E1がセットになったRSKがRL78/G13開発に理想的だが、日本仕様とUS/Euro仕様の価格差が気になる、という内容を以前書きました。開発環境には、RSKとは別に、RL78/G13 Stickスタータキットという低価格品(3000円~5000円程度)があります。今回は、このスタータキットでRSKと同じ機能を実現する費用を概算します。
スタータキットとRSKの機能差を示します。
機能 | スタータキット | RSK |
CPU | R5F100LEAFB | R5F100LEAFB |
CPUピンヘッダ | あり | あり |
CPUリセットボタン | なし | あり |
E1インタフェース | あり(ボックスヘッダなし) | あり(ボックスヘッダあり) |
UARTインタフェース | なし | あり |
LCDインタフェース | なし | あり |
EZ Emulatorインタフェース | あり(P12/TxD0、P14/RxD0使用) | なし |
ユーザSW | なし | 3個 |
LED | ユーザ1個、電源1個 | ユーザ4個、電源1個 |
ポテンショメータ | 1個(ANI2) | 1個(ANI6) |
スタータキットは、SWやLEDの個数を減らしていますが、E1インタフェースは実装済みで、しかも、RSKと同一CPUです。CPUリセットボタンは、デバッガー経由でリセットできるので、不要です。また、CPUピンヘッダで全CPUピンが使用できるので、RSK実装のSWやLEDもスタータキットへ追加可能です。LCDインタフェースも、よく使われる4-bit LCDモジュールインタフェースですので、IOピン6本で追加可能です。
スタータキットのP12/TxD0とP14/RxD0を使用するEZ Emulatorインタフェースは、E1インタフェースの代替です。従って、キットでE1使用時は、別用途に使えます。
結局、スタータキットに、E1単体価格15,000円を加えて20,000円弱、LCDやSW、UARTなどを実装する手間と費用が更にかかりますが、RSKより安く機能実現ができそうです。逆に、製造ミスや実装の手間を考えると、RSKはリーズナブル価格だ、とも言えます。