古いWindows 11の最新Windows 11 24H2自動インストールが1月18日から始まりました。弊社23H2維持設定やユーザ意思を無視し、残念ながら勝手にWin 11 24H2へアップグレードされます。その背景を考察します。
Win11 24H2アップグレード意味
Win11 24H2は、古いWin10のOSコアを大幅変更し、今秋リリースが噂される次期AI PC Win12用のβテスト的なOSです(関連投稿:Win11 24H2目的とWin12)。
このWin11 24H2には、2つの大きな問題があります。
- 大幅変更OSコアのため、3度の月例パッチリリースにも関わらず多くのバグが未解決
- 新AI PC機能は、NPU>40TOPSなどCopilot+ PC要件ハードウェアでないと動作しない
つまり、従来ハードウェアのWin10/Win11ユーザにとっては、バグが多く話題のAI PC機能も動作しないWin11 24H2アップグレードは無意味に近いのです。
従って、1つ前のWin11 23H2、またはWin10を使い続けるユーザが多いのも当然です。
グループポリシーWin11 23H2維持不可
弊社も上記問題や複数PC間LAN接続トラブルから、2025年3月末まで所有4PC全てをWin11 23H2として維持運用していました。
この維持のためグループポリシーを設定し、今週初めまでは23H2で順調にMCU開発業務が進んでいました。しかし、今週中頃からPCの挙動が変わり、Win11 24H2ダウンロードが始まりました。
対策に、18日よりも前の状態へPCをリカバリし、様々なグループポリシーの追加設定も行いましたが、結局、グループポリシーではWin11 23H2維持不可能、最初に図示したWin11 24H2更新完了に至りました。
Win11 24H2自動更新背景
Win11 24H2自動更新の背景は、「次期Win12の先行バグ取りとAI PC買換え需要喚起」だと思います。
現在Win11 24H2単体マーケットシェアがどの程度あるかは不明です。しかし、Win10やWin11 23H2よりかなり低いことは明らかです。このままの状況が続くと、Win12 βテストであるWin11 24H2リリースが無駄になりかねません。
多くの24H2バグが、未解決のままであることにそれが表れています。バグサンプルが少なすぎるのです。
苦肉の策としてMicrosoftは、Win11 24H2への強制的な自動更新を開始したのだと思います。
Summary:Win11 24H2自動更新背景
1月18日開始のWin11 24H2自動更新背景を考察し、今秋リリースが噂される次期Win12向けの先行バグ取りと新AI PC向けCopilot+ PCハードウェア買換え需要喚起であると考察しました。
多くのユーザを持つWindowsの面白さは、様々な公式/非公式の便利ツールが豊富にあることです。グループポリシーではWin11 24H2自動更新阻止はできません。しかし、何らかの阻止ツールが直ぐに出現すると思います。
Win11 23H2維持希望ユーザは、18日以前のWin23H2バックアップを保存しておき24H2からリカバリで対処しましょう。
Afterword:「今」、23H2か24H2か
クラウドAIとエッジAIの両方を使う急速なAI発展追随には、従来PCでは道具として不十分です。ネット接続無しPCが無いのと同様です。
但し、世界情勢も急変しつつある今、従来23H2かAI対応24H2かと問われると、バグ少で実績もある23H2を選びます。今年10月サービス終了予定ですがね……、予定は未定です。
1月25日追記:Pro版グループポリシー阻止可能
ネット接続を切った状態で18日以前の23H2リカバリ後、下記グループポリシーを設定すれば23H2維持ができました。ネット接続のままだと、24H2自動更新へ移行します😠。