13世代と7000番台PC CPU選択

2023年春のWindows最新CPU、Intelの13世代とAMDの7000番台の特徴をまとめます。

最新PC CPUを “最高速” 処理性能で選ぶなら13世代、消費電力で選ぶなら7000番台と言えそうです。

2023年春のIntel 13世代とAMD 7000番台CPU
2023年春のIntel 13世代とAMD 7000番台CPU

2023年春PC CPUまとめ

Intel 13世代CPUは、AMDの旧6000番台に対抗すべく旧12世代よりも最大動作周波数を上げた結果、同レベルのAMD 7000番台より性能向上しています。しかし、代償として消費電力と発熱量の上昇を招いています。

AMD 7000番台は、旧6000番台よりも性能向上していますが、向上分はIntelより控えめです。その代わり消費電力や発熱が、同レベルの13世代より低めです。

※ベンチマークで徹底比較(日経XTECH、2023-01-13)、13世代は以外なほど向上(日経XTECH、2023-01-12)、その他、最新CPU情報を参考にしました。

Windows CPU進化

Windows CPUは、先行Intelを後発AMDが追う開発競争が続いています。Intelは、Windows開発元MicrosoftとWintelと言われるほど親密です。新しいWindowsとIntel CPUの親和性が、AMDより高いと言われるゆえんです。

後発AMDは、Intel CPUよりもコストパフォーマンスに優れたCPUを開発することでシェアを伸ばしてきました。特に、6000番台は、従来CPUソケットを全面変更してまで高性能化を行い、旧12世代より性能も優れました。

対抗策にIntelは、12世代の最大動作周波数を上げ、高性能化を目指したのが13世代です。

一方のAMDは、6000番台から正常進化させた7000番台を、徐々に発売していきます。今後のAMD 7000番台は、更に進化し、13世代よりも高性能化する可能性も秘めています。このIntel 13世代市場を観察した上で7000番台を順次発売するのは、AMDの販売戦略です。

なお、Intel/AMDともにCPUアーキテクチャは、新旧両世代ともほぼ同じです。

新しいCPUアーキテクチャは、例えば、メタバースなどの新しいPCの使われ方や、13世代/7000番の販売結果が反映され生まれます。CPU世代が2つ変わると、アーキテクチャが大きく変わるのは、このためです。両社ともに、今回はアーキテクチャ変更が少ない世代進化です。

2023年春のPC CPU選択

さて、2023年春現在、PC CPUを選ぶならどちらが良いでしょう?

最初に決めるのは、高性能/汎用/低消費電力などのCPU特性レベルです。Intelで言えば、高性能ならCore i9/i7、汎用ならCore i5、低消費電力ならCore i3の各シリーズです。

※MCUで例えると、STM32H/Fシリーズが高性能、STM32Gシリーズが汎用、STM32L/Uシリーズなどが低消費電力に相当します。

同じ特性レベルで現在のIntelとAMDを比較すると、処理性能は13世代、消費電力は7000番台が優れます。

注意点は、処理性能がCPU最高速ベンチマークであることです。温度センサ内蔵の最新CPUは、処理負荷が大きく高温になると、動作速度を自動的に下げCPU保護を行います。従って、CPUの冷却能力が、高性能維持に必須です。

言い換えると、Intel 13世代の高性能を活かすには、いかに上手くPCを冷却できるかがポイントになる訳です。新PCを選ぶときは、冷却能力にも注意してください。

一方、AMDなら最新7000番台ではなく、旧6000番台のCPU選択もありと言えます。6000/7000番の性能差は現在少なく、6000番搭載PCの販売価格低下も予想されるからです。

2023年春に新PCを調達予定の方は、これらCPU世代交代や価格変化も考慮すると良いと思います。

価格変化実例

前投稿で2022年10月に比べ2万円以上価格低下した特売モデル:DELL Inspiron 16 Plusは、今週、売切れのようです。このように旧CPU搭載PCはねらい目ですが、直に売切れる可能性もあります。

また、13世代Inspiron 16 (5630)12世代Inspiron 16 (5620)も、円高の反映か今週、価格が下がりました。

PC CPU選択同様、新PC購入タイミングも重要です!

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