LibreOffice Fresh更新とDraw使い方のコツ

2020年10月29日、無償でWindows/Mac/Linux全てのPCに使えるLibreOffice Fresh(最新版)がv7.0.3に更新されました(Still(安定版)はv6.4.7)。LibreOffice Drawを使った、実践的で簡単・短時間作図方法を、本ブログのカテゴリ図を例に説明します。

LibreOffice Draw作成のカテゴリ関係図
LibreOffice Draw作成のカテゴリ関係図

文章を読んでもらうには、読者の目を引付ける図が必要です。問題は、この図を簡単・短時間で作図できるか?です。この実現のため、Draw作図のコツを説明します。作成した図は、Word/Excel/PowerPoint などのOfficeツールへの挿入も簡単です。Draw応用範囲は広いと言えます。

Draw(Visio)とImpress(PowerPoint)

LibreOffice Drawは図形描画ツール、Impressはプレゼンツールです。これらに相当するOfficeツールが、VisioとPowerPointです。プレゼンツールのImpressやPowerPointは、1スライド3分、数行の文章記述がプレゼン中の基本です。従って、その描画能力もこれに準じた簡易なものです。

一方DrawやVisioは、図形専用のためより細かく高度な描画が可能です。

Drawで作成した図は、Officeツールへも挿入ができます。Draw相当のOffice Visioは、Word/Excel/PowerPointとは別パッケージで、しかも高価です。つまり、Drawが使えると、「WordなどのOfficeへも広範囲に適用できる高度な無償図形描画ツールを得た」ことになります。

Drawの基本的使い方は、関連投稿:LibreOfficeの使い方(総集編)をご覧頂くか、または、カテゴリのLibreOfficeをクリックすると、LibreOffice関連投稿だけが選抜されますので参照してください。

本稿では、基本的使い方の次の段階、実践的で簡単・短時間のDraw作図方法を示します。

LibreOffice Draw簡単・短時間作図方法

具体例が無いと解りにくいので、本ブログのカテゴリ関係図を例に作図します。

本ブログは、MCU:マイコン開発に関する投稿が主、このMCU開発の土台であるPC:パソコンと、MCU開発の比較対象としてMPU/SBC:IoTプロセサに関する投稿が従の関係です。文章で書くと簡単ですが、このカテゴリ関係を図示したのが最初の図です。

作図の流れ

最初にDraw作図の流れを示し、簡単・短時間で作図するポイントやコツを示します。これ以降は、ギャラリーのダイアグラムを例に説明します。

  1. 図のイメージを持つ(大まかで良い)
  2. ギャラリーからイメージに近いダイアグラムを選択し、作図ページへ配置
  3. 配置ダイアグラムを、イメージに合わせ修正し、最後に基本図形で修飾

(1)描きたい図を大まかにイメージすること、(2)そのイメージに近いダイアグラムを右側ギャラリーから選び、(3)そのダイアグラムを修正後、左側基本図形で細かい修飾を加えるなどのイメージ具体化をすること、の3段階です。つまり、イメージ主体で作図することです。

※ギャラリーと基本図形の位置は、LibreOffice標準ツールバーのデフォルト位置で説明します。

ポイント:ギャラリー利用

イメージに近いギャラリーパーツを選択すること、これが簡単・短時間Draw作図最初のポイントです。

ギャラリーのダイアグラムパーツ
ギャラリーのダイアグラムパーツ

基本図形は、図形同士の関係や、注釈を加える時に便利なパーツを集めたものです。ギャラリーは、利用頻度が高く半分完成したパーツを集めたもので、ダイアグラムやフローチャートなど多くの既成パーツがあります。

このダイアグラムの中にイメージに近いパーツがあるハズです。無ければ基本図形を使って0から作図することも可能ですが、手間暇がかかります。イメージがあれば、パーツ選択は早く簡単です。

ギャラリーパーツ修正のコツ

よりイメージに近いパーツへ修正するコツは、ページにダイアグラム配置後、直に左クリックすることです。ギャラリーパーツ修正メニューが表示されます。

この修正とは、ギャラリーパーツの「形を保持したまま」各種変更を加えることです。

ギャラリーパーツ配置後、左クリックで現れる修正メニュー
ギャラリーパーツ配置後、左クリックで現れる修正メニュー

領域(R)や線(I)選択で、ダイアグラム配色や境界線の色が変更できます。グループ解除(U)とグループに入る(E)は、1つのダイアグラムを構成しているパーツが複数ある時に、それぞれ別々に修正する時に使います。

図形変形加工のコツ

ダイアグラムそのものの形を加工するコツは、標準ツールバーの、変形ボタンをクリックすることです。

ギャラリーパーツの変形加工時に使う標準ツールバー変形ボタン
ギャラリーパーツの変形加工時に使う標準ツールバー変形ボタン

ダイアグラムは、半分完成のパーツです。大小サイズ変更は簡単ですが、半完成の形そのものの変更には、標準ツールバーにある「変形ボタン」をクリックします。カーソルが「⇋」など通常カーソルから変わり変形モードになったことが解ります。

変形モードには、ダイアグラムを傾斜させる、ゆがめるなどの選択肢があります。文章での説明は難しいので(アプリケーション付属ヘルプを読んでも、役立たないのと同じ現象が懸念されますので😅)、実際に一度試してください。

ダイアグラムの形そのものを、簡単に変えられることが解ります。

まとめ

LibreOffice Draw作図のポイント、コツを説明しました。動画があれば別ですが、文章や図だけでの説明は、なかなか難しく解り難かったと思います。しかし、くどい説明より、後は操作の慣れの問題です。

実際にLibreOffice Drawを使いながら本稿を読んで頂ければ、直に解り、操作にも慣れます。

思い描くイメージをすばやく具体化するには、作図途中でイメージと関係ない余分な操作は無い方が効果的です。そこで、ギャラリーからイメージに近い図を選び、これを修正・加工するイメージ主体Draw作図方法を示しました。

Drawで作成した図は、WordやPowerPointへもコピー&ペーストで簡単に挿入でき、繊細で高度な図も描写できます。本稿で示した簡単・短時間で作図するポイントやコツを使って、是非Drawをご活用ください。