2012年8月、Renesas Starter Kit for RL78/G13(RSK RL78/G13と略)が日本発売されました。USやヨーロッパでは、2011年11月には発売中でした。早速購入を検討中ですが、気になる点があるので、まとめます。
キット内容は、RL78/G13マイコンR5F100LEAFB (ROM:64KB、RAM4KB、Flash4KB)実装のボードと、LCDディスプレイ、E1エミュレータから成るハードと、統合開発環境:IDEです。日本仕様:R0K50100LS000BEは、IDEがCubeSuite+無償版、US/Euro仕様:YR0K50100LS000BEは、IDEとしてIAR’s Embedded Workbench機能制限版です。どちらも、E1以外にテクニカルサポートなしは、同一条件。
気になる点は、その価格差です。2012年9月現在、R0K50100LS000BEもYR0K50100LS000BEもチップワンストップから購入可能ですが、R0K50100LS000BEは29000円、YR0K50100LS000BEは20900円です。同一ハード構成で、IDEが違うだけで、8100円もの価格差があります。
因みに、ボード実装マイコンは、CubeSuite+無償版で開発できますので、価格差が生じる理由が判りません。また、RL78/G14のRSKも販売開始されましたが、こちらもUS/Euroではe2StudioというIDEが実装されていて、日本仕様のCubeSuite+とは異なります。
結局、RL78/G13とG14のIDEは、CubeSuite+、IAR’s Workbench、e2Studioの3種類あることが判ります。IDEですので、それぞれに機能差があるとは考えにくく、動作環境(Windows/Mac/Unix)やライセンス等の差のハズです。ということは、価格が安いUS/Euro版のYR0K50100LS000BEを購入し、無償版CuteSuite+をインストしても問題なさそうです。
ROM容量64KB以下のRL78/G13開発ボードとして、RSK RL78/G13は理想的ですが、外見から判断する限り同一ハードですので、US/Euro仕様のYR0K50100LS000BEを購入して別途CubeSuite+無償版をインストするか、初めから日本仕様のR0K50100LS000BEを購入するか検討中です。