Rufus 4.11でWin11 25H2アップグレード成功

RufusによるWindows 11 25H2アップグレード成功
RufusによるWindows 11 25H2アップグレード成功

930日、Win11 25H2配布がスタートしました。幸運にも自動更新で弊社4PC1台は、Win11 25H2になりました。

一方、102日、Windows UEFI CA 2023対応メディア作成ができるRufus 4.11がリリースされました(RufusWin11アップグレード要因回避しWin11 25H2化できるツール、CA 2023Afterword参)。

残り3 Win11 24H21台を、Rufus 4.11Win11 25H2手動更新し、正常動作中ですので報告します。

PCはコチラの投稿で使った10年前購入ThinkPad T440pWin11 24H2→25H2アップグレードで示しますが、Win10→Win11 25H2アップグレードもできるハズです。

Rufus 4.11Win11 25H2アップグレード方法

919日投稿Rufus総集編の表示回数は上位です。1014Win10 EOSを前に、Win11アップグレードへの関心高さが判ります。自動で25H2になったPC以外の3PCは、未だWin11 24H2のままです。

そこで、Windows UEFI CA 2023対応メディア作成機能が追加されたRufus 4.11を使って、Win11 24H2 6日(月曜)にWin11 25H2へ手動アップグレードし、本日(金曜)現在、正常動作中です。

このWin11 25H2アップグレード方法を、準備→手動更新→更新後の処理の順に示します。

Win11 25H2アップグレード準備

Step1:アップグレード失敗に備え最終Win11 24H2をバックアップ。

最終Windows 11 24H2
最終Windows 11 24H2

Step2Win11 25H2Rufus 4.11ダウンロード。

Win11 25H2とRufus 4.11ダウンロード
Win11 25H2とRufus 4.11ダウンロード

Step3Rufusを起動し、デバイスは容量8GB以上のUSB、ブートの種類はダウンロードしたWin11 25H2、その他はデフォルトでスタートクリック。

Rufus 4.11の設定
Rufus 4.11の設定

Step4:回避するWin11アップグレード要件を選択しOKクリック(全て回避した弊社例が下図)。CA 2023は、Rufus 4.10以降に追加された条件。これら回避要件は、24H2以外、例えばWin10→Win11 25H2にも適用可能。

Windows 11 25H2アップグレード回避要件の設定
Windows 11 25H2アップグレード回避要件の設定

Step5:プログレスバー終了でWin11 25H2インストールUSB作成完了。閉じるクリックでWin11 25H2アップグレードへの準備は終了。

Windows 11 25H2アップグレード準備完了のRufus 4.11
Windows 11 25H2アップグレード準備完了のRufus 4.11

Win11 25H2手動アップグレード更新

Step6Win11 24H2起動状態で、Win11 25H2インストールUSBを開きsetup.exeクリック。

Rufus 4.11 setupクリック(旧Windows起動状態の実行必須)
Rufus 4.11 setupクリック(旧Windows起動状態の実行必須)

Step7Win11のインストールはデフォルトのまま次へ(N)をクリック。Win11ダウンロードが始まり、続いてPCチェックが表示、最後にライセンス条項が示されるので、同意する(A)をクリック。

Windows 11 25H2のセットアップ
Windows 11 25H2のセットアップ
Windows 11 25H2のライセンス条項
Windows 11 25H2のライセンス条項

Step8:更新プログラムダウンロードが開始され、インストール準備完了で引き継ぐもの選択。引き継ぐもの変更クリックでファイルのみ、または、アプリのみの選択も可能。選択後、インストール(I)をクリック。

更新プログラムのダウンロード
更新プログラムのダウンロード
インストール中はPCを使えない点に注意
インストール中はPCを使えない点に注意

Step9Win11インストールと更新プログラム構成が始まり、終わると自動再起動。通常起動手順(パスワード入力など)を経てWin11 25H2手動アップグレード完了。

Windows 11 25H2インストール開始
Windows 11 25H2インストール開始
Windows 11 25H2更新プログラム構成中
Windows 11 25H2更新プログラム構成中

Win11 25H2アップグレード後の処理

Step10Windows Updateを実行し、最新更新プログラム適用。オプションの更新プログラムもあればインストール。

Windows Updateで最新更新プログラム適用(オン設定もお勧め)
Windows Updateで最新更新プログラム適用(オン設定もお勧め)
オプションの更新プログラム適用
オプションの更新プログラム適用

Step11Win11 25H2アップグレード確認と不要ファイル削除。

Windows 11 25H2アップグレード成功後の仕様確認
Windows 11 25H2アップグレード成功後の仕様確認
Winidows 11 25H2アップグレード成功後の不要ファイル削除
Winidows 11 25H2アップグレード成功後の不要ファイル削除

SummaryRufus 4.11Win11 25H2アップグレード成功

Win11 25H2アップグレードには様々な要件があり、未達PCはアップグレードができません。Win10 EOSなどのサービス終了を前に、要件回避しWin11 25H2化できる無償ツールがRufusです。

最新Rufus 4.11は、Win11再インストール時のUEFI CA 2023トラブルへも対応しました。このRufus 4.11を使いWin11 24H2→Win11 25H2手動アップグレード方法を示しました。

Win11 25H2の再インストールは試していませんが、Win11 25H2アップグレードは成功、正常動作中です。本方法は、Win10→Win11 25H2も可能です(Step4参)。アップグレードCPU要件も同時に回避します。

Rufusを使うと本稿で示した10年前PCでも最新Win11 25H2アップグレードができ、25H2サービス終了の202710月まで延命にも成功です。

古いPCのためエッジAI利用は不可能です。しかし、延命中にクラウドAI活用やAI Copilot+ PC新規購入、次期Win12検討ができます。

AfterwordWindows UEFI CA 2023とは

Windows UEFI CA 2023は、Rufus Wikiに説明があります。NotebookLMを使って和訳しましたが、判り難い内容です。そこで、小学生にも判るようにプロンプトを追加し筆者理解内容を示します。

Windows UEFI CA 2023は、古いPCA 2011証明書に代わる新しい証明書です。この証明書は、UEFI内にファームウェアとして保存されています。Win11 25H2再インストール時、古い証明書ではインストールができません。そこで、UEFIの古い証明書を新しい証明書へ書き換えて対応します。

新証明書CA 2023書き換え機能付きWin11インストールメディア作成ツールがRufus 4.10以降です。

本稿Rufus作成インストールUSBは、CA 2023のPCと同様PCA 2011PCでもUEFICA 2023へ書き換えますのでWin11再インストールが可能です。

Win10アプリとデータ維持しWin11 24H2アップグレード(Rufus総集編)

Win10ユーザのEOS(サービス終了)対策は、Win11対応PCの新規購入がBestなのは判っています。しかし、最新PCハードウェアであっても急成長クラウドAIに十分対応できるかなど、数年後のローカルエッジPCハード/ソフトの状況は不透明です。

不透明さ対応の1つは、Win10無償延命ツールRufusを使ってWin10アプリとデータを維持したままWin11 24H2へアップグレードすることです。Win11 24H2 EOSは、来年1013日です。また、今秋リリースWin11 25H224H2をアップグレードすれば、更に2027年までの2年間Win10アプリとデータを維持したWin11利用ができます。もちろん、従来Win10ハードウェアを24H2へアップグレードしても今のところ安定動作しています。

本稿は、Win10延命ツールRufusの総集編として過去弊社が投稿した図表を用い24H2アップグレード方法を示します。掲載図は、旧Rufus版のものですが、内容は殆ど同じなのでご理解頂けると思います。

Rufus 24H2アップグレード全体手順

Rufus 4.9Windows 11 24H2アップグレード方法

準備
  1. Win10バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
  2. Win11 24H2ディスクイメージダウンロード
  3. Rufusを実行しWin 11 24H2インストールUSB作成
更新
  1. Win10起動状態でインストールUSB setup実行
  2. Win11セットアップダイアログに従い数回クリック
  3. Win11 24H2大型更新完了

準備と更新の手順一覧表です。

先ず、万一の失敗に備え最終版Win10をバックアップしてください。次に、Win11 24H2ディスクイメージをPCデスクトップへダウンロードしてください。

最新Rufus 4.9ダウンロードと実行

最新Rufus 4.9は、コチラからダウンロードします。

Rufus 4.9のダウンロード
Rufus 4.9のダウンロード

PCRufusインストールは不要です。ダウンロードしたexeファイルのクリックで下図(左)のようにRufusが動作します。選択をクリックし、前章Win11 24H2ディスクイメージをブートの種類へ設定します。

8GB以上のUSBメモリをPCへ接続後、スタートをクリックすると、下図(右)のWin11 24H2インストールUSB作成が始まります。USB作成が終われば、Win11 24H2アップグレード準備が完了です。

Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成
Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成

Win10起動状態でWin11 24H2インストールUSB setup実行

Win10起動状態Win11 24H2インストールUSB内のsetupをクリックします。すると、下図のWin11アップグレード要因回避ダイアログが表示されます。

Windows 11 24H2アップグレード要件回避の設定
Windows 11 24H2アップグレード要件回避の設定

全ての要件を回避した弊社PC例です。ダイアログ表示はありませんが、Win11 24H2サポートCPU条件も同時に回避されます。

従って、Win11 23H2など旧Win11Win11 24H2アップグレードもRufusで可能です。旧Win11ユーザは、本稿Win10記述をお使いの旧Win11へ読み替えれば同じ方法でWin11 24H2アップグレードができます。

今秋リリースWin11 25H2アップグレードは、Win11 24H2が必須条件です。Win10/Win11ユーザは、Rufusを使いPC24H2化し、25H2アップグレード準備を忘れずに!

Win10アプリとデータ維持のままWin11 24H2アップグレード

暫く待つと、下図のWin11セットアップダイアログが表示されます。デフォルトは、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」になっています。「引き継ぐものを変更」クリックでアプリのみやデータのみへの変更も可能です。

デフォルトのままインストールをクリックすれば、Win10アプリとデータを維持したままWin11 24H2アップグレードを開始します。

Windows 11インストール準備完了
Windows 11インストール準備完了

この後は、通常のWin11アップグレードと全く同じです。表示ダイアログに従っていればWin11 24H2アップグレードが完了します。

Win11アップグレード後の注意

アップグレード後は、Win10の見た目や操作性が下図のように変わります。

Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較
Windows 10(左)とWindows 11(右)フォルダ比較

個人的には、Win10ユーザインタフェースの方がWin11よりも優れていると思います。

引き継いだアプリによっては、再インストールやアップデートが必要になるものもあるかもしれません。しかし、弊社の場合は、MCU開発環境なども含め全てのWin10アプリが問題なくWin11 24H2でも動作しました。

Win11 24H2アップグレード後は、過去投稿のお勧め処理Win11 24H2更新状況を参照頂ければ、従来Win10ハードでもWin11 24H2が安定動作することがお判り頂けると思います。

SummaryWin10アプリとデータ維持しWin11 24H2アップグレード

Win10無償延命ツールRufusを使いWin10アプリとデータを維持したままWin11 24H2アップグレード方法を過去投稿図で示しました。最新Rufus 4.9でも図の内容は殆ど同じですので方法をご理解頂けると思います。

Win11対応PCの新規購入が、Win10 EOSBest解です。しかし、Rufusを使えば、Win11 25H2 EOS2027年秋までWin10アプリとデータの延命が可能です。この2年間でローカルエッジPCハード/ソフトのAI状況を見極め、新規AI PC購入を検討するなど低コスト解をRufusが与えます。

Afterword:急成長のクラウドAIとローカルエッジAI PC能力

超知能が数年後に登場2025/09/18(日経XTECH)は、人間知能をはるかに超える「超知能」の23年内実現可能性を否定していません。このAIは、主にクラウドAIです。クラウドAI発展は、ローカルエッジAI不要論もあり得ます。

しかし、ローカルエッジAIもクラウドAIに合わせた発展が必須と筆者は思います。例えば、個人情報保護・漏洩防止の高度エッジセキュリティが備わったローカルエッジAI PCのみが、安全なクラウドAI利用ができるなどです。

最新Copilot+ PCNPUスペックは、40TOPS以上です。これでもローカルエッジAI PCとして現在は十分動作します。数年でこのハードスペックがどう変わるか、AI PC向けOSソフトWin12と合わせウオッチしたいと筆者は考えています。


Win11 25H2事前配布開始か?

「異例」のWin11 24H2累積更新プログラム(KB5064081) (26100.5074)が、830日(土曜)に配布されました。この更新プログラムは、今秋リリース予定Win11 25H2の事前配布の一部だと思います。

異例のWin11 24H2累積更新プログラム(KB5064081) (26100.5074)配布
異例のWin11 24H2累積更新プログラム(KB5064081) (26100.5074)配布

830日「異例」更新プログラム

「通常」のPatch Tuesday 8月例累積更新プログラム配布が、813日、次回9月の例累積更新プログラム配布は、910日の予定です。今回の累積更新プログラム(KB5064081) (26100.5074)配布は、8月と9月の中間で、しかもSaturdayの全く「異例」の配布です。なぜこのタイミングか解りません。

そこで、クラウドAIMicrosoft Copilotアクアに質問したところ、4つの理由を得ました。

  1. Copilot +PC向けAI機能強化先行展開
  2. セキュアブート証明書の有効期限問題対応
  3. Patch Tuesday別枠「プレビュー更新」(企業影響を避けるフィードバック取得に週末配布)
  4. (Win11 25H2への)24H2安定性確認フェーズ

筆者は、Win11 25H2 Release Previewリリース記事2025/09/01、窓の杜)から、Win11 25H2事前分散配布だと推測しました。

830日更新プログラムKB5064081入手方法

上記記事では、Insider ProgramRelease Previewチャネル設定により今回の更新プログラムKB5064081入手方法が示されています。

しかし、弊社はWindows Updateで「利用可能になったらすぐに最新更新プログラムを入手」のオン設定で入手しました。もちろん、Insider Program参加は無しです。

8月30日更新プログラム入手方法
8月30日更新プログラム入手方法

KB5064081インストール後、再起動が要求されます。しかし、NPU無しの弊社Win11 24H2に特に変化はありません。

Rufus手動アップグレードWin11 24H225H2化できそう!

Win10延命ツールFlyby11は、Win11 24H2から25H2へのアップグレードができない懸念があるそうです(Win11 25H2が新たな障壁2025/08/06、日経XTECH)。

弊社お勧めRufusも延命ツールの1つです。このRufusを使って弊社は4月から5月にかけてWin11 24H2へ手動アップグレードし、その24H2正常更新状況を、タイムライン風に投稿しました。

手動Windows11 24H2更新タイムライン
手動Windows11 24H2更新タイムライン

今回の事前分散配布プログラム(KB5064081) (26100.5074)のインストール成功は、Win11 25H2アップグレードへの第一歩かもしれません!

今秋Win11 25H2リリースが待ち遠しいです。

SummaryWin11 25H2事前配布開始か?

通常Patch Tuesdayとは異なるWin11 24H2累積更新プログラム(KB5064081) (26100.5074)配布が、830日土曜に行われました。週末配布は、企業影響を最小にするWin11 25H2事前分散配布が狙いでしょう。

Rufus手動アップグレードでWin11 24H2化した弊社PCは、Windows Update最新プログラム入手のオン設定で、このKB5064081インストールに成功しました。

今秋リリース予定Win11 25H2アップグレードへの第一歩だと思います。

AfterwordWin11 25H2ビルド番号は26200番台

MicrosoftサイトのWindows and the shared servicing model v1.2 June 2025に、Win11 24H2/25H2ビルド番号が掲載されました。現行Win11 24H2が、26100番台、次期Win11 25H2は、26200番台です。

Wn11 25H2アップグレードは、Win11 24H2が前提です。10月に迫ったWin10 EOS対策に、RufusによるWin11 24H2更新をお勧めします。

Rufus手動Win11 24H2更新状況

5月のGW中にRufus 4.7を使いWin11 23H2からWin11 24H2へ手動更新した弊社PCの現状を示します。725日現在、非セキュリティ更新も含め更新Win11 24H2は正常動作中です。Win11 24H2へ自動更新できないPCをお持ちのユーザでも、Rufusを使えば安心してWin11 24H2更新・運用ができます。

Win11 24H2手動更新タイムライン

手動Windows11 24H2更新タイムライン
手動Windows11 24H2更新タイムライン

Rufusは、様々なWin11 24H2アップグレード要件を回避しつつ、従来のWin10Win11 23H2から最新のWin11 24H2へ更新ができるツールです。

40TOPS以上のNPUを持つ新しいAI PC買換えが困難なユーザでも、従来Win PCを最新Win11 24H2へ更新し、今秋リリース予定のWin11 25H2準備ができます。Win11 24H2が、Win11 25H2アップグレードの前提ですので24H2更新は重要です(関連投稿:Win11 25H2今秋リリース)。

もちろん、従来PCで非AI PCですのでローカルAI機能、例えばAI検索Recallなどは使えません。しかし、Win11 24H2は、AI PCと従来PCの両方対応OSのため、CopilotGeminiなどのクラウドAI機能は問題なく使えます。

弊社は、過去Rufusでの手動更新を投稿してきました。4月以降のWin11 24H2更新状況をタイムラインで示しました。

Win11 24H2アップグレード要件を満たす本来のWin11 24H2同様、月例更新や724日の8月先行更新も含め、手動Win11 24H2は、全て正常に動作中です。

関連投稿一覧

手動Win11 24H2更新詳細は、下記投稿で判ります。

手動Win11 24H2更新4PCの内、半分の2PCは下図のように「最新の更新プログラム入手をオン」へ設定していますので、724日リリースの先行8月更新(非セキュリティ更新:KB5062660)がインストールされます。先行更新入手のオン/オフ差を検証するためですが、全PCとも差が無く正常動作しています。

最新更新プログラム入手オン設定
最新更新プログラム入手オン設定

SummaryRufus手動Win11 24H2更新状況

20254月以降のRufus手動Win11 24H2更新状況をタイムラインで示しました。掲載PCは、Win11 24H2アップグレード要件を満たさない従来PCですが、要件を満たすPC同様問題なく正常動作中です。

手動Win11 24H2更新に不安を頂いているユーザの方でも、安心してWin11 24H2更新・運用ができます。

Afterword:新PC購入vs. 従来PC更新

日本Windows PC出荷台数が、前年比2.4倍でPC特需到来だそうです。ネットカフェもWin10からWin11へのハードウェア置換えが進行中です。40TOPS以上のNPUを持つCopilot+準拠AI PCは、未だ高価です。しかし、価格は徐々に下がるでしょう。従来PCAI PC両対応の今秋リリースWin11 25H2の終了2027年秋まで話題のエッジAIを待てるユーザは、Rufusによる従来PC手動更新も一案です。


Windows 11 25H2今秋リリース

628日、MicrosoftブログWindows11 25H2の今秋リリースを発表しました。現行Win11 24H2からの更新方法に特徴があるWin11 25H2を説明します。

Win11 25H2更新方法

Windows 11 25H2更新プロセス(Microsoftブログに加筆)
Windows 11 25H2更新プロセス(Microsoftブログに加筆)

注意が必要なのは、上図が示すWin11 25H2の更新は、Win11 24H2が起点という事です。Win11 23H2でもWin10でもありません。従って、Win11 24H2でないPCは、コチラの関連投稿で示した手動Win11 24H2更新しておく事は必須です。

Win11 25H2は、Win11 24H2OSコア共有です。そこで、Microsoftは、月例24H2の更新プロセス中に今回の年次25H2更新を混合する方法を採用しました。

具体的には、25H2新機能は、無効フラグ状態で月例24H2更新に含まれ、25H2リリースと同時にこの無効フラグを有効にします。その後再起動すれば、新しいWin11 25H2となる訳です。先述のMicrosoftブログは、この移行容易性を強調しています。

Win11 25H2 Pro/Homeのサービス期間は、リリース後2年間。つまり、2027年秋までWin11 25H2を使えます。従来PC40TOPS以上NPU実装のAI PC両方対応のWin11 25H2です。

※両方対応のWin11AI専用Win12については、コチラの関連投稿を参照。

Win12発表なし背景

筆者は、今秋Win12発表を予想していましたが、結果は、Win11 25H2への年次更新でした。

その背景は、コチラの関連投稿で説明したWindowsAIエージェント向け標準プロトコルMCPModel Context Protocol)対応による開発者インパクトの大きさ、下図Win11シェア低迷シェア低迷などがあります。

WIndows 11(青)と10(紫)の2025年6月シェア(出典:statcount)
WIndows 11(青)と10(紫)の2025年6月シェア(出典:statcount)

Win10Win11の世界シェアは、未だ同程度です。Microsoftが思う程Win11移行は進んでいません。やむを得ず今年10月にEOSEnd Of Support)を迎えるWin10ユーザ向けに、セキュリティ延長サポートを実施する程です。

また、Win11シェア内の従来PC比が高く、この状態のままNPU必須のAI専用Win12をリリースした場合、ユーザのWindows離れを招く恐れもあります。

つまり、次期Win12の前に、Win10ユーザ取込みとWin11シェア拡大を目的に、従来PCAI PC両サポートのWin11 25H2リリースに至ったのだと思います。

Win11 25H2メリット

Win11シェア低迷は、Win10Win11の差の少なさです。専門家が強調するWin11メリットを、一般ユーザが感じられないのです。当初、最後のWindowsとしたWin10完成度の高さが原因です。

しかし、競合他社AppleGoogle比、AI関連で先行(と筆者が感じる)Microsoftが、このままAI戦略を続ければ、一般ユーザでも従来PCAI PCの差を実感できます。OfficeツールやブラウザEdgeMicrosoft AIアシスタントCopilotとのシームレスな連携強化によりAI活用メリットが誰でも簡単に判るからです。

クラウドが先行しているAI活用ですが、より強固なセキュリティのローカル(エッジ)AI利用やWin10で満足だったPCゲーマーのAI利用も増加します。Win11 25H2サービス期間中に、全ユーザにAI有用性が浸透すれば、次期AI Win12移行もスムースになるでしょう。

また、AI PC新規購入予定ユーザにとっても、クラウド/ローカルAIサービスをどの程度利用するかを冷静に判断できる期間となります。現在は高価なAI PC価格も低下するでしょう。

今年2025年から2029年の4年間でAGI(汎用人工知能)が実現するとの見解もあります(前投稿参照)。仮にAGI実現の場合、Win12要求仕様も変わる可能性があります。Win11 25H2サービス終了の2027年秋までは、AIが急成長する期間でもあります。

AI激変にはAI専用Win12より新旧サポートWin11 25H2の方が、幅広く対処できる可能性もあります。

SummaryWin11 25H2今秋リリース

Microsoftは、Windows11 25H2今秋リリースを発表しました。Win11 25H2Win11 24H2は、OSコア共有のため、月例の24H2更新時に25H2新機能を無効状態で含めて配布し、25H2リリースと同時に有効にする移行容易性が特徴です。

このWin11 25H2混合配布が、どの月例でどの程度行われるかは不明です。しかし、Win11 24H2が開始点ですので、Win11 25H2に移行するには全PCWin11 24H2化が必須です。

AfterwordRufus 4.7から4.9へ更新

Win11 24H2手動更新ツールRufusが、4.9へ更新されました。4.9更新は、4.8Windows ISOイメージ解析高速化に加え、バグ修正などです。Rufus 4.7のWin11 24H2手動更新方法が、4.9でもそのまま使えると思います。


Win11 24H2更新後のお勧め処理

Rufus 4.7を使ったWin11 24H2アップグレード要件を回避したWin11 23H2/Win10手動更新成功を418日に投稿しました。今回は、Win11 24H2更新後のお勧め処理を示します。

対象PCは、10年前Win8購入のThinkPad T440pです(第4世代Intel CPUCore i7-4800MQRAM 8GBTPM無し、500GB SSD交換済み)。つまり、24H2アップグレード要件を満たさない従来PCです。

アップグレード要件PC自動更新開始

52Microsoftは、24H2アップグレード要件を満たすPCへ、Win11 24H2段階的配布の最終段階を宣言しました。サイトの一部抜粋が下記です。

202552日現在の状況

Windows 11 バージョン 24H2 Windows 11 2024 Update)が広くご利用いただけるようになりました。設定のWindows Updateからバージョン 24H2 を段階的に展開する作業の最終段階に達しました。“

つまり、要件を満たすPCは、ユーザが何もしなくてもコチラの記事記載のアップグレート準備完了が通知されます。逆に、この準備完了通知が来ないPCは、24H2自動更新ができないPCです(サイト掲載の既知の問題の有無は除く)。

Windows 11 24H2アップグレート準備完了通知(出展:記事)
Windows 11 24H2アップグレート準備完了通知(出展:記事)

418日投稿は、この24H2自動更新ができないPCの手動更新方法です。要件を満たさない弊社PCでも、問題なくWin11 24H2が動作中です。但し、次章から示す24H2更新後の処理をお勧めします。

Windows.oldフォルダ削除

Win11 24H2更新時、自動作成される巨大フォルダが、Windows.oldです。更新前Windowsへリカバリする際に使います。

しかし、筆者経験では、Win付属ツールでのリカバリ成功率は低いです。対策にEaseUS Todo Backup Freeなどのバックアップツールを使っています。その結果、バックアップ容量をムダに浪費する巨大Windows.oldフォルダは不要です。削除方法は、

  1. Winキー+Iで、設定システム>ストレージを開き、一時ファイルの>クリック
  2. 以前のWindowsインストールに☑し、ファイルの削除クリック
Windows.oldファイルの削除
Windows.oldファイルの削除

自動インストール不要アプリ削除

24H2更新時、23H2/Win10の従来アプリはそのまま維持できます。しかし、OneDriveTeamsなどのMicrosoft推薦アプリも更新時に自動インストールされます。特にOneDriveは、厄介な起動時アプリです。これらアプリを使わないユーザは、手動で削除します。削除方法は、

  1. Winキー+Iで、設定システム>アプリを開き、インストールされているアプリの>クリック
  2. アプリリストから不要アプリを選択し、・・・(その他のアプション)をクリックし、アンインストールクリック
自動インストール不要アプリの削除
自動インストール不要アプリの削除

パフォーマンス安定後の24H2評価

24H2更新後、弊社ノートPCは、無操作でも冷却ファンが回り続けました。この時のタスクマネージャーのパフォーマンスモニタが下図です。おそらく、24H2システムを自動で再構成しているのだと思います。

タスクマネージャーパフォーマンスモニタ例
タスクマネージャーパフォーマンスモニタ例

このシステム再構成中は、ユーザ操作の反応が鈍くなります。弊社T440pの場合、更新直後はCPU/ディスク使用率が100%近くで、更新後24時間位は実用になりませんでした。

この原因がアップグレード要件を満たさないためか、または、PC能力自体が低いためかは、不明です。更新Win11 24H2を評価するなら、パフォーマンスモニタを確認し、システム安定化後をお勧めします。

SummaryWin11 24H2更新後のお勧め処理

52日からWin11 24H2段階的配布の最終段階となりました。Win11 24H2アップグレード要件を満たすPCは、自動で更新準備が完了します。更新準備完了とならないPCは、要件を満たさないPCです。

要件未達PCは、手動24H2更新が必須です。Win11 23H2/Win10サービス終了(EOS)が1014日、これ以降はPCのセキュリティを維持できないからです。24H2手動更新でEOS20261014日に変わりますので、従来PC1年延命効果もあります。

Rufus 4.7での24H2手動更新方法は、4月18日投稿を参照頂き、本稿は、24H2手動/自動更新後のお勧め処理を示しました。

  1. 巨大Windows.oldフォルダ削除
  2. 自動インストール不要アプリ削除
  3. パフォーマンス安定化後の24H2評価

パフォーマンス安定化を待たずに24H2評価はできません。弊社10年前のT440pノートPCでさえ、パフォーマンス安定化後はエッジAIを使わない従来PCとしてWin11 24H2が快適(?)に動作します。

本稿はテスト運用も兼ねてこの手動更新T440pで作成しました👍。

AfterwordT440pタッチパッド交換レジストリ再修正

T440pタッチパッド交換(左:一体型、右:独立型)
T440pタッチパッド交換(左:一体型、右:独立型)

Win 23H2のレジストリ修正が、一部24H2へ反映されません。一例が、弊社T440pの独立ボタンクリックパッドの交換です。一体型が標準ですが、使いにくいため独立型へ変えました。この変更にレジストリの手動修正が必要ですが、更新24H2にこの修正は反映されません。

レジストリ手動修正の場合は、regファイルとして修正を保存し、24H2更新後、このregファイルをクリックすると修正が反映されます。


Rufus 4.7でWindows 11 24H2手動更新成功

49日、Rufus 4.6からRufus 4.7へ更新されました。ChangeLog.txtを見る限り、4.7Windows関連の変更はありません。しかし、念のため新しいRufus 4.7を使ってWin11 23H224H2へ手動更新し成功しました。

Win11 23H2/Win10サービス終了1014日より前のユーザの好きなタイミングで、Win11 24H2アップグレード要件を回避した手動更新が可能です。

従来PC1年延命効果

最後のWindowsと言われたWin10サービス終了が今年1014日、Win11 23H2もサービス期間は2年ですので、同じ1014日にサービス終了です。現在Win12発表が無いため、Win11 23H2/Win10ユーザは、サービス終了より前にWin11 24H2アップグレートが必須です。

Rufus 4.7は、ユーザが手動でWin11 24H2へアップグレードできるツールです。様々なアップグレード要件も次章で示すように回避可能です。要件を満たさないWin11 23H2/Win10でもWin11 24H2更新ができます。

但し、24H2へ更新してもリアルタイム翻訳などのエッジ(端末)AI機能は使えません。従来PCは、40TOPS以上のNPUなどCopilot+ PCAI PC)要件を満たさないからです。それでも、24H2サービス終了202610月迄、1年間の延命効果があります。

PDF要約などNPUを使わないクラウドAI機能は、従来PCでも使えます。

Rufus 4.7Win11 24H2手動アップグレート方法

Win11 24H2手動アップグレードは、ツールがRufus 4.7に変わっただけでRufus 4.6と全く同じ方法です。

Rufus 4.7Windows 11 24H2手動アップグレード方法

準備
  1. Win11 23H2バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
  2. Win11 24H2ディスクイメージダウンロード
  3. Rufusを実行しWin 11 24H2インストールUSB作成
更新
  1. Win11 23H2起動状態でインストールUSB setup実行
  2. Win11セットアップダイアログに従い数回クリック
  3. Win11 24H2大型更新完了

Win11 24H2ディスクイメージも最新版になりました。新にダウンロードしインストールUSBを作成してください。Win11 24H2アップグレード要件回避は、準備3実行中に設定します。全て回避した弊社PCの例が下図です。

Windows 11 24H2アップグレード要件回避の設定
Windows 11 24H2アップグレード要件回避の設定

手動更新後のWin11 24H2所感

NPUを持たないWin11 23H2Win11 24H2へ更新しても特に変わりはありません。敢えて示すと、右クリックメニューアイコンに説明が加わった、シャットダウンダイアログがシンプルになったなどです(下図)。

Rufus 4.7によるWin11 23H2からWin11 24H2更新成功
Rufus 4.7によるWin11 23H2からWin11 24H2更新成功

これら見た目変更程度なら、24H2トラブルが長引く現状は考えにくいとMCU開発者の筆者は思います。まして、OSコアを大幅変更する必要も無かったでしょう。筆者が、24H2トラブル継続の主因は、次期Win12前準備、つまりAI PC起因と考える理由が、24H2外観変化の少なさです。

逆に、従来PCWin11 23H2から24H2へ更新すれば、NPU非実装のためエッジ(端末)AI機能は使えませんが、サービス終了を1年間伸ばすメリットはあります。

関連投稿:従来PCAI PC(Win12)2層対応Win11 24H23章)

SummaryRufus 4.7Win11 24H2手動更新成功

Win11 23H2/Win10ユーザは、Rufus 4.7を使うと20251014日サービス終了前の好きなタイミングで、Win11 24H2手動更新ができます。更新時、Win11 24H2アップグレード要件回避も可能です。

従来PCは、NPU無しでCopilot+ PC要件も満たさないため、24H2更新後もエッジAI利用はできません。しかし、Win11 24H2サービス終了202610月迄、従来PC1年延命メリットがあります。

Afterword:起動OneDrive再インストールと次期AI PC検討

Win11 24H2更新時、OneDriveTeamsなどWin11 23H2で筆者削除アプリが、勝手に再インストールされます。特にOneDriveは、起動アプリになります。使わないユーザは再削除など対応が必要です😠。その他の24H2更新後のお勧め処理は、コチラの投稿を参照ください。

弊社Win11 23H2運用4PCの内1PCのみRufus 4.7で先行して24H2更新を行いました。残る3PC1014日迄に更新します。未だ24H2既知の問題が残っているため、後回しがより安全です。4PCそれぞれを202610月迄に延命し、次期AI PCはこの延命1年間で冷静に検討します。

なお、Win10からWin11への更新は、コチラの記事も参考になります。

Rufus 4.6でWindows 11 24H2アップグレード成功

2024年10月21日、Rufus 4.6がリリースされました。Rufus 4.5改版の結果、Microsoft公式のCPUリストに掲載が無い古いCPUでもWindows 11 24H2へアップグレードできました。

ダウンロードリンク タイプ プラットフォーム サイズ 日付
rufus-4.6.exe 標準 Windows x64 1.5 MB 2024.10.21
rufus-4.6p.exe Portable Windows x64 1.5 MB 2024.10.21
rufus-4.6_x86.exe 標準 Windows x86 1.6 MB 2024.10.21
rufus-4.6_arm64.exe 標準 Windows ARM64 5.1 MB 2024.10.21

Win11 24H2をWin11 23H2へリカバリし再度Rufus 4.6トライ

CPU要件を回避すべくRufus 4.6が開発中であることは、GitHubに掲載されていました。弊社は、代々Rufusを使ってWin11アップグレードを行ってきたので、今秋の24H2もRufus 4.6でトライします。

そこで、10月11日投稿Afterword章の方法で先行手動Win11 24H2アップグレードしたPCを、元のWin11 23H2へリカバリし、これにRufus 4.6で24H2へ手動アップグレードできるかを試します。

Windows 11 24H2からWindows 11 23H2へリカバリ、Rufus 4.6を試す
Windows 11 24H2からWindows 11 23H2へリカバリ、Rufus 4.6を試す

Rufus 4.6のWin11 24H2アップグレード方法

Rufus 4.6実行ファイルは、リンク先からダウンロードするだけです。PCインストールは不要です。

Rufus 4.6を使ったWin11 24H2アップグレード方法が下表です。Win11 23H2起動状態で24H2インストールUSB setup実行に注意するぐらいで、あとは簡単、ネット速度やPCにも依りますが、準備・更新ともに約1時間で完了します(準備1:23H2バックアップ除く、詳しくは、過去投稿参照)。

Rufus 4.6のWindows 11 24H2手動アップグレード方法
準備
  1. Win11 23H2バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
  2. Win11 24H2ディスクイメージダウンロード
  3. Rufusを実行しWin 11 24H2インストールUSB作成
更新
  1. Win11 23H2起動状態でインストールUSB setup実行
  2. Win11セットアップダイアログに従い数回クリック
  3. Win11 24H2大型更新完了

準備3のUSB作成中に表示されるダイアログが、アップグレード要件回避チェックボックスです。Rufus 4.5と全く同じダイアログですが、4.6は古いCPU要件も回避します。これによりRufus 4.5ではNGであったWin11 24H2手動アップグレードは、Rufus 4.6で成功、当該PCの正常動作を確認しました。

Rufus 4.6のアップグレード要件回避チェックボックス
Rufus 4.6のアップグレード要件回避チェックボックス

Rufus 4.6により、Microsoftの段階的ロールアウトを待つことなく、ユーザの好きなタイミングでWin11 24H2アップグレードができます。

Rufus 4.6解説

Rufus 4.6の解説が、コチラの記事にあります。Microsoftが今後導入すると予想される厳しい要件に対しRufus将来性などの懸念が示されています。

しかし、Windows存続・活用にRufusは必須ツール、これが弊社認識です。ウイルスとワクチンに似ています。もちろん、Rufusがワクチンです。

Win11 24H2既知の問題

Win11 24H2アップグレードの既知の問題とMicrosoft対処がコチラの記事にまとめられています。要するに、これら問題が解決するまでは、手動アップグレードは避けた方がBetterということです。

但し、これは元々アップグレード要件を満たす普通のWin11 23H2 PCでの話です。

Win10や古いCPUのWin11 PCにとっては、来年2025年10月のWin10/Win11 23H2サービス終了までに、何もしなければ当該PCの廃棄/Lunix Mint載せ替え/新PC購入などの選択に迫られます。

これら切迫PCに対し、Rufus 4.6はWin11 24H2アップグレードを可能にします。その結果、Win11 24H2サービス期間の2026年10月までの2年間Windowsを使い続けられること、これが何よりも大きいと思います。この延命期間に当該PCの今後を検討できるからです。

PCは、単なる筆記具の置換えから、生成AIを使ったAIアシスタント活用のAI PCへの大変革期です。延命期間と大変革期が重なる次期PCの選び方は、コチラの投稿を参照してください。

Summary:Windows 11 24H2 Rufus 4.6アップグレード成功

Rufus 4.6でWindows 11 24H2アップグレード成功
Rufus 4.6でWindows 11 24H2アップグレード成功

Rufus 4.6を使うと、Microsoft公式IntelAMDリストに掲載無しの古いCPUでも、Windows 11 24H2へ簡単にアップグレードでき、その後、安定動作も確認しました。

24H2アップグレードで得た2026年10月までの2年のサービス期間中に、当該PCをAI PCとして使えるかなど次期PC検討ができます。

Afterword:例年比多いWin11 24H2トラブルとARM64

Win11 24H2既知の問題以外にも、多くのアップデートトラブルが散見されます。原因は、OSコア変更でしょうか、少なくとも弊社利用アプリ互換性は問題無しでした。AI PC大変化期の始まりでMicrosoft対応部門は、トラブルが収束するどころか未だに発散気味、大変でしょう。

また、Rufus 4.6ダウンロードリンクのx86/x64とARM64実行ファイルサイズ差も気になります。処理フローチャートは同じハズ、これ程差が生じる原因も知りたいです。


Windows 11クリーンインストメモ

Windows 11 22H2をWin11 23H2へアップグレートしたところ、エクスプローラが動作しません。様々な対策でも治りません。結局、Win11 23H2のクリーンインストールで解決しました。

本クリーンインストールで得た情報をメモとして残します。

Summary:Win 11 23H2クリーンインストールメモ

・Win11 23H2クリーンインストは、Win11付属回復ツール、または、Rufusツールを使う2方法あり。

・回復ツールは、個人ファイル保持、アプリ&設定&個人ファイル全削除の2オプションあり。
・回復ツールのWin本体は、クラウド経由ダウンロード、または、PC内から回復。
・回復ツールは、まっさらでクリーンなWindowsを回復。
・クリーンWindowsは、MicrosoftオンラインアカウントとOneDrive利用が前提。
・ネット接続速度が遅い、または、OneDrive同期を使わないユーザには不向き。

・Rufusツールは、Win11アップグレードと同じ方法でクリーンインスト。
・Rufusツールは、個人ファイル保持、アプリ&個人ファイル保持、アプリ&個人ファイル全削除の3オプション。
・クリーンインストのみの回復ツールに対し、Rufusはクリーンインストや既存アプリを残しOS再インスト可能。
・既存アプリを残す場合は、OSトラブル継続の可能性も残る。
・クリーンインスト中のWindowsユーザエクスペリエンスは、アップグレートと同じ要件設定可能。

・Win11 23H2クリーンインスト時間は、回復/Rufusどちらの方法でも丸1日程度必要。
・インスト中は、PCモニタ前から離れ難いので、文庫分などを片手に気長に処理終了を待つ心がけ必要。

筆者は、Rufusツールで個人ファイルのみ保持し、Win11 23H2クリーンインストを行いました。エクスプローラ非動作が治り、現在、安定動作しています。

3年ぶりのWindowsクリーンインストール

弊社は4台のWin11 PCを所有しています。エクスプローラ非動作PCは、2020年Win 10から使ってきました。Win10時代は、何回かOSクリーンインストールをしました。しかし、Win11にアップグレード後は、他の3PCを含めクリーンインストは不要でした。振り返ると3年ぶりのWindowsクリーンインストです。

3PCは、問題なくWin11 23H2へアップグレードし安定動作中です。問題のPCと他PCの搭載アプリケーションは、同じです。原因は、よく言われる相性でしょうか? 相性起因ならクリーンインストしか手は無いことは、過去の経験上知っています。

そこで、ネット上の様々なエクスプローラ非動作対策を試しました。例えば、CCleanerを使う、エクスプローラ非動作レジストリを手動で動作時へ戻す…などなどです。が、結局Microsoftサイト記載のシンプルな対処方法の3番目、Windows再インストに帰着しました😭。

Microsoftサイトのエクスプローラ非動作対処
Microsoftサイトのエクスプローラ非動作対処

Win11 23H2クリーンインストール2方法

Win11 23H2クリーンインストは、Windows付属回復ツールを使う方法とRufusを使う方法の2つあります。お勧めは、Rufus方法です。先ずは、MicrosoftサイトのWindows付属回復ツールの方法を説明します。

Win11付属回復ツールのクリーンインスト

付属回復ツールは、Windowsキー+Iキーで表示されるダイアログの、システム>回復で行います。更に回復は、「個人用ファイルのみ保持」と、「個人用ファイル&アプリ&設定の全てを削除」の2オプションがあります。

Win本体のクリーンインストは、両オプションともクラウド経由ダウンロード、または、動作PCローカルから行う選択肢があります。

Win付属回復ツールは既存アプリや設定は削除
Win付属回復ツールは既存アプリや設定は削除

クラウド経由は、ネット接続速度が遅い場合、Win本体ダウンロードに時間が掛かります。PCローカルから行う方法は、ローカルシステムに損傷などが無いことが絶対条件です。

どの方法でも付属回復ツールは、「既存アプリやOS設定は削除」します。従って、まっさらでクリーンなWindowsが回復します。

また、クリーンインスト後、最初のWin11 23H2起動時に、個人用ファイルとOneDrive同期を自動的に開始します。ネット接続速度が遅い場合、これは問題です。個人用ファイルを削除した場合はもちろん、残した場合でも同期完了までに時間が掛かるからです。

付属回復ツールは、MicrosoftオンラインアカウントとOneDrive利用が前提です。Microsoft推薦Windowsの使い方で、ネット接続速度も速いユーザには適した方法です。

Rufusツールのクリーンインスト

お勧めのRufusを使うクリーンインスト方法は、Win11 23H2アップグレード方法と同じです。

違いは、旧22H2からRufus作成のSetup.exeを実行するか、または、問題発生の23H2からSetup.exeを実行するかのみです。前者がアップグレート、後者がクリーンインストです。

つまり、Rufusは、ダウンロード済みWindowsを、ユーザ設定に基づいてPCへインストするだけです。旧バージョンへ実行すればアップグレート、既存バージョンへ実行すればクリーンインストツールになる訳です。

但し、本PCはエクスプローラが動作しませんので、Windowsキー+Rキーでファイル名指定実行ダイアログを表示し、Rufus作成Setup.exeを参照実行しました。

Rufusの方法は、「個人データのみ保持=アプリは削除」、「アプリ&個人データともに削除」、「アプリ&個人データともに保持」の3オプションがあります。初めの2オプションは、付属回復ツールと同じ、最後がRufus独特のオプションです。

付属回復ツールと同様、まっさらなWindowsにするには、アプリ削除が必要です。

しかし、既存アプリ全ての再インストは手間と時間が掛かります。従って、トラブル原因アプリが明確な場合には、そのアプリのみをクリーンインスト前に手動で削除し、その後、アプリ&個人データ保持で再インストすることもできます。

このように、クリーンインスト自由度が高いことがRufusお勧めの理由です。

付属回復ツールがOS完全クリーンインストのみを行うのに対し、Rufusツールは既存アプリも残しつつOS再インストもできる訳です。従って、トラブル継続の可能性も残りますが、その分アプリ再インスト手間は減ります。

また、ネット接続速度が速いカフェなどで別途Win 11 23H2ダウンロードを行えば、Rufusツールの事前準備は済みますので、付属回復ツールに比べ作業時間が短くなります。Windowsユーザエクスペリエンスも、アップグレード要件回避と同じ設定が使えます。

Rufus 4.3のアップグレード要件回避ダイアログ
Rufus 4.3のアップグレード要件回避ダイアログ

クリーンインストールお役立ちツール

その他、Win11クリーンインスト時に役立つツールを紹介します。

PGLST:既存インストのアプリリスト作成ツール。Win10用だが、Win11でも動作。クリーンインスト後、アプリを再インストする際に役立つ。

Refreflect_home(無償版):SSD/HDDクローン作製ツール。無償期間中でも、他クローンツールにはできない容量減少クローンもできる。クリーンインスト前SSD/HDDは保持し、別SSD/HDDでクリーンインストオプションを試すなどの際に役立つ。

ExploerPatch:Win11タスクバーを、Win10同様の左右サイド配置や透明化も可能にするツール。Win11 23H2でもWin10タスクバー復活が出来るのは嬉しい。但し、OSトラブル確率も高まるらしい。また、タスクバー右サイド配置は、Win 11 Copilotの動作と重なり煩わしい。お勧めはしないが嬉しいツール。

Afterword:ついでにOffice 2019からMicrosoft 365へアプリ変更

アプリクリーンインストのついでに、2023年10月10日にメインストリーム終了のOffice 2019を、年額払いサブスクリプション型Microsoft 365へ替えました。1TBもの巨大クラウドストレージが使えます。

文書作成アプリを、買い切り型Office 2019/2021からサブスクリプション型Microsoft 365へ変えるユーザは、今後増えると思います。そこで、Office 2019からMicrosoft 365へのアプリ変更作業をメモに残します。

・Microsoft 365インスト前に、Office 2019アプリ完全削除必須。専用ツールをMicrosoft用意。
・完全削除ツールは、同時にVisio 2019もPCから削除。個人Officeファイルは残る。
・削除後、新にMicrosoft 365(Word/Excel/PowerPoint/Outlook/OneNote)をPCへインスト。
・現在のMicrosoft 365のWord/Excelは、Office 2019のWord/Excelと見た目、操作同じ。
・個人Office 2019ファイルのMicrosoft 365読込み問題なし。
・Microsoft 365クラウドアプリに筆者がよく使うVisioあり。その他多くのクラウドアプリあり。

Microsoft 365アプリ一覧
Microsoft 365アプリ一覧

・Microsoft 365個人ファイル保存先は、ローカル、クラウドストレージ、両方可能。同期も可能。
・Microsoft 365本体ダウンロードは、直ぐに終わると表示されるが、高速ネット必要。

今後PCには、少なくとも100Mbps以上のネット接続は必要と感じたWin11クリーンインストでした。


Surface Pro 4 Windows 11 22H2手動アップグレード

Microsoft Surface Pro4(出展:www.comptoir-hardware.com)
Microsoft Surface Pro4(出展:www.comptoir-hardware.com)

知人のMicrosoft Surface Pro 4 (第6世代Core m3、RAM/4MB、SSD/128MB、解像度/2736×1824、Windows 10 22H2)を、Rufus 3.21を使って最新Windows 11 22H2へ手動アップグレードしました。

アップグレード後のWin11 22H2で、Word/Excel、ブラウザ、動画視聴など快適に動作中です。

Surface Pro 4

2015年11月発売のSurface Pro 4は、2-in-1。いわゆるノートPCとタブレット端末を一体化し、自宅、職場など、あらゆる場面に適応するようにMicrosoftが開発した12.3型ノートPCです。

スペックから判るように、Word/Excelと動画視聴が知人の主な用途です。公式Win11アップグレード要件を満たさないため、Windows 10のまま利用中でした。

現状ハードウェアやWin10利用に何ら問題がないものの、Win11アップグレートできれば嬉しいので可能か?と相談を受けました。

Win11要件未達PC手動アップグレート

Microsoft Media Creation Toolの代わりにRufusを使うと、Win11要件未達PCを手動でアップグレードできます。

前回投稿は、Rufus 3.20を使いました。今回は、2022年11月28日更新のRufus 3.21を使います。投稿済み更新手順を再掲します。

変更点は、Win10/11共に最新版22H2へ変わったこと、アップグレート前のSurfaceは、Win10 22H2へ更新済みであることです。

Windows 11 22H2手動大型更新手順
準備 1. Win10 22H2バックアップ(更新失敗リカバリ対策)
2. Win11 22H2インストールメディアダウンロード
3. RufusでWin 11 22H2インストールUSB作成
更新 1. Win10 22H2起動状態でインストールUSB setup実行
2. Rufusダイアログに従い数回クリック
3. Win11 22H2大型更新完了

Rufus 3.21

Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成
Rufus 3.21のWindows 11 22H2インストールUSB作成

準備3.のRufus 3.21によるWin 11 22H2インストールUSB作成の様子です。USBは、8GB容量でOKです。

Rufus 3.21のWindows 11インストールスキップ画面
Rufus 3.21のWindows 11インストールスキップ画面

更新2.のRufus 3.21 Win11インストールスキップダイアログです。全項目スキップしました。

Win11インストールスキップ内容が、Rufus 3.20に比べより判り易くなりました。また、Rufus 3.21では、Win10のusernameが自動的にダイアログへ設定されます。

このusernameローカルアカウントで、Win10アプリケーションとユーザデータ保持のままWin11へアップグレードができます。

ネットワーク速度によりますが、準備・更新含め半日程度でWin11手動アップグレードが完了します。

Windows 11 22H2 Surface Pro 4

Win11アップグレード後のSurface Pro 4は、搭載メモリが4MBと少ないため動画再生時8割程度の使用量、CPU/GPU使用率も高いです。

しかし、Word/Excelやブラウザ、動画視聴などの知人想定用途では快適に動作します。筆者は、特に不満や性能不足は感じません。解像度2736×1824の動画再生は、字幕エッジが綺麗に見えます。また、2-in-1のため、モニタが持ち方により縦横に変化しますので、Win11デフォルトタスクバー中央配置も便利です。

本手動アップグレートにより、ご要望どおり知人自身でWindows 11 22H2 Surface Pro 4を試せます。不満ならば、バックアップを使ってWin10へも戻せます。

また、弊社Win11 PCの2ヶ月実績投稿から、本SurfaceをWin11のまま継続利用しても、Windows Updateなどの運用問題は生じないと思います。

Windows Security Update Bリリース配布

Windows Security Update 1月11日Bリリース
Windows Security Update 1月11日Bリリース

2023年最初のWindows Security Update Bリリース配布が、1月11日(水曜)に始まりました(再起動必要)。Bリリースは、適用必須です(関連投稿:3種の累積更新プログラム)。現在、弊社PCは、特に問題なく適用済みです。