計算能力とIO速度によるポジショニング・マップ

トラ技2016年6月号は、MPU/SCBデバイスのRaspberry Pi特集号でOSにLinuxのRaspbianを適用し、

  1. IoT開発環境Node-REDによるMCUとMPU/SCBの垣根を超えたブログラミング
  2. PythonによるMPU/SCBのIO制御

などが楽しめる内容です。P45にコンピュータデバイスのポジショニング・マップが記載されています。本ブログの対象デバイスMCUとMPU/SCBの特性差が解りやすいので引用させていただきました。

IoT制御デバイスの固定ページへも同図を追加しました。特性詳細は、このページをご覧ください。

MCU & MPUSBC Poisoning Map
MCU & MPUSBC Poisoning Map(トラ技2016年6月号 P45より)

英語環境のすすめ

ルネサス2015会計年度と第4四半期(2016年1月~3月期)業績の解説記事から、マイコン開発者に英語環境をすすめる理由を示します。

汎用向け売上げ2割減、日本市場比率44%へ減少

2015年半導体シェアは、先のブログのようにNXP1位、ルネサス2位が確定したようですが、解説記事によると「産業・家電」、「OA・ICT」、「汎用製品」の3分野からなる「汎用向けの売上げが2割減、売上げに占める日本比率は、54%から44%へ減少」したそうです。また、「従業員数も設立当初より4割削減」だそうです。

(日本語)ガラパゴス環境の先行き

汎用マイコンを扱う本ブログは、各社開発環境を一覧表で示しています。これを見ると、ルネサス独自開発のCS+以外は全てEclipseベースのIDEです(Arduino IDEは除外)。また、マイコン開発ボードもArduino互換が標準となりつつあります。

つまり、マイコン開発環境のデファクトスタンダードは、「ARMコア+Eclipse+Arduino+英語」です。開発者の情報交換コミュニティも英語です。

デファクトスタンダードが最適とは言いませんが、特に「汎用の分野」では、ガラパゴスよりもスタンダードが良であることは間違いありません。

Apple iPhoneは、圧倒的大多数を市場で占めているのでガラパゴスでも生き残れます。

地震国日本の部品生産工場が停止した際、連動して製品生産も停止する自動車は、他社流用や使いまわしができない専用品を使っているからです。

コスト重視のマイコン制御系もまた自動車のように最終的には製品専用品になるかもしれません。しかし、マイコン開発者は、少なくとも日本語に拘らず「英語の開発環境に慣れていく」必要があると思います。記事から抜粋したルネサス売上高推移の青部分(日本市場比率)が示す今後を予想してみてください。

日本市場比率の推移(解説記事の図に加筆)
日本市場比率の推移(解説記事の図に加筆)

記載IoTデバイス、IDE、テンプレート動作ボード一覧追加

ブログ記載の「IoT制御デバイス」、「マイコンIDE」、「テンプレート動作ボード」が一目で解る表を追加しました。記載IoTデバイスのプルダウンメニューで表示します。

ブログ記載IoTデバイスのプルダウン表示
ブログ記載IoTデバイスのプルダウン表示

これらは、Wordpress固定ページ機能を使っていますので、通常ブログ記事よりも大きな範囲で表示します。

今後、デバイス追加や対象IDEが変化した時、テンプレート動作確認ボードを追加した時は、この表を随時更新していきます。最新のブログ対応状況をチェックする時などにご利用ください。