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アナログ機能内蔵マイコンの開発ポイント

ルネサス業績回復後の最初のマイコンが、RL78/I1Dでした。そして第2弾マイコンが、RL78/G1Gです。
2015/4/9発行のルネサスサポート情報 vol.240、「RL78ファミリ カタログ」最新版から、これら両マイコンの位置づけが良く解ります。

RL78ファミリカタログ

最新版2015.03と旧版を比較すると、「RL78/G1G」と「RL78/I1D」が、機種ページの最初に搭載されています。お薦めマイコンのSTAR ProductであるRL78/G13やG14よりも前のページです。ルネサスの力の入れ様が表れているのでしょう。

RL78/G1G

RL78/G1G(RL78ファミリカタログP8より抜粋)

RL78/G1Gは、RL78/G14とソフト互換性を持ちます。従って、開発にG14のサンプルソフトが使えます。つまり、RL78/G1xテンプレートも使えると言うことです。

このRL78/G1Gのように、ADC以外のPGA:プログラマブル ゲイン アンプや、コンパレータなどのアナログ回路をマイコンに内蔵するのがIoT向け汎用マイコンのトレンドです。モータ制御向きアナログ機能内蔵機、これがRL78/G1Gです。

RL78/I1D

RL78/I1D(RL78ファミリカタログP9より抜粋)

一方、センサ制御向きアナログ機能の内蔵機が、RL78/I1Dです。センサ信号増幅用のオペアンプやウィンドウモード対応のコンパレータを持ちます。

SNOOZEモード動作例のCPU起動要否判定を行うDOC:データ演算回路で、ADCデータのノイズ除去後に、SNOOZEからRunへ復帰させます。SNOOZEで全処理を実行する主役、それが「DOCとDTC」です。

RL78/I1DもS3コアなので、RL78/G1xテンプレートの対象機種です。残念ながら、評価ボード:RTE5117GC0TGB00000Rが、前回ブログ記事と同様、現在も入手できません。

アナログ機能内蔵マイコンの開発成功には?

RL78/G1GとRL78/I1D、ともにアナログ機能内蔵なので、実際に使用するアナログ機器と接続した実機テストは、デジタル単独の場合と比較して、より複雑で難易度も高くなります。High/Lowの2値のデジタル信号と異なり、アナログ信号だからです。

だからこそ、デジタル部分の制御ソフトウエアの開発は、より早くする必要があります。そして、アナログ実機信号に対応して調整する時間を多く取ることが成功のポイントです。この為に、弊社RL78/G1xテンプレートのご検討をお勧めします。テンプレートを使ったアプリケーション開発の手順は、こちらのページにまとめています。ご参照ください。

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