マイコンと自動車

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年末に公表された2つの記事から、マイコン半導体ベンダと自動車会社の共通性について考えます。

車載マイコンの世界シェア

図1 車載マイコンシェア(記事の図より一部抜粋)
図1 車載マイコンシェア(記事の図より一部抜粋)

図1は、車載半導体シェアの記事から、マイコン部分のみを、私が抽出したものです。記事は、昨今の車電動化に伴って、車載半導体とドイツInfineonの伸びが著しいことを記載しています。弊社マイコンテンプレートのルネサス、Freescale、NXPは、図の上位にあります。

ARMコアマイコン提供数

図2 ARMコア供給数(FTF2014 FTF-IND-F0738より一部抜粋)
図2 ARMコア供給数(FTF2014 FTF-IND-F0738より一部抜粋)

図2は、2014年12月4日に開催されたFreescale Technology Form 2014、FTF-IND-F0738の4ページ記載ARMコアマイコン提供数上位のみを、私が抜き出したものです。M0+マイコンでは、FreescaleとNXPは図では同数ぐらいに見えます。オリジナルは、ルネサスもありましたが、少数なので割愛しました。

半導体ベンダと自動車会社の境遇

「超巨大な市場+市場の継続的な伸び」が必須という意味で、半導体ベンダと自動車会社は、同じ環境です。車載半導体が増えれば、制御マイコンも増えます。ただ、マイコン特有問題として、ソフトがあります。半導体ハードの接続インタフェースは統一されていて、複数社の選択/置換えが可能ですが、マイコンはそうはいきません。

同一ベンダでも機種が変わるとソフト、特にアプリケーションの移植は困難です。マイコンがARMコアで、IDE開発環境がEclipseで統一されつつあるのは、このソフトの流用可能性が高まることが背景にあります。1社独占、しかもガラパゴス環境では、採用リスクが大きくなるからです。

選択と集中、そして業界標準

「選択と集中」、この経済判断が、次々に産まれては消えていく自動車です。20年もすれば愛車も廃車、但し自動車なら新車に乗り換えても、普通に運転できます。しかし、マイコンはそうはいきません。

長い目で見ると、我々、技術者/開発者にとってIDE開発環境やマイコンAPIが同じになることは、必要なのかもしれません。自動車は、業界標準が確立後に、各社バラエティーがあります。マイコンは逆に、各社バラエティーが先で、徐々に業界標準化されつつあるのかもしれません。

実動作のマイコンテンプレート

弊社マイコンテンプレートは、低価格な評価ボードと無償IDEで動作確認済みです。マイコン立ち上げ時の「つまづき」がなく、1人でも手軽に、使った経験が無いマイコンやIDEを動作させて試すことができます。

動作できることは、絶対に必要です。現在のマイコン環境は、各社ハラバラです。新マイコン乗換えは、既成マイコンの概念がジャマして、つまづき、動作できないことが良くあります。新車を運転できて初めて、愛車とのクセや違いが判るのです。つまり、使用中マイコンの良さに改めて気が付くこともできます

シンプル/メニュードリブンテンプレートは、全てのテンプレートに付属しますので、その差分/共通部分の比較も容易です。

とかくしわ寄せが集まる技術者/開発者の、マイコン機種が変わった時の(心の)シミュレーションや、移植の参考にもなります。このシミュレーションを、一度でも経験したことが有るのと無いのとでは、実体験時、かなりの差になると、経験者の私は思います。