センサー数……1兆個(2020年)
  • コンピュータ性能が全人類能力を超えるシンギュラリティ時のセンサー数……250兆個(2045年)

これらデバイスの半分、50%に低消費電力が最大の特徴であるARMプロセサが使われると、125兆円のARM社売上げも予測可能です。この結果、半導体売上高トップ10にARM社がランクインし、2030年頃には、1位Intelや2位Samsungを脅かす可能性が高いでしょう。

半導体産業を牽引するのは、パソコンやスマホではなくIoTだ

以上の数値などから今後、半導体産業を牽引するのは、IoTであり、ARMはIoT時代に君臨するでしょう。