2月以降、Microsoftサインイン状態がデフォルト保持へ変わります。公共PCや複数ユーザアクセスのPCでは、手動サインアウトが必須になります。
メーラー変更通知
朝一でメールチェックする際、上図、赤背景エクスクラメーションマーク(!)に驚いた方も多いと思います。
Microsoftサインイン保持の理由は、詳細情報に記載がありません。手動サインアウトが面倒なユーザ向けに、履歴が残らないプライベートブラウザ推薦のみです。
サインイン状態保持のため、ネットカフェなどでは別ユーザによる不正利用の可能性も高まります。Microsoftアカウントの不正アクセス時対処として、全てのデバイスからサインアウトをする方法も示されています。
しかし、全デバイスサインアウトに最大24時間かかる場合があるそうです。
公共コンピュータサインインを避ける?
「公共コンピュータでのMicrosoftアカウントサインインを避ける」が、上記詳細情報タイトルです。
プライベートブラウザが代替に示されていますが、要するに、「オーナー専用AI Copilot+ PC利用」が前提の変更だと思います。
言うまでもなくCopilot+ PCは、エッジAIにより常時PCオーナーが、いつ/どこで/何を/どうしたかを学習し、これらに基づいて的確なアシスタントやアドバイスを行います。
従って、携帯性の良い軽量薄型なノートPCとAI Copilot+ PCは相性が良いのです。
オーナーが寝ている間に、バッテリを充電しつつ、日中の学習結果を基に新たな提案やネット検索などをAI自ら行うかもしれません。オーナー就寝中のPCスリープから、AIエージェント処理へと変わる訳です。
※現在のスリープは、データメモリ保持のみの低電力動作です。NPUやCPUによるAI学習処理やオーナー代わりのルーティン処理、ネット検索等をバックグラウンドで行うのが、AIエージェント処理です。
もちろん、AIエージェント処理は、エッジAIのみならずクラウドAIも活用するでしょう。サインアウトされると再度生体認証が必要となるため、AI側にも迷惑な状態となります。
つまり、AI Copilot+ PCは、オーナーサインアウトとの相性が悪い訳です。AI PC普及を前に、サインイン保持のユーザ周知がMicrosoftの狙いだと思います。
Copilot+ PCバッテリ変化
ノートPCの寿命は、主にバッテリが決め手です。バッテリは、消耗品で充電回数が増えると蓄電容量が減り、Copilot+ PC要件の終日PC利用可能ができなくなります。
対策に、オーナー自身のバッテリ交換が可能なCopilot+ PCが現れました。確かスマホなどもバッテリ交換ができる欧州新規制があったと思います。
パーソナルデバイスは、今後AI活用のため、様々なオーナー機密情報やエッジAI学習知識を保持する必要があります。この保持にクラウドを使うのも有りですが、セキュリティ観点からはエッジ保持の方が安心でしょう。
AIデバイスのバッテリ交換は、必須条件になるかもしれません。
Summary:Microsoftサインイン変更
2月以降Microsoftアカウントがデフォルトサインイン保持へ変わります。ネットカフェなどの公共PC利用時は、手動でのサインアウトは必須です。
サインイン保持の理由は不明です。しかし、オーナーがAI Copilot+ PCを活用する時、バックグラウンドAIエージェント処理にサインイン状態が役立ちます。AI PC普及を目前に、サインイン保持の周知がMicrosoftの狙いだと思います。
Afterword:もう一人のPCユーザ
シンギュラリティでAIが意思を持つかどうかは別にして、エッジAIは、もう一人のPCユーザと考えることができます。新品PC購入時のAIは未就学児童レベルでも、PCを使っている間にドンドン成長し、オーナー専属の汎用人工知能レベル:AGIへ成長するかもしれません。
オーナー専属エッジAIなので、代えがたいもう一人のPCユーザと言えそうです。育成ゲームに似ています。賢いエッジAIを育てるには、常時サインインが必須なのかもしれません。