AI PC選択肢は3形態あります。デスクトップPC、ミニPC、ノートPCです。自作PC歴20数年の筆者が、次期AI PCにミニPC:ASRock製AI BOX-A395を選ぶ理由を示します。

3選択肢の特徴
可搬性重視なら断然ノートPCです。必要機器が全てキーボードと一体化しているからです。但し、加齢による視力低下のため、16インチモニタ搭載でも使い難さがあります。
拡張性重視ならデスクトップPCです。PCI Express(PCIe)拡張スロットやメモリスロットに余裕(空き)があるため、PC購入後でも機能追加や性能向上が可能です。接続モニタも自由にサイズが選べます。
デスクトップPCとノートPCの中間がミニPCです。筐体小型化のため、ストレージ用M.2スロットに拡張性(空き)がある場合もありますが購入製品の拡張性はデスクトップPC比、低いです。
同一性能のPC購入価格は、ノートPC>ミニPC>デスクトップPCの順番です。ミニPCとデスクトップPCは、キーボードやモニタも別途必要です。
メイン自作PC経験
筆者は、BTO(Build To Order)可能なIntel CPU製デスクトップ自作PCが好きでした。コスパが高いPCを初期投資が少なく構築できたからです。但し、最近は既製PCのコスパも良くなり、BTO PC優位性は少なくなりました。
自作PC最初の数年はUSB2からUSB3、ストレージ拡張なども容易でした。しかし、Intel CPUは、CPU性能向上がマザーボードCPUソケット変更とリンクしているため、結局マザーボード再購入が必要でした。
一方、AMD CPUは、同じCPUソケット(AM4)で数世代CPUに適用できたため、筆者の好みはAMD CPUへ変わりました。最新CPUソケットAM5は、TDP170W、DDR5メモリとPCIe 5.0対応でAM4 CPUクーラ互換性もあります。AM5ライフサイクルは、今のところ2027年以降(2028年頃)と言われます。

現行のメインPCは、AM4ソケットのデスクトップPCで、2~3年毎に冷却FAN交換が必要な他は購入ハードウェアのまま運用中です。
筆者の自作メインPC経験を振り返ると、デスクトップPC拡張性利用は無し、定期FAN交換による購入性能維持が運用方法でした。
サブノートPC経験
また、外出先利用サブPCに14インチノートPCも所有していました。ノートPCライフサイクルは、5年以上とデスクトップPC比長くなりました。サブPC利用頻度が低いためです。しかし、前述の加齢により16インチノートPC買換えとなりました。
つまり、「デスクトップ/ノートPC共に購入製品性能のまま2~3年毎の冷却FAN交換」が、筆者のPC運用方法と言えます。
AI PCハードウェア要件と懸念事項
満足できるローカルAI PCのLLM処理には、APU(NPU+GPU+CPU)と大容量・高速RAMが必須です。対応には新しいPCハードウェア購入が必要で、AMD製Ryzen AI Max+ 395と128GB(LPDDR5X-8000 MT/s)搭載機が現在の次期AI PC候補です。
この候補で筆者が気になるのは、高速RAM拡張性です。
通常デスクトップPCは、4本メモリスロットがあり2本がRAM実装済み、残りが拡張用です。RAM拡張時、メモリとマザーボードの相性が悪いと、OS起動なしなどのトラブルが頻発します。経験上回避には、購入時から相性の良い十分なメモリ量実装が好ましいと思います。
また、スロットソケットによる8000 MT/s高速RAM追加も不安要素です。例えば、ミニAI PCのFEVM FA-EX9の場合は、マザーボードのAPU近傍に8個RAMが直接ハンダ実装済みです。製品出荷テストでRAM実働も確認済みなので安心してPC運用ができます。
次に気になる点は、冷却FAN交換です。
FAN交換は小型PCになるほど大変です。小型筐体のため12/14㎝汎用FANが使えないからです。殆どのノートPCは、専用FAN冷却ですので、入手性が悪く高価です。
これら懸念事項を考慮すると、Ryzen AI Max+ 395と128GB(LPDDR5X-8000 MT/s)RAM搭載で冷却FAN交換も容易と思われるASRock製ミニAI PCのAI BOX-A395が、次期最有力AI PC候補です。
AI BOX-A395日本提供価格は不明です。MINISFORUM社MS-S1 Max よりは安く、GMKtec社EVO-X2/BitPC社FEVM FA-EXと同程度だと嬉しいです。
Summary:ミニAI PC:AI BOX-A395選定理由
AI PCは、NPUなどの専用ハードウェアが必須です。筆者20数年の自作PC経験から、RAM拡張性は無いもののLLM処理に十分な高速128GB RAM実装済みで、冷却FAN交換も容易なASRock製ミニAI PCのAMD Ryzen AI Max+ 395搭載AI BOX-A395を最有力候補にした理由を説明しました。

AI PCはパーソナルアシスタントになります。メインAI PC/サブAI PC間アシスタント同期方法が不明の現在、信頼性と長寿命、メイン/サブ共用も可能なミニAI PCが最適な形態だと思います。
Afterword:LLM必須容量は減る可能性あり
コチラの記事でLLMメモリ量を大幅削減する量子化技術が発表されました。量子化とAI回答精度は反比例しますが工夫次第なのでしょう。ローカルAI PCも過渡期ですね。
