CS+ for CC V3.02.00へのリビジョンアップトラブル

ルネサスツールニュース2015年10月16日号でCS+のリビジョンアップが発表されました。
CS+ for CA, CXは、問題なくリビジョンアップできますが、お使いのセキュリティソフトによってはCS+ for CCは、再インストールの可能性があります。

リビジョンアップ方法

リビジョンアップ内容は、Windows 10サポートや付属ツールの機能追加などです。アップデートは、アップデートマネジャの起動で行います。CS+ for CA, CXまたはCCのアップデートマネジャでダウンロードとインストールを実行すると、現状のCS+バージョンが最新版へリビジョンアップされます。

アップ後、適当なプロジェクトを開いて再ビルドし、「ビルド成功でリビジョンアップ完了」を確認します。

トラブル原因(推測)

トラブル原因は、恐らくセキュリティソフトAvast(最新無償版)とCS+ for CCの相性です。
これまでも何回かCS+リビジョンアップ後にAvastからワーニングメッセージが出力されたことがあり、その都度Avast側を調整し対処してきました。今回も対処しましたが残念ながら、CS+ for CCは再インストールとなりました。

また、別の原因としては、CS+ for CA, CXとfor CCの共通部と個別部のインストール順番の可能性もあります。CS+ for CCのみをインストールしており、このアップデートだけならトラブル無しかもしれません。

私の環境は、Windows 10 Pro/Home 64ビット版と無償Avastで、両方のCS+をインストールしており、対応デバイスはRL78のみです。この組合せ以外の方は無関係かもしれません。この方々は、トラブル内容と対策はスキップして、マーフィーの法則へジャンプしてください。

トラブル内容と対策

CS+ for CA, CXは、従来同様、何の問題もなく正常終了します。問題は、CS+ for CCです。

アップデートマネジャの正常終了後、旧プロジェクトを開くと、プロジェクト差分情報が出力されます。今回のリビジョンアップで「CC-RL関連の変更点」が、出力パネルに表示されます。この後、再ビルドすると、下記エラー(E)とワーニング(W)が表示されビルドが失敗しました。

(E)         E0511154            E0511154:CC-RLを構成するファイル” CS+\CC\CC-RL\V1.02.00\Bin\asrl.exe”が見つかりません。再インストールしてください。
(W)        W0511179           W0511179:この評価版は残り60日間有効です。

(W)発生は、ツールニュースに記載されており問題ありませんが、(E)は、再インストールしか解決手段がありません。CS+統合アンインストーラで該当分を選択アンインストール後、再度、最新CS+ for CC最新版V3.02をダウンロード&インストールが必要でした。

マーフィーの法則

別の処理で忙しい時に限ってこのようなトラブルになるのは、マーフィーの法則でしょうか?

OS:Windowsとセキュリティソフト、対応デバイスさらにハード構成も含めると、CS+の動作環境は、無限かもしれません。表記トラブルは、ノートPCと自作デスクトップPCの両方で発生しました。平常時のバックアップとリカバリの重要性を再認識させてくれる重大インシデントでした。

「別処理のやる気」を無くさせるのに十分な手間と時間がかかることには注意したいです…_| ̄|〇。

RL78マイコンコーステキスト、CC-RL表記でRev.2更新

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RL78マイコンコースのテキストがRev2.00へ更新されました(8/20ルネサスサポート情報 Vol.255)。

目次は、旧版Rev.1.30と全く同じです。どこが更新されたかは、P242の履歴を見ても、発行年月日の記載のみで解りません。内容を見ると、記載ソースが、CA78K0RからCC-RL変わっていました。

ルネサスが、マイコンハードウエアに「より重点」を置いて他社と差別化する方針ならば、コンパイラもCC-RLに統一されるでしょう。また、IDEもCS+から、Eclipseベースのe2 studioを使う日が来るかもしれません。

最近は、日本語対応の技術情報サイトが激減しています。また、Windows 10のCortanaも日本語対応は後回しです。e2 studioも、手間がかかる日本語ではなく、英語版のみもあるかもしれません。

速報 Windows10 Homeで各社マイコンIDE起動確認

Windows10 Home
Windows10 Home
Wnidows10で動作中の各社マイコンIDE
Wnidows10で動作中の各社マイコンIDE

7月29日から配布開始されたWindows10 Homeで、ルネサスCS+、NXP LPCXpresso、フリースケールKDSの各社マイコンIDE起動を確認しました。

予約後、順次Windows10へのUpdateが開始されています。私のノートPC:Windows8.1無印64bit版が、無事Windows10 HomeへとUpdateされました。早速、各社のマイコンIDEを起動しましたが、問題なく動作しています。今のところ。

Windows8の時と比べると、問題が少ない感じがします。他の開発PC:Windows 7 UltimateとWindows8.1 Proは、Updateを遅らせ様子をみる予定でしたが、この感じだと全てUpdateしても良さそうです。

Windows10 HomeはUpdateをコントロールできない

Windows10 Homeは、Windows自身のUpdateタイミングをユーザがコントロールできません。コントロールパネルにWindows Updateが無いのです。意識しなくても自動的に常に最新Windowsが使える反面、更新による既存アプリの動作トラブルリスクもはらんでいます。

リスク回避には、Windows10 Pro以上の版に備わるUpdateタイミングコントロールが必要です。しかし、結局、最新OSで正常に動くことがWindowsアプリには要求されるでしょう。Windows10アプリ開発は、これまで以上に大変そうだと感じるのは私だけでしょうか? 各社のIDE開発担当者の負担は、増える一方です。

EclipseベースのIDEが増えつつあるのは、こうした背景があるのかもしれません。ルネサスのCS+は、独自開発の使い易いIDEですが、Eclipseベースのe2 Studioも視野に入れる必要があるかもしれません。