RL78ファミリカタログ記載のRL78/G1xのI/Oポート配置例から、IOピン配置の指針を考察します。
System Pinsは、全てのパッケージで動作に必要となるピンで、64ピン構成の場合、RESET、TOOL0、Vdd、Vss、REGC 、EVdd0、EVss0の7本です(ピン数により、EVdd0が無いなど必須本数は異なる)。従って、このSystem Pins側には、バイパスコンデンサやE1インタフェースなどの実装が必須です。
一方、P1やP2、P7は、System Pinsとは別サイドにあるため、部品実装が容易で、しかも、使用するRL78/G1xのパッケージ変更があっても、部品の配置変更が少ないポートと言えます。従って、P1、P2、P7の順に使用するIOピン配置をすると、スケーラビリティに優れたピン配置と言えるでしょう。
RL78/G1xのI/Oポート配置でもう一つ便利な機能が、周辺IOリダイレクション・レジスタ:PIORによるIOピンの再配置です。30~64ピン構成の場合、Timer0_ IOピンやI2C_A0の配置が変更できます。64ピンを基準にピン数を減らす場合などに効果的です。