Cypress評価キットCY8CKIT-042とCY8CKIT-042-BLEのサンプルファームを整理して示します。
前回の両キットへ機能追加する方法と合わせて、多くのCypress提供サンプルファームを効率よく使って、PSoC 4、PSoC 4 BLE、PRoC BLEを習得するためです。
Cypressの3サンプルファーム提供方法
一般的なマイコンベンダーは、AN:Application Noteと、IDE付属の「2つ」の方法でサンプルソフトを提供します。
※Cypressは、サンプルソフトを上位アプリケーションソフトと区別し、サンプルファームと呼びますので、以後ファームと記述します。
IDE付属は、マイコンの基本機能毎のファーム例、一方ANは、説明:Noteが必要な機能のファーム例です。
Cypressでは、さらに評価キット毎のファーム例も提供しますので、合計「3つ」のサンプルファーム提供方法があります。
評価キット付属ファームは、「キットのみ」で動作確認ができ、IDE付属ファームは、前回示した評価キットに「別途回路追加」が必要なものも含まれる点がその違いです。一覧にすると下表になります。
ファーム提供方法 | 提供場所 | 状況と概要(2015/11現在) |
評価キット付属 | CY8CKIT-042評価キットサイト | 下記4種提供中
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CY8CKIT-042-BLE評価キットサイト | 下記9種提供中
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AN | AN90799などの個々にサイト提供 | 多数提供中 |
IDE付属 | PSoC CreatorのCode Exampleで PSoC 4200 BLEなどデバイス毎に提供 |
多数提供中
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サンプルファーム留意点
CY8CKIT-042とCY8CKIT-042-BLEどちらの評価キット付属ファームもインストールすること
留意が必要なのは、CY8CKIT-042-BLEキット付属サンプルファームに、CY8CKIT-042キット付属のBlinking_LED(いわゆるLチカ)やDeep Sleepなどの最もベーシックなプロジェクトが無いことです。
理由は、これらプロジェクトが-042キットだけでなく、-042-BLEへも適用できるからです。
従って、CY8CKIT-042-BLEのみ購入した開発者でも、PSoC CreatorへCY8CKIT-042付属サンプルファームもインストールすることをお勧めします。
※⊞Kitsタブを開くとPSoC Creatorにインスト済みのキット付属ファームが表示されます。
なお、キット付属サンプルファーム単体の更新も行われます。因みに、CY8CKIT-042-BLE最新版は、10/06に更新されRevision *Fになりました。更新は、Update Managerまたは自動更新です。
IDE付属ファームのPDF説明書は、CY8CKIT-042を主として記述
CY8CKIT-042のリリースがCY8CKIT-042-BLEよりも早かったために、IDE付属ファームは、ADCなどの基本機能ほどCY8CKIT-042を主体に解説されています。
しかし、IDE付属ファームを基にプロジェクト化した時、Workspace Explorerに表示されるPDF説明書を注意して読めば、両キットのピン対応表などの注意事項が記載されているので、問題はないでしょう。
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前回の評価キットへ簡単に機能追加するmbed-Xpresso Baseboardを使う方法と、今回の整理結果を念頭に置けば、サンプルファームを利用して効率良くPSoC 4 BLE、PRoC BLE、PSoC 4の習得ができると思います。
先ず評価キットのみで動作させるなら、評価キット付属サンプルファームで動作確認します。CY8CKIT-042-BLEのみ購入した開発者の方でも、CY8CKIT-042のサンプルファームをインストールし、Sleepなどのベーシック機能の動作確認もします。
プロジェクト変換方法
CY8CKIT-042プロジェクトをCY8CKIT-042-BLEプロジェクトへ変換するには、下記2方法が可能です。
- CY8CKIT-042-BLEで新規プロジェクトを作成し、CY8CKIT-042のTopDesign.cyschをコピー後、デザイン・ワイド・リソースを設定
- プロジェクト毎コピーして、Device SelectorでデバイスをCY8C4245AXI-483からCY8C4247LQI-BL483へ変更。さらにデザイン・ワイド・リソースを修正。